「育休・産休後にもしっかり働きたい」
「子育て中だけど起業に興味がある」
「情報収集のコツが知りたい」
そんなママさんのために、一般社団法人日本新聞協会が開催したのが
『働くママ・起業を考えるママのための情報収集術!
「1日10分で教養アップ!働くママ応援ガイド」』
スペシャルゲストには、モデル・作家として大活躍!プライベートでも今年3月にご出産をされた押切もえさん。
そして2名のママ起業家さんがご登壇されて、子連れもok(キッズスペース有)のイベントでした。
会場ご紹介 〜Startup Hub Tokyo〜
会場となったStartup Hub Tokyo(SHT・スタハ)とは〝あなたの起業がぐっと近づく〟をコンセプトにした空間。
「起業してみようかな?」と思った方や、準備を始めた方までご利用されています。
1,000冊以上の書籍が並ぶ本棚がある共有ラウンジや、コンシェルジュによる起業相談、イベント開催など、無料で多数の支援メニューを受けられる東京都の創業支援施設です。
会員登録はこちら。
主催 一般社団法人日本新聞協会とは
新聞倫理の向上を目指す自主的な組織で、全国の新聞社・通信社・放送局129社が加盟しています。創設は戦後間もない1946年7月23日。
表現の自由の擁護と新聞倫理の向上を目指した諸活動のほか、新聞全般にかかわる調査・研究とPR活動、学校教育や仕事での新聞の活用(NIE、NIB)促進に取り組まれています。
今回はご参加者様の特権として、お好きな新聞を1週間無料で読めるキャンペーンがありました。
HPはこちら
ゲストご紹介
押切もえさん(モデル・作家)
ティーン雑誌の読者モデルを経てファッション誌「CanCam」「AneCan」の専属モデルを務めた。テレビ・ラジオ出演や小説の執筆など多方面で活躍。2016年にプロ野球ロッテの涌井秀章投手と結婚し、2018年長男を出産した。
太田さちかさん(芸術教育士・ケーキデザイナー)
9歳・6歳・5歳のママ。ケーキデザイナーのほか、芸術教育指導して子供とママのための製菓クラスやワークショップを展開する「My little days」を主催。著書に『メレンゲのお菓子 パブロバ』(立東舎)がある。
中村里香さん(ユーバー株式会社 代表取締役)
環境に左右されず、すべての子どもに等しく楽しいプログラム教育を届けるとの信念で、2017年4月にユーバー株式会社を設立。著書に『遊びながら楽しく学ぶ!小学生の Scratch プログラム』(ナツメ社)がある。
司会:小坂佳子さん(読売新聞の女性サイト・大手小町編集長)
1993年、読売新聞に入社。秋田支局、立川支局などを経て2000年から家庭面を担当。子育てをしながら料理や育児などについて幅広く執筆してきた。2016年6月に秋田支局長、2018年7月から現職 。
起業は準備が勝負!今日から取り入れたい、先輩ママ起業家が行ったこととは
小坂さん:中村さんも、太田さんも各分野で大活躍をされていますが、起業準備ではどのようなことをされたのでしょうか?
中村さん:サラリーマンをしながら週末起業を始めました。私は現在、子供向けのプログラミングの教室をしているのですが、そのテストマーケティングとして1年ほどワークショップを開催したのです。
場所の確保は子連れとなると、「周囲のお客様のご迷惑になるので申し訳ございませんがご遠慮ください」とお断りされてしまうことが多く、そこが大変だったのです。
けれどどうにか場所を探し、100名くらいの人がモニターとして参加をしてくれて、感覚がわかってから法人化をしましたね。起業のために必要な知識は会社員だけでまかないきれないので、そこはプロにご指導いただきました。
太田さん:私は主に2つのことに力を入れて起業準備をしました。
ひとつはメディアから得られる情報(新聞や雑誌)からのインプットで、もうひとつは体験をすることです。
例えば海外旅行へ行ったときでも、海外の子供にとって美術館はどんな存在だろう?と気にかけています。自分がやっていきたいことのアンテナを張って出かけることで、プライベートも仕事も楽しみながら準備をしました。
「人と比べない」 自分に集中することが、働くママの両立ポイント
小坂さん:この会場にもたくさんのママが集まってきてくれていますよね!
みなさん、ママをしながらお仕事をされていていますが、時間の使い方はどうされていますか?
押切さん:優先順位を決めることです!これまでの私は完璧主義なところがあり、自分でどうにかしようと思っていました。ベビーカーひとつとっても、街で「手伝いますよ」とせっかく声をかけてくれたのに、迷惑をかけちゃいけないと思い「大丈夫です。ありがとうございます。」とお断りばかりしていたのです。
けれど優先順位と両立するためにひとりだとどうしようもないことがたくさんあるので、人の優しさに感謝をして、頼らせてもらうことが大事だなって思い直したんです。
今日もお義母さんに子どもを預かっていただけたおかげで会場に来れています!家事の面ではお掃除ロボットを使ったりしていますね。
小坂さん:素敵ですね!出産前後に仕事ができないことによる不安はありましたか?
