日本における外国人労働者数が増加している昨今、外国人を対象とした「日本での労働の満足度」を調査したアンケートが公表されました。
調査概要
調査機関:株式会社Guidable
データ集計期間:2019年9月13日〜10月13日
調査方法:インターネット調査
調査対象者:在留外国人
有効回答数:100名(全国、20-40代 在留外国人対象)
日本で働きたい職種TOP3
日本で働く外国人100人を対象にアンケート調査を行った結果、最も人気の高かった職種は3位がEngineer(エンジニア) 16%、2位がTeaching(教師) 19%、そして1位はTechnical Jobs(技術職) 20%がランクインしました。
図を見てもわかるように、営業や受付などと並んでどれも大差ないことがわかります。その他14%にはオフィスワーク 4%、通訳・翻訳 3%、マーケティング3%、デザイン/アート 2%、PM、財務各1% などが含まれています。
労働の満足度は?
日本の仕事はハードなイメージがありますが、調査によるとHard(厳しい) が30%、Fair(程よい) が29%、Good(良い) が35%と前向きな評価をしている外国人が7割を超えています。
その他6%には「会社による」、「時と場合によるが難しい場合が多い」、「公平だ」、「プレッシャーやストレスが多くて多忙だ」、「外国人として働き方は異なるが、日本人は働きすぎだ」、「非効率的だ」 などが含まれています。
仕事を選ぶ基準
仕事を決める上で重要視する条件については、Salary(給料の良さ) が35%、Working hours(労働時間) が23%、
Size of the company(会社規模) が15%を占めました。外国人が日本で働く理由の中で最も多いのが「良い給料で稼ぐこと」と言われるように、給料を重要視する割合が最も高いことがわかります。
この他、Relationship with coworkers(同僚との関係性) 13%、Job contents(仕事内容) 12%、Work environment(労働環境) 1%、Atmosphere(雰囲気) 1%などと続きました。
Guidableの調査によると、日本には母国にはない特徴的な職業があって面白いとの声が上がっています。例えば、女性のホステス、ホスト、男性スカウト、自動販売機スカウト、自動販売機探し、メイドカフェ店員、号外の新聞を配る、配管士など。日本ならではの職業であったと思うと面白いですね。
[引用元記事:@DIME「日本で働く外国人に人気の職種ランキング、3位エンジニア、2位教師、1位は?」2020年2月15日]
外国人から見た日本の職場の変えてほしいところTOP3
[画像引用元:HumanStage]
株式会社JapanWorkは2020年1月29日から2月6日にかけて、日本に住む外国人126人計32ヵ国の人を対象にアンケート調査を行いました。
「日本の働く現場が改善すべきところ」について調査した結果、最も多かったのは「履歴書の書き方」が21.4%で1位という結果になりました。「漢字を使うことが難しい」「細かな書き方が分からない」など、日本語や漢字が不慣れな外国人にとって形式の決まった履歴書は馴染みづらいのかもしれません。
2位は「業務内容の完全なマニュアル化」が19.8%。日本の職場での指示が曖昧で困る、という声はよく聞こえてきます。業務マニュアルを作成したら効率が上がるのではないか、という考えを持っている外国人も多いことがわかりますね。
3位は「昇給制度」が15.1%。実力主義が一般的な海外の職場に対し、日本では昔から「年功序列」「終身雇用」などの風習が重要視されています。最近になって徐々に変わってきてはいますが、まだ昇給の明確な基準が定まっている企業は少ないように思えます。
[記事引用元:HARBOR BUSINESS「外国人が見た日本の職場。「定時になったのに誰も席を立たないのでびっくり」「きちんと給料日に支払われる」]