中国・台湾における姓の特徴について|ビザサプリジャーナル

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中国・台湾における姓の特徴について

公開日:2023.01.31

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はじめに

前回の記事で日本の上位10姓と苗字の特徴についてお伝えしましたが、今回は日本のお隣の、漢字を用いる中華圏である中国と台湾の上位10姓と姓の特徴について調べてみました!
なお、今回記載する苗字ランキングおよび人口は、すべて名字由来net(HP:https://myoji-yurai.net/)より引用しております。

前の記事はこちら:https://kigyosapri.com/visa/note/10897/

中国の場合

世界最多の人口を誇る中国ですが、姓の種類は6,000種類ほどと、約10万種類(諸説あります)ものあると言われている日本に比べるとかなり少ないです。また、2文字の姓が多数を占める日本とは異なり、1文字の姓(=単姓)が一般的であることも特徴です。

上位10姓は以下の通りです。

1位:王 (日本語読み:オウ) 約9,207万人
2位:李 (日本語読み:リ) 約9,207万人
3位:張 (日本語読み:チョウ) 約8,750万人
4位:劉 (日本語読み:リュウ) 約6,700万人
5位:陳 (日本語読み:チン) 約5,800万人
6位:楊 (日本語読み:ヨウ) 約4,000万人
7位:黄 (日本語読み:コウ) 約3,100万人
8位:趙 (日本語読み:チョウ) 約2,600万人
9位:呉 (日本語読み:ゴ) 約2,500万人
10位:周 (日本語読み:シュウ) 約2,400万人

上位3姓の人数はいずれも世界人口ランキングだと16位(コンゴ共和国、9,520万人)~17位(イラン、8,600万人)に匹敵する数字です。
中国では、上位100姓がの使用者が人口の70%を占めており、いずれも使用者が200万人以上います。これは、日本で最多の『佐藤』(184万人)よりも多い数字となっております。
日本国内に中国の方は多くいらっしゃるので、皆さんいずれかの姓をお持ちの方とお会いしたことがあるのではないでしょうか?

ちなみに、一番多い2文字の姓(=複姓)は『欧陽』で、中国全体では約111万人いらっしゃるそうです。

台湾の場合

中国と同じ漢字圏である台湾では、およそ1,800種類の苗字が戸籍に登録されており、そのうち1,700種類以上は単姓であることから、中国同様に単姓が一般的であることが特徴です。

上位10姓は以下の通りです。

1位:陳 (日本語読み:チン) 約258万人
2位:林 (日本語読み:リン) 約193万人
3位:黄 (日本語読み:コウ) 約140万人
4位:張 (日本語読み:チョウ) 約122万人
5位:李 (日本語読み:リ) 約119万人
6位:王 (日本語読み:オウ) 約96万人
7位:呉 (日本語読み:ゴ) 約94万人
8位:劉 (日本語読み:リュウ) 約74人
9位:蔡 (日本語読み:サイ) 約68万人
10位:楊 (日本語読み:ヨウ) 約62万人

台湾の人口は2021年12月時点で約2,340万人なので、人口の10人に1人以上が陳さんということになります。
台湾にある22の行政区域のうち、20の行政区域で最多の姓となっています。(残り2つの行政区域では林さんが最多)
また、『陳』は中国の広東省をはじめとする中国南部エリアに多い姓であることから、台湾と中国南部との結びつきが強いことが伺えます。

ちなみに、一番多い複姓は『張簡』で、台湾全体で9,000人ほどいらっしゃいます。中国で一番多い複姓である『欧陽』は二番目に多く、7,800人ほどいらっしゃるそうです。

最後に

今回は中国と台湾の上位10姓と特徴について調べましたが、日本との違いがかなりあったように感じます。
日本では『森』や『林』といった1文字の苗字より、『佐藤』『鈴木』といった2文字の苗字の方が多いですよね。
ちなみに、中国や台湾で使われている3文字以上の姓は、元々中国や台湾になかった非漢民族由来のものとされています。

次の記事では、中国や台湾と同様に関係性の深い韓国の上位10姓と特徴を紹介します!

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