押切さん:やらなきゃいけないことをできていない焦りはありました。
無意識にSNSで輝いている人と比べてしまう自分がいたり…そこで人と比べないことを徹底しました。
一同:「え!押切さんでも??」とビックリ
押切さん:ありますよ〜!なので輝いている人のよさは感じても自分と比較しないようにしました。今、目の前のことに取り組もうって。
子どもが生まれると行きたいところへ行けないなどあるけれど、今しかできないことをやろう!という気持ちで生活をしています。
特に今の時代はSNSが身近だからこそ、人と比較をしてしまうことも多いようですが、押切さんのように
- 自分にとって何が大切なのか
- 今、大切にするべきことは何なのか
をしっかり見つめなおすことが、自分が幸せを感じられるのだろうと思いました。
事業のヒントも盛りだくさん。トレンドを掴むのにも実は最適なのが新聞!
小坂さん:ところで今回お集まりいただいたみなさんは、新聞をご活用されていると伺っています。実際にどのような視点で使っていますか?
中村さん:数字の正確性で非常に役立っています。競合他社のことはWebで調べることが多いのですが、直近のデータがすぐにわかるところは新聞の魅力です。今のトレンドは何か。どんなサービスが流行っているのかを教えてくれますよね。
太田さん:新聞は自分の範疇ではないことを教えてくれるものとして役立っています!スマホは自分の興味あることに絞られて調べてしまいますが、自分の興味と関係なく、万遍なく情報に触れられるメディアですよね。
例えば新聞で味が濃いものが多く掲載をされていると、今のトレンドは味が濃いものなんだな、とキャッチできます。あと最近見たのは新聞でもプチリッチ系が多いなと感じました。こうした情報をお菓子作りのヒントにしています。
押切さん:モデルをやる前は新聞を全く読んでいませんでした。
けれどモデルになり、その後コメンテーターのお仕事もさせていただくことができ、ほかの人が目をつけていない情報は何だろう?と情報を集めるために何誌も読んでいました。
今では子どもを育てながらなので、デジタルで1誌を好きな時間や隙間時間に読んでいます。
トレンドやその背景を掴むことに加え、自分では興味を持つ機会がなかったものに触れられるのは新聞ならではの魅力ですね!
実際に、普段あまり新聞を手にとることがない私も、この取材をきっかけに新聞を読んでみることに。すると文字の大きさが異なるので、大きいものが重要性・話題性を伝えてくれていて、スマートフォンでは目に入らないものが飛び込んできました。
TV番組の中には新聞を見ながらコメンテーターや専門家の方々がそれぞれの見解を伝えてくれるのも勉強になりますが、文字の大きさで重要性を認識し、専門家の話を抜きに物事を自分の軸で判断し、知見を高められるのは新聞ならでは。非常に情報量が豊富なメディアだと感じました。
子どもも一緒に楽しみ、学ぶことができる新聞で家族の話題にも◎
働くママさんたちの貴重な情報源にもなる新聞。
読むことで大人だけではなく、子どもにはどんないい影響があるのかというと、このような回答が。
中村さん:文章を読むことは、すべての基本なので新聞を通して読む力を伸ばすことは子どもにとって一生ものの力になります。
プログラミングの教室をしていて、プログラミングの技術を習得する以前に、文章を読む力があるかどうか、少なからず影響すると思いました。
太田さん:うちの家庭は子供新聞を購読しています。旦那さんと子どもたちが同じテーマで話すことができ、かつ毎日違うテーマがくるのでネタもつきません。
新聞は大きいので、広げてみんなで読むことができますし、全国にいる記者さんたちがまとめた最新の情報を伝えてくれる、すごく贅沢なものだなと思っています。
自分のペースで少しずつ。本当にやりたいことを考えてカタチにするには。
中村さん:起業で何かしたいと思ったら、ぜひ少しずつ準備をしてみてください。そしてStartup Hub Tokyoさんなどの手を借りて、できるだけ活動をして収入を得る経験をしていくことが大事だと思います。
太田さん:子どもができると優先順位は1番が家族、その次に自分になると思います。その中で「子どもが小さいときにスロースタート・ローリスクでやって、大きくなってくれたらビックにやる!」という目標もありです!
子どもも楽しく、笑顔でいてくれるようなペースで頑張ってください。
押切さん:本日は先輩ママのお二方から、素敵なお話を私もたくさんお聞きできました!
「ここまでしかできない」と思ってしまっているのは自分だけかな?と思ってしまうこともあったので、前向きな気持ちになりました。
「自分って本当は何がしたいのかな?」「どんなペースでやっていこうかな?」
とゆっくり考えて、やりたいことをやって社会へ貢献していけたらいいなと思います!子どもができてから、本当にやりたいことに目を向けるようになりました。
それにお子さん連れでリラックスできる場はなかなかないので、こういうイベントって嬉しいですね。
本日ご来場いただきましたみなさまが輝かれることを、心から願っています。
ママになって優先順位が変わったとしても、夢や目標を持つ女性の背中を強く押してくれるイベントでした。
家庭のことや子育て、仕事を自分で調整しながら進められて、まわりの人を少しずつ幸せにできるママ起業家さんが、ひとりでも多く増えるきっかけになってほしいと感じています。