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【イベントレポート】INCFビジネスアクセラレーションプログラム2018最終審査会

公開日:2018.09.27

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(株)三菱総合研究所が設立した、社会課題を革新的技術×イノベーションで解決する産官学市民の連携プラットフォーム「未来共創イノベーションネットワーク(通称:INCF)」。今回は、そのINCFで開催されたビジネス・アクセラレーション・プログラムの最終審査会に参加してきました。私たちの身の回りで起きている課題を様々な切り口で革新へと導く、新進気鋭のスタートアップ企業と、そのイベントの一部をレポートにてお届けします!

 

INCFビジネスアクセラレーションプログラムとは

山積する社会課題に対して、革新的技術とイノベーションで解決し、社会に対してのインパクトあるサービス・プロダクトをつくるベンチャー・スタートアップを支援するプログラム。「教育・人材育成、ウェルネス、水・食料、防災、モビリティ、エネルギー・環境」6つのカテゴリーから参加企業を募り、メンタリングを含めた事業化支援を行う。INCF会員企業等へのアピール機会の提供や、国内最大の最先端テクノロジー総合展示会である「CEATEC JAPAN 2018」におけるピッチイベントでのプレゼンテーションといった情報発信機会の提供から、最終審査会「ビジネス・アクセラレーション・プログラム・アワード」における表彰・賞金の授与を含め、三菱総研が持つリソースをフルに使って参加企業を支援するプログラムとなっている。

 

登壇企業の紹介

今回の最終審査会では、ウェルネス分野から4社。モビリティ、教育・人材育成、水・食料分野から3社の計7社が選出されました。まずは、110社の応募から見事2度の選考を勝ち抜き、最終審査に選ばれたファイナリスト7社の企業をご紹介します!

 

トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社 排泄予測デバイス「Dfree(ディー・フリー)」

超音波センサーで膀胱の大きさを捉え、排泄のタイミングを知らせる世界初のウェアラブルIoTデバイス。これから高齢化社会を迎える日本が直面している介護施設や職員の負担を軽減する可能性と、排泄に関して悩やみを抱えている患者にとっても可能性あるデバイスとなっている。今回は、取締役支社長の小林正典氏が登壇。

https://dfree.biz/

 

株式会社アミンファーマ研究所 脳梗塞リスク評価事業

 

約84%の精度で「無症候性脳梗塞」を見出すことが出来る脳梗塞リスク評価は、血液検査で、細胞障害因子アクロレインと炎症マーカーを測定し、被験者の年齢を加味することで、そのリスクを評価する。日本人の死亡原因の4番目に多いとされる”脳血管疾患”。その多くを占めるのは、脳梗塞だが同社のリスク調査を通じ、事前に防げる可能性が出てくる。今回は、代表取締役社長の五十嵐一衛氏が登壇。

https://www.amine-pharma.com/

 

株式会社T-ICU 専門医による集中支援ソリューション

病院から提供された生体モニター情報を基に、遠隔地から集中治療専門医が24時間体制で治療を支援。専門医チームが一般医に対して、遠隔サポートをするDtoD(Doctor to Doctor)のモデルを取っている。ICU(集中治療室)における専門医不足は深刻で、日本にある7割のICUには専門医がいない現状を踏まえ、そういった医師不足に対して課題解決を行う。今回は、代表取締役の中西智之氏が登壇。

https://t-icu.co.jp/jpn/

 

株式会社ノーニューフォークスタジオ 歩容解析を行うスマートフットウェアORPHE TRACKの開発

靴型のIoT製品「ORPHE TRACK」は、ユーザーが履いているだけで歩容を精密に記録して解析し、そこから取得出来るデータをランニングのアドバイスや、保険や医療との連携といった様々なサービスとの連動が可能となる。今後膨らんで行く医療費の負担に関して、”歩くこと”を定量的に分析し、製品を通じてユーザーの健康を促進することで医療費の負担軽減などに寄与する。今回は、代表取締役の菊川裕也氏が登壇。

https://no-new-folk.com/

 

