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【起業インタビュー第16回】すべての子どもたちに夢とときめきを。ママさんプランナーの背中を見つめて。

公開日:2017.02.28

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「壱岐島の若い女の子が、携帯で受注・制作・納品を完結できるような環境を作りたいですね」

2児の母親でもあるオーガナイザーは、そう微笑んだ。

 

佐藤 にの(さとう にの)氏
フリーランスプランナー。クリエイターエージェント「Mom’s Lab」コミュニティマネージャーの他、(一社)JAPAN FAMILY PROJECT代表理事、(一社)Stand for mothers理事を兼任する1男1女のママさんプランナー。長崎県壱岐市出身。

 

Mom’s Lab(マムズラボ)とは

Mom’s Lab(マムズラボ)は、全国各地でフリーランスとして活躍するママが、企業や社会の課題を解決する在宅型のマーケティング・クリエイティブチームである。
2016年4月、SBヒューマンキャピタル株式会社の1事業として始動。2015年秋から半年のプレ始動で、約30件のプロジェクトを世に送り出した実績を持つ。

マムズラボの前身は、以前関わりのあった任意団体です。女性活躍推進社会の流れに沿って、フリーランスのママさん達と一緒に制作業務に携わっていました。
2015年に「働く」を変える、というSBヒューマンキャピタル株式会社の経営理念と合致するということで、事業化のお声掛けをいただきました。現在は、クリエイター約80人、インフルエンサー約250人の皆さんと一緒に、クライアントワークを行っています。

その組織構造と自身の役割について、こう語る。

マムズラボではメンバー間に上下はなく立場は対等です。ひとりひとりがマムズラボの顔役なんです。
私自身は、組織を保つためのコミュニティマネージャーやプロジェクトマネージャーとして稼働しています。

 

前身の立ち上げに至るまで

マムズラボの原点である前身団体を立ち上げるまでの経緯を伺った。

第1子出産後、会社員としてリモートワークをしていたのですが、産後うつになりかけました。社会に、会社に、家族に対する「不十分でごめんなさい」という罪悪感で押し潰されそうになったのです。
そこで退職し、独身時代に経験のあったフリーランスに戻りました。

大きな転機は2人目出産後だったという。

2人目を産んだ後、1クリエイターとして復帰しましたが、自分1人でできる仕事は限られるということを痛感しました。
1個人である以上、ライターなら執筆、デザイナーならデザインというように、事業という大きなピラミッドのごく一部に携われるのみで、スキルアップの環境もなくモヤモヤしていたんです。
そんな時、「自分が持たないプロフェッショナルスキルを有する人たちと組めば、大きな仕事ができるのでは」と考え、周りに声をかけてみました。自分のやりがいを満たすために、やりがいを求める仲間と共に、まずはやってみた、というのが率直なところでしょうか。

 

子どもを産んで

31才で子どもを授かった佐藤氏は、そのときに初めて分かったことがたくさんあったと語る。特筆すべきは以下の2点であろう。

気づいたこと-自らの適性

子どもを産むと稼働時間が減りますから、いかに効率性・生産性を高めるかが大事です。
ライター、エディターなどもやっていましたが、最後まで職種として手元に残ったのが企画を打ち出すプランナーや組織の基礎作りを行うオーガナイザーでした。
限りある時間の中で、意欲を保ちながら希望収入を目指せる職種について考えたとき、「クリエイターではなく、アイデアをカタチにする職種が向いている」と気づけました。子どもを産んだおかげですね。

変わったこと-動機付け

20代の頃は企業でがむしゃらに働き、「私は仕事と結婚すると思っていました」と笑う佐藤氏。
だが、子どもができてから、自己実現、自己承認欲求の形が変わったそうだ。

「お母さんはこうやって生きてるから見ててね」と自分の背中を子どもに見せたい、という気持ちが芽生えました。
自分が生き抜いてきた軌跡を、これからの時代を生き抜く方法を、子どもに呈示するために今頑張る、というかんじですね。

第1回女子サッカーW杯で優勝した日本の澤穂希キャプテンは「苦しくなったら私の背中を見なさい」と言ってチームメイトを鼓舞したという。
取材時に、このエピソードが私の頭に浮かんだ。「親父の背中」「男の背中」はもう古いのかもしれない。

