この1年、起業サプリジャーナル編集部は、ジャンルを問わず、起業家・起業支援家・フリーランサーなど実に多くの方々にお話を伺った。
その取材を記事化し、公開させていただいている範囲で、個人的に心に残った言葉をピックアップした。ひとつでも皆さんの心に刺さるものがあれば幸いである。
静と動、対照的な2人の共同起業物語【起業インタビュー 第1回】
楽しみながら成長を。
私は「楽しい!!」という感覚を一番大事にしています。
起業すると、儲けるというところに気持ちが向くと思うんですが、結局楽しいことをやっていないと続けるのが辛くなってしまいます。せっかく起業して何をやってもいいわけですから、思いっきり楽しいことをやりましょう。
下山遼祐さん
うまくいくかどうかは、成長意欲があるかどうかにかかっていると私は思っています。
サラリーマンでは身に付けられない成長を手にしたいなら起業してみるといいでしょう。
黒川貴弘さん
「起業して良かったと思うことは、まだありません」 起業16年目の経営者の真意は?【起業インタビュー 第2回】
「自分から出せ」
経験上、一つだけ言えることは、「出したものしか戻ってこない」ということです。お金を払わなければお金は入ってこないし、情報を出さなければ情報は入ってきません。
いつ誰から入って来るかはわかりませんが、起業したなら「自分から出せ」が私の経験則からお伝えできるメッセージです。
落合隆志さん
ユーザーファーストでもっとWAKUWAKUを。業界No.1メディアのさらなる挑戦。【起業インタビュー 第3回】
自分の直感を信じる。
誰がどう言おうとも、自分の直感を信じることが大事です。自分にしっくりこないことは、たとえ先人が言っていても、本に書いてあったとしても、やるべきではありません。
亀川弘晃さん
【「ひっそりと深く浸透したい」 多才な起業家の静かなリラクゼーション革命起業インタビュー 第4回】
起業の裏側。
こういうインタビューで話しても記事にされないのですが(笑)、私は起業を勧めていません。安易に起業を勧める風潮には反対です。起業すると、多くの苦労があり、死ぬほど大変な思いをし、眠れない夜を過ごさなければならないということを理解すべきです。
もっとも、時代背景も併せて考えると、起業や開業を選択肢の1つとして考慮しておくのは十分あり得る話でしょう。
新井卓二さん
「もっと風景を楽しんでほしい」現代の飛行石?Compass Stone生みの親からのメッセージ【起業インタビュー 第5回】
Compass Stoneというプロダクトの先にある想い。
最近、日本のメーカーは元気がないですよね?ですから、Compass Stoneが日本の製造業の復権のきっかけになればいいな、と思っています。
それともう1つ、地方の活性化につながればいいな、とも思ってるんです。プロダクトを創り出す仕事は地方でも十分成立するはずですから。
森圭司さん
1人10役?熱血インキュベーターの漫画業界イノベーション【起業インタビュー 第6回】
起業支援家としての、若者への期待。
ここ数年、私の体感としては、起業は増えてます。実は、日本は起業しやすい風土なんです。その気になれば自分で会社も設立できちゃうわけですから。
それに、縮小したとはいっても、国内人口はまだ1億あるんですよ。新規事業の隙間や、潜在的な需要に応える供給の開発など、まだまだ他にもいろいろあるはずです。仮に失敗したとしても、命を取られるわけではありません。失敗して復活した人なんて私も周りにもたくさんいます。過度に恐れる必要はありませんよ。
床鍋義博さん
「目指す未来へ、道を編む」ピープルブランドマーケターの壮大な志と確かな実践【起業インタビュー第7回】
起業は1つの選択肢にすぎない。
起業は、キャリアを築く1つの手段に過ぎません。起業をすることが目的になってしまう人も多いですが、無理やり起業する必要はないと思っています。企業の中でも、自分自身の描くキャリアを実現することは必ずできるからです。自分の心の本音に耳を傾け、本当に心が漲ることを探し求め、行動をし続けることが大切だと思います。
内藤博之さん
「ドラえもんのようでありたい」日本一のベンチャー企業事業拡大請負人の日本活性化計画【起業インタビュー第8回】
「生産性の向上」を図るための心構え。
大事なことは、解決したら忘れるってことだな。ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、の繰り返しだ。
