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日本のブラジル 群馬県大泉町を調べてみた!

公開日:2023.01.30

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はじめに

日本には『外国人街』と呼ばれる地域がいくつか存在します。
有名な外国人街は、『コリアンタウン』の新大久保(東京)や鶴橋(大阪)、『チャイナタウン』の横浜(神奈川)や神戸(兵庫)でしょうか?

今回は日本に数ある外国人街の中でも『日本のブラジル』と呼ばれる、群馬県大泉町について調べてみました!

日本のブラジル 群馬県大泉町

町の概要

群馬県の南部に位置する町で、南は埼玉県に接しています。
町内には東武小泉線が通じており、東京から電車で約2時間で行くことができます。
主な産業は第二次産業で、町の生産額の約80%を占めています。

日本のブラジルとなったきっかけ

前述した通り、大泉町の主な産業は第二次産業(製造業)です。
これは、第二次世界大戦まで世界有数の技術を誇る飛行機の工場があったこと、そして工場がなくなってしまった戦後も大泉町が持つ優秀な技術を求めて大手企業の工場が多く集まり、発展したことが理由です。

高度経済成長期を経てバブル経済期に突入した頃、日本の製造業は人員不足に陥ってしまったため、1990年に日本政府は出入国管理及び難民認定法を改正し、外国人労働者が自由に働けるよう『定住者』という在留資格を新たに創設しました。
この制度は不法就労には厳しくなった一方で、日本人移民の子供(日系2世)やその子供(日系3世)と2世・3世の家族といった、日本にルーツを持つ外国人にとっては働きやすい制度となりました。そして、日本にルーツを持つ外国人もまた『日本で働いてみたい!』と考えるようになっていました。

大泉町の第二次産業も人手不足で困っていたため、人手不足で嘆く会社で資金を出し合い、日系人が多く暮らすブラジルで人員募集をかけました。
その結果、『治安・経済ともにブラジルより安定している日本で暮らしたい!』と考えるブラジル人が増え、大泉町は『日本のブラジル』と呼ばれるほどになりました。
この背景から、日系ブラジル人が多いことが大泉町の特徴でもあります。

ブラジル人に対する町の取り組み

2022年9月末時点での大泉町全体の人口は41.801人です。(大泉町観光協会HPより)
そしてこのうち4,577人がブラジル人です。なんと、大泉町の人口の10人に1人以上はブラジル人なのです。

大泉町は全国に先駆けて多文化共生への取り組みを行っており、そのひとつとしてすべての公立小中学校に日本語学級の設置を行いました。この学級では、日本に不慣れな児童に対して学級の担当教員とポルトガル語などで指導する日本語指導助手が日本語の補習や日本の生活習慣の指導を行っております。
また、町役場の窓口にポルトガル語の通訳を配置する、ポルトガル語の広報紙を小中学校や町の各所で配布するといった取り組みも行われています。

日本のブラジルの多国籍化

『日本のブラジル』と呼ばれている大泉町ですが、2022年9月末時点でブラジルをはじめとする48か国の外国人が住んでいます。(大泉町観光協会HPより)
大泉町に住む外国人全体の人数は8,173人なので、人口の5人に1人は外国人です。

近年ではブラジルやペルーといった南米のほか、ベトナムやネパールといったアジア系外国人も増えています。
大泉町では街全体が外国人に優しく、住みやすいことから、町に住んでいる外国人のうち70%以上の方が10年以上住んでいます。
ブラジル人街として有名な大泉町ですが、永住・定住をされている方も多いことからブラジル以外の外国籍の方にとっても住みやすい町なのかもしれません。

最後に

地球の裏側であるブラジルへ実際に足を運ぼうとすると、日本からの直行便もなく、飛行機で24時間以上かかってしまうそうです。

東京から2時間で行ける大泉町は、日本国内でブラジルを感じられる場所として観光目的で訪れる日本人も多いそうです。
大泉町観光協会のホームページは、観光目的で訪れる方に向けて町内の飲食店や体験できるイベントを紹介といった情報発信をしております。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

大泉町観光協会HP:https://www.oizumimachi-kankoukyoukai.jp/

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