株式会社マッシュルーム スマホ制御型宅配ボックス

近年のEC等の拡大により、問題とされる再配達問題。国土交通省の調べでは、2017年には約42.5億個の宅配物が日々配送・受取をされている中で再配達の削減は配送業者にとっても大きな課題となっており、そのコストは年間1,151億円とも言われている。同社の製品であるスマホ認証型の宅配ボックス「VOX」は、スマホによる認証で非対面での荷物授受運用を可能とし、早期の再配達問題解消を実現する。今回は、CEOの原庸一朗氏が登壇。

https://mashroo.me/

 

株式会社ミライセルフ カルチャーフィットを可視化するmitsucari

簡単かつ高精度の適性検査・結果データの分析・マッチングアルゴリズムの3つを駆使し、スキル以外のミスマッチによって起きる早期離職の課題を解決する適性検査「mitsucari」。既にサービスとしてローンチしており、1,800社の企業が導入をしている。これまで入社前の適正判断としてのツールだったものが、個人の検査データと企業内データのマッチングによる転職支援ツールとしての広がりも見せている。今回は、代表取締役の表孝憲氏が登壇。

https://mitsucari.com/

 

inaho株式会社 選択収穫野菜の収穫ロボットサービス

現在では、150万人いると言われている農業人口だが、2030年にはおよそ半分の75万人になると言われている。そんな農業の衰退を抑止し、ロボットの活用による生産性の向上で社会課題に対しての寄与をする同社。目視による判断が必要、かつ、人によって収穫されている野菜をセンシングとAIを駆使して自動で収穫できるロボットサービスを提供。今回は、代表取締役社長の菱木豊氏が登壇。

http://inaho.co/

 

受賞者発表

審査会では、技術賞を含む、計9社の企業に賞が授与されましたが、今回は【最優秀賞・三菱総研賞・特別賞】を受賞した企業を紹介します。

 

最優秀賞:株式会社T-ICU

日本の医療システムに更なる革新を起こす可能性と、このサービスを現場にいる医師が主体となって創り上げていることを評価し、審査員からの激励の意味も込めた受賞となった。同社代表の中西氏は、「そもそもこのサービスを始めようと思ったきっかけは、私自身が勤めていた病院内のICUに医師が足りなかったという実体験からスタートしたのですが、サービスを始めてから同様な悩みを抱える病院が沢山あることに気づき、社会的な課題の大きさを実感しました。今回の様な賞を頂けて、改めて身が引き締まる思いです。引き続き、精進して参ります」とコメントをした。

 

三菱総研賞:株式会社マッシュルーム

「VOX」を単なる宅配受け取りだけでなく、物理的な受け渡しプラットフォームとして活用する今後のビジネスの広がりを評価した受賞となった。同社CEOの原氏は、「今回のプログラムに参加をさせて頂いた理由の一つとして、INCFの会員企業様と一緒にVOXを使って、より良い生活をつくりたいという想いで参加をさせて頂きました。メンタリングを通じて、今後の事業についても貴重なコメントやフィードバックを三菱総研様から沢山頂けた結果が、今回の受賞に繋がり、とても嬉しいです」とコメントをした。

 

特別賞:株式会社ノーニューフォークスタジオ

同社が取り組んでいる「歩容解析」というテーマにおける秘めたポテンシャルと、社会へのインパクト・貢献度を評価し、当初、用意をしていなかったが急遽の表彰となった。同社代表の菊川氏は、「歩容が秘めるポテンシャルに重きをおいて、発表をしたのでそこに評価を頂けたことは純粋に嬉しいです」とコメントをした。

 

技術賞に関しては、以下の企業が受賞しました。

・ORIGAMI HOUSE PORTABLE(株式会社OUTSENSE)
・電池診断技術を用いたエネルギーマネジメント事業(ゴイク電池株式会社)
・次世代社会インフラの構築(株式会社Drone Future Aviation)
・世界最小クラスの紛失防止IoTデバイス「MAMORIO」(MAMORIO株式会社)
・BOCCOでの高齢者見守りと情報発信(ユカイ工学株式会社)

 

フォトレポート

最後に、当日の様子をフォトレポートにてお届けします!

 

※登壇企業のプレゼンテーションを聞きながら、様々な角度での質問をしていた審査員の方々

※イベント終了後の懇親会の様子。

※イベント終了後の懇親会の様子。登壇企業のブースには沢山の参加者が集まった。

 

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