弁護士を目指した学生からの起業。「経験がなかったからこそ出来たことも沢山ある」士業・管理部門に特化した「最速転職HUPRO」株式会社ヒュープロ山本玲奈【起業インタビュー186回目】|起業サプリジャーナル

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弁護士を目指した学生からの起業。「経験がなかったからこそ出来たことも沢山ある」士業・管理部門に特化した「最速転職HUPRO」株式会社ヒュープロ山本玲奈【起業インタビュー186回目】

公開日:2022.06.01

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士業・管理部門に特化をし、あらゆる側面からユーザーの“最速”な転職を支援する転職サイト「最速転職HUPRO(ヒュープロ)」。元々は弁護士を目指す学生という立場から、このビジネスを立ち上げた起業家の山本氏、「遠回りをしたこともあったが、学生起業という立場だからこそ出来たことも沢山あった」と起業当時を振り返る。今回は、そんな山本氏にサービス立ち上げの経緯や彼女自身の起業ストーリーについてお話を伺いました。

 

 プロフィール(株式会社ヒュープロ 代表取締役 山本玲奈氏)

1993年兵庫県生まれ。幼少期からインドネシアやアメリカ等、18年間を海外で過ごす。慶應義塾大学法学部への入学と共に日本へ帰国。大学3年時に司法試験の受験勉強をしながら、ビジネスコンテストへ出場。優勝した経験をきっかけに大学在学中である2015年11月、株式会社ヒュープロを創業し、代表取締役社長へ就任。これまでに約3億円の資金調達に成功し、士業・管理部門転職に特化した転職サイト「最速転職HUPRO」を運営。

 

 株式会社ヒュープロについて

ー 事業内容について、教えて下さい。

士業・管理部門特化の転職サイト「最速転職HUPRO」を運営しています。

 

ー  「最速転職HUPRO」とは、どんな転職サイトなのでしょうか?

最速転職HUPROは、士業や企業の管理部門職種に特化した転職サイトです。サービスコンセプトとして、【インターネットの中だけで意思決定出来るほどのコンテンツを提供すること】を掲げています。こちらの背景としては、ターゲットにしている職種の方々は、年間を通して繁忙期とそうではない時期がハッキリしており、転職活動をする期間にも限りがあります。その限られた時間の中で、ミスマッチのない意思決定が出来る様、企業からの情報収集と公開、そして候補者の転職のサポートに努めています。

 

ー 「最速転職」というキャッチーなワードが印象的ではありますが、その「最速」が意味する言葉の意図は、公開する情報量を指しているのでしょうか?

ここで定義をする「最速」とは、時間的な「早い」という意味もそうですが、どちらかと言うと、サービスを使うことで転職活動自体が「便利で(転職に至るまでの)フローが楽」になることによって、最短で転職活動が完結するということを指しています。それを支えているのが公開された情報量であったり、ユーザーが求めている本質的な情報に辿り着くスピードだったり、面接にいたるまでのプロセスのサポートであったりと、ユーザーの転職活動を支える多角的な面から転職を支援しています。

 

ー 様々な角度から「最速転職」を支援しているのですね!人材獲得を各社苦戦している中で、御社は自社データベースのみで獲得しているのでしょうか?

はい。仰る通り、現在の人材業界では企業からの求人より、求職者の獲得が最大のカギとなっておりますが、弊社ではターゲット職種となる方々から、「便利に転職が出来る・出来た」といったユーザーさまからの口コミと、士業・管理部門といった特定領域に特化した求人数の多さもあり、自社サイトからの人材獲得がうまくいっている状態です。

 

ー なるほど。一時期は新型コロナウィルスの影響などで中途採用自体が縮小した等の話も聞きましたが、そういった時世の煽りなどは無かったのでしょうか?

実は新型コロナウィルスの影響はほとんど出ていません。理由は2つあって、一つ目は士業のビジネスモデルが顧問料や企業との年間契約料となっているので、短期的な売上変動が起きにくい業態であること。そして、2つ目は企業の管理部門においても、極端な増員はないものの、欠員分は必ず各社補充をしないといけない為、採用ニーズは常に発生しているということ。過去に起きたリーマンショック時の求人数をみても、私たちがターゲットにしている職種の方々の求人数の下げ幅は実際そんなに大きくないというデータからも、マーケットトレンドに左右されない領域になっていることを、今回改めて感じました。

 

 「経験がなかったからこそ出来たことも沢山ある」弁護士を目指した学生起業からの苦労を語る

ー 起業することの意識についてはいつ頃からお持ちだったのでしょうか?

