1 在留資格「高度専門職」とは
高度専門職とは、高度人材ポイント制を活用した上での在留資格を指します。
高度人材ポイント制高度外国人材の受入れを促進することを目的として平成24年5月7日より導入された出入国在留管理上の優遇措置です。
活動内容によって、1号(イ)、1号(ロ)、1号(ハ)にわかれます。
くわしくは過去の記事をチェック!
2 「高度専門職」を持っていると、永住申請に有利?
「高度専門職」の在留資格の方は、その他の外国人の方に比べて永住申請に有利な点があります。
最も顕著なのが、申請までに必要とされる日本での在留年数です。
通常の外国人の方は、永住申請を行うにあたり10年以上の滞在年数を必要とします。(身分系のビザの方を除く)
また、そのうち5年以上就労していることなど、制限が存在します。
それに対し、高度専門職を取得している外国人の方は下記の年数で永住申請が可能です。
・ポイント計算表で70点以上の方→3年以上
・ポイント計算表で80点以上の方→1年以上
※ポイント計算表については下記の記事をご覧ください
3 ポイントはさかのぼって認定される?
たとえば下記のような方は、いつ永住申請できるでしょうか?
日本の4年制大学を卒業後、在留資格「技術・人文知識・国際業務」で3年間就労してきた。
トータルでの在留は、今年で7年目になる。
いつかは永住申請をしたいと考えていたが、ここ最近になって「高度専門職」というビザの存在を知った。
ポイント表で計算したところ、1年以上前から80点以上を満たしていたことが判明したが、
永住申請するためには、高度専門職に切り替えてからもう1年待機しないといけないのか。
結論から言えばこの方は、今すぐに永住申請が可能です。
80点以上のポイントを1年前から満たしていたことを疎明する資料を全て提出することでポイントがさかのぼって認定され、永住申請までの期間短縮が適用されます。
70点以上の方は、3年前から満たしていたことを疎明できれば申請可能です。