それから、一石三鳥、できれば一石五鳥ぐらいを狙うこと。そう想わないとダメ。想えばそこそこできるんだ。一石二鳥なんて諺にも出てくるぐらいのことじゃ足りないな(笑)
森部好樹さん
スタッフの成長と子ども達の笑顔を糧に。飲食店と保育室、異色の2事業経営者の至福。【起業インタビュー第9回】
若い社員の育成方針。
ちょっと手をかけたらすぐ花が咲く子もいるし、なかなか咲かない子もいます。いずれにせよまずは業務に興味を持ってもらうことが大事です。
そして、できたら褒める。
福本学さん
「会社の経営は子育ての延長」 4児の母の家族的会社経営【起業インタビュー第10回】
経営者として、社長としての一番の楽しみ。
若い世代と交流できることが一番の楽しみですね。新卒や第2新卒の若い社員が多い会社ですから、会社の経営は子育ての延長のようなものです。自宅と職場の感覚が変わらないんです(笑) 渡邉ひろ子さん
若き3人の風雲児が巻き起こす、保険業界レボリューションに迫る。【起業インタビュー第11回】
日本は恵まれている。
「牛丼屋に入ってたった3.5ドル出せば、あんなに清潔な場所であんなにおいしいものが食べられる。こんなに恵まれた国は日本だけだよね、この環境を活かさないとね」って、いつも仲間内では言ってます。
小坂直之さん
「ポケットに、いつも弁護士を。」 中小企業のための無料アプリ「ポケ弁」に込められた弁護士たちの熱意【起業インタビュー第12回】
ボランティアとしての中小企業支援に取り組む弁護士の想い。
事業承継ができない、後継者がいないという日本の中小企業が海外に技術を売却して廃業する、こんなことを繰り返していては日本の経済は凋落の一途を辿ってしまいます。そんなことがあってはなりません。
日本の経済が立ち行くためには、その大多数を占める中小企業が立ち行かねばならない。それを支えるのが弁護士であるという使命感が私の熱源です。
田島正広さん
車好きの、車好きによる、車好きのための「とんがりガールズ」 交通事故ゼロへの切なる願い【起業インタビュー第13回】
マイカーに愛着を。
車好きの人が増えれば、みんながマイカーを好きになれば、事故がゼロになると私は信じています。
それに、車は自分で運転する自分の持ち物の1つです。自分の持ち物に愛着があった方が楽しいじゃないですか。自分の持ち物であるマイカーに愛着を持てれば、きっと他人の車も大事にするような運転ができると思うんです。
鈴木珠美さん
シェアオフィスと移住計画―地元愛に溢れる青年の「働き方改革」【起業インタビュー第14回】
地元愛。
自分のルーツがどこにあるかというと、やっぱり生まれ育った地元なんですね。地元の友人、学生時代の部活の先生、家族・・・。
一度地元を離れて上京し、自分が生まれ育った地元を外から客観的に見る機会を得たことで、地元が好きになりましたし、地元に誇りを持てるようになったことも大きいと思います。
片山昇平さん
名刺のアップデートが止まらない?変幻自在、実験型フリーランスの快進撃に迫る【起業インタビュー第15回】
多様化の時代に思うこと。
副業・複業はこれから増えていくと思います。企業の側からみても、優秀な人材を囲い続けるのはコストがかかりますし、個人の側からみても、多種の報酬を1つの仕事で充足させるのは難しいからです。
その多様な報酬を得るためには、自分のアイデンティティを1つに置かず、時間の使い方を多様化させる必要があり、その選択肢の1つが副業・複業になるのではないかと思うのです。
黒田悠介さん
すべての子どもたちに夢とときめきを。ママさんプランナーの背中を見つめて。【起業インタビュー第16回】
大人こそ夢やときめきを。
自分の子どもだけではなく、将来を担う子どもたちが夢やときめきを持つためには、今の大人が夢やときめきを持つべきです。
可能性に向けて直進できるひとを素直に応援できるこころを、社会全体がもてればいいですね。
佐藤にのさん
「したたかにしなやかに」業界の逆風を乗り越えた保険営業コンサルタントの処世術【起業インタビュー第17回】
企業人の頃と現在を比較して。
今の方が自分には合っています。まず、満員電車が嫌いですから(笑)
それに、決められたことをやるよりは、やることを自分で探して考えてから実行する方が好きなんです。時間が空くこと、暇ができることも苦手で、常に何かやっていないと落ち着きません。
下澤純子さん
総集編②はこちら→心に残った起業家たちの言葉【起業インタビュー2017総集編②】