意識として持ったのは、大学に入ってからです。初めは、私自身が弁護士を目指していたことから、予備校の学費を稼ぐ為に色々なビジネスコンテストに参加していたことがキッカケになりました。実際に、そこから大学4年生の時にヒュープロを立ち上げています。

 

ー 趣味感覚でビジコンに出場されていたんですね。弁護士を目指すという目標から、起業をすることにマインドが変化した経緯には、どんなことがあったのでしょう?

あるビジネスコンテストの中で、コンテストで計画したものを実際に事業としてカタチにする、という内容のものがあったのですが、その時に「計画をつくること」と「カタチにすること」の違い・難しさに直面したんです。その時に、起業の難しさとおもしろさ、そしてそれをクリアしていくことの達成感など、起業の中で得られる体験をしたことで、私自身の興味も起業ということに向いていきました。

 

ー そこからサービスが生まれた経緯についても教えて下さい。

起業当初は「明日の仕事をどうするか?」に追われていたこともあり、最初は営業代行をしながら会社としてのキャッシュをつくっていました。しかし、いつしかそればかりに追われるようになってしまい「この為に起業をしたわけじゃない」と原点に立ち返って、事業をつくることに意識を変えました。

 

元々は弁護士を目指す中で見つけた道でしたので、起業をするにしても、士業や管理部門に絡む分野で事業をしたいとは考えていました。「この領域にある課題にビジネスとして貢献したい」という想いから、出来ることを探し、最速転職HUPROは生まれました。

 

ー なるほど!少し話は変わりますが、学生起業からスタートしてきた過去の経験も含め、振り返って苦労されたことや逆に良かったことなど、今だから話せることはありますでしょうか?

学生起業からスタートした最初の苦労は、「お金を使って、お金を生み出す」ということをどうやっていくか?や、「事業をつくる」とそれを「お金に変えていく」という中でのプロセスの違いなど、全くビジネス経験がなかったからこそ、直面する課題をどう乗り越えていくか、一つ一つが本当に大変でした。分からなかったからこそ遠回りとなった部分もあり、メンバーを採用してもうまく機能しないなど、最初の3年は失敗から学ぶことばかりでした。ただ一方で、経験がなかったからこそ出来たことも沢山あると感じています。一般的には、邪道とかそんなこと出来ない、と言われていることにも先入観なく挑戦が出来ましたし、業界のセオリーを知らないからこそ無謀だと言われることにも挑戦出来たと、今振り返って感じています。

 

 今後について

ー 中長期的な展開について、お教え下さい。

士業・管理部門に特化をした転職支援の領域を、今後は日本の経営管理全体にまでサービスの提供価値を拡げていけるプラットフォーマーに成長したいです。日本の経営管理は、世界的にも発展が遅れている分野でもあり、逆を言えば、まだまだ成長余地がある分野でもあります。今はそれを「人材」という観点からサポートしていますが、中長期的には日本の経営管理をグローバルスタンダードに出来る様なサービス開発などにも提供価値を拡大出来たら、と思っています。

 

ー 最後に、記事内でお伝えしたいPR事項などもあれば教えて下さい。

私たちはまだまだ若い会社ですが、おかげさまで毎年成長を続けさせて頂いております。自分たちでサービスをつくっていくという、スタートアップの面白さがもっと広がっていけばいいと思いますし、私たちの会社だけに限らず、スタートアップにもっと多くの人が挑戦出来たらいいとも感じます。ヒュープロに興味を持って頂ける方とは、積極的にお会いしたいと思っておりますので、お気軽にご連絡下さい!

 

ー サービスの拡大と、これから描くビジョンを一緒に創っていく、両方の経験と楽しさを体験できる貴重なフェーズですね!本日は有難うございました。

こちらこそ、ありがとうございます。

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