 

さまざまな想い

お話を伺うにつれ、佐藤氏の情熱の源となるさまざまな想いがわかってきた。

将来を担う子どもたちへの想い

自分の子どもだけではなく、将来を担う子どもたちが夢やときめきを持つためには、今の大人が夢やときめきを持つべきです。
可能性に向けて直進できるひとを素直に応援できるこころを、社会全体がもてればいいですね。
私が過ごした自由の森学園高校では、マンガ家やプロのスノーボーダーなど、学生も親も多彩な職業に就いていました。自分に合うもの・好きなものを選択基準にして、仕事や働き方の多様な価値観を見せられる風潮が広がればいいな、と思います。

働きたい気持ちを持つ、ママたちへの想い

ところが、転職相談で「好きなことは何ですか?」と訊くと、「自分の好きなことがわからないんです」と言うママが増えているそうなんです。
かつての私が抱いていたような家族や社会への罪悪感や、思うようにならない時間に追われ、好きなものを「好き」と言うことを無意識に抑制している方がたくさんいらっしゃいます。そういうママたちに「大人であっても、好きなものを好きって言っていいんだよ」と伝えるお手伝いができればと思います。

「好き」という感情や直感でライフワークを決められると、なんでも長続きするのではないかと私は思っています。
仕事については、条件・年収・職種から判断して決めるのではなくて、「好き」「やりたい」から始めてスキルや収入を上げる方法が合っている人もいるはずです。
家事ですらアウトソーシングできるような時代に、「こうでなければならない」という固定観念に縛られるのは人生もったいないのではないか、と思うんです。

フリーランサーへの想い

フリーランスの人たちが本領を発揮して長く働ける環境を提供したい、というのがマムズラボの趣旨です。
フリーランスという個同士を繋ぐのは、信用・信頼という目に見えない人情的な絆です。その絆が繋がれば、企業・団体・メディアの垣根を越えた大きな力となって、社会にアプローチできます。そのお手伝いを私たちができれば、と考えています。
最終的には、今何らかの事情で働いていない、働けていない全世代の人が働ける環境の提供ができればいいですね。例えて言うなら、壱岐島の若い女の子が、携帯で受注~制作~納品が完結できるような環境、でしょうか(笑)

 

かぞくみらいフェス

3月に開催を控えた「かぞくみらいフェスについても紹介しておきたい。

マムズラボを中心とする「かぞくみらいフェス実行委員会」が開催するこのイベントは、「これからのファミリーが体験する、ちょっと未来のカタチ」をコンセプトに、バラエティ豊かなコンテンツを提供する。
一例を挙げると、

「さかなクンのギョギョッとびっくりお魚教室」inかぞくみらいフェス
お魚の正しい知識をまなびながら、ちょっと先の未来の海やお魚について、一緒に考えることができるトークステージ。

「世界的ヒューマンビートボクサー「AFRA」LIVE&ヒューマンビートボックス教室」(みらいのあそび・まなび)
世界的なヒューマンビートボクサーであるAFRAが、子どもたちに「世界で通用する一流の技術」と 「夢をカタチにした大人」を体験する場を展開し、一人ひとりの創造性と、未来への可能性を育むワークショップとライヴ。

しごとみらいラボ(みらいのしごと・おかね)
東洋経済新報社ハレタル/一般社団法人Stand for mothers/マムズラボなどが中心となり、ファミリーと子どもたちみんなに、 「みらいをつくる働き方」を提案するプロジェクトを紹介するエリア。好きなことや夢を仕事にしている大人たちによるトークセッションなども予定。

子どもの頃に褒められたこと、嬉しい気持ちは、一生のベースになりますよね。
そういう気持ちを持ったまま大人になるような道筋を作りたいという願いを込めた首都圏最大級のファミリーイベントです。

このフェスについての、佐藤氏の想いだ。

 

編集後記

佐藤氏の周りにおられるフリーランスのママさんの家庭は、一人っ子が少ないそうだ。
「自分で仕事をコントロールできるという安心感があるから子どもを産みたいと思える」と皆さん口を揃えるという。

フリーランスのママさんが増えれば日本の少子化問題も緩和されるのかもしれない。佐藤氏の想いが日本に浸透すれば、あるいは…。

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