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シエラレオネの神様に選ばれた唯一無二の日本人女性。「社会貢献を仕事にできることを社会に証明したい!」という想い【起業インタビュー76回目】

公開日:2018.09.25

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#1 平均寿命は51.3歳。世界一の短命国を救う日本人女性。

学びたくても貧困から抜け出すことができず、夢を叶えられない子どもたちが多い。国際連合の定める貧困ライン以下で暮らす人々が全人口の80%以上を占める、アフリカの中でも極度の貧困が目立つ国だ。

国全体の人口数739万人の規模は、北海道と同じくらいの面積に、北海道民の1.5倍ほど。

そんなシエラレオネを救おうと、ひとりの若き日本人女性・下里夢美さんが立ち向かっている。大学卒業後、就職することなくNPO法人を設立、社会貢献をし続ける団体を立ち上げた下里さんの想いに密着しました。

 

下里夢美さん プロフィール

特定非営利活動法人Alazi Dream Project代表理事。27歳。桜美林大学国際協力専攻卒業。高校2年生の時にとあるテレビ番組でシエラレオネの貧困について知り、大学卒業後、就職せずにNPOを設立。シエラレオネを就労支援する唯一の民間NGOを立ち上げ活動中。日本では「若者が最初に発信する場所」をつくり、女性の夢インタビューサイトキアラやアフリカ女子部など、夢追うすべての人を応援するプロジェクトに奮闘中。

 

#2 夢を応援しながら循環させる。そんな国際貢献の形を広げていきたい。

 

>まず普段のお仕事内容についてお教えください。

 

特定非営利活動法人Alazi Dream Project(以下、NPO法人アラジ)で代表理事をしています。

NPO法人アラジは「誰もが自分の夢を実現するためのステップを踏むことのできる世界」を理念に、2つの活動を主軸に行っています。

ひとつは遠く貧しい西アフリカの〝世界で最も命の短い国〟である、シエラレオネ共和国への人々の就労支援です。

もうひとつが、「日本人の夢を応援する」ことです。

「若者が最初に発信する場所を創る」をテーマに、定期的に少人数制の夢プレゼン登壇会を開催し、年に一度審査員も交えた100名規模のソーシャルドリームコンテストを開催しています。

 

>NPOというと社会貢献のイメージが強いのですが、人々の夢の応援が軸になっているのですね!

 

はい。アフリカや日本の国境に関係なく、夢をもつすべての人がもっと輝けるように。そして夢をもつすべての人が、自分の夢を語ることで、おのずと国際協力に参加できる仕組みを作りたかったんです。これがずっと、私の目指しているところです。

ちなみに日本で開催するイベントの中で、シエラレオネへの諸問題に関する啓発活動をして、その収益がシエラレオネで行う就労支援の活動費になっています。

 

>シエラレオネの就労支援について具体的に教えてください。

 

これまでにしてきたことは

1、小学校支援

2、災害孤児支援

3、テーラー(布の仕立て屋)生活向上支援

の3つです。

小学校の支援は2年間で600名が継続して学ぶためのノートや鉛筆、チョークを届けました。

 

災害孤児たちに対しては、里親宅に毎月一人当たり20$を教育費・医療費として届けています。

里親宅の平均世帯月収は1~2万円と、どの家庭もひとりを迎え入れるのに精いっぱいという状況でした。私たちの支援により、里子の全員が適切な医療を受けながら、再び学校へ通うことができるようになりました。1名は、現在受験勉強に励んでいます。

テーラー(布の仕立て屋)の生活向上支援では、2016年に大規模火災で家を失ってしまったテーラーたちに、継続的な商品開発の指導と発注をすることにより、アフリカ布商品を日本で販売し、彼らの生活を支えることに繋がっています。現在は13名がその収入で家の建て直しを順調に進めているところです。

基本的には、シエラレオネには年に2度、スタッフを連れ渡航し、定期的にに活動を行っています。

また、首都フリータウンにある現地オフィスでは並行して、2018年6月に日本人ゲストハウス『CHAMELEON(カメレオン)』がOPENしました。現地パートナースタッフと連携し、様々な活動を継続し行うことができています。

 

#3 国際貢献をし続けられるのは想いと覚悟。そして何よりも大切なこととは…

 

>学生のうちは「国際貢献をしたい!」と活動を行うことができても、継続をしていくのは難しいようにも思います。そんな中で下里さんが継続してこられた秘訣はなんでしょうか?

 

そもそも始めに「国際貢献をしたい!」と感じた瞬間は、私のように現地の映像を見て衝撃を受けたり、もしくは日本社会の問題の多くが解決され、外にやりがいを求めたりしている人が多いように思います。

けれど一番大切なことは、どれだけ周りの人を大切にできるのか。

まずは、今日本で、身近に応援していただいている人たち、家族や友人含めて、そういう人を大切にできないと、大きな目標は達成できないなと感じます。

自分が辛いとき、大変なとき、力になってくれるのは周囲の人でしかないのです。

身のまわりと国際貢献。一見、遠いように感じられるかもしれませんが、継続をする上で必須だと実感しています。

国際協力の仕事を続けるには、今支援が必要な人を垣間見ながらも、自分は現地での安全のためにお金をかけられる鈍さ、いちいちストリートチルドレンをみても動揺しない鈍さ、日本では到底考えられないようなトラブルが起こったときに、なんとかなるさとすぐに解決策を打てる鈍さ、そういう「鈍さ」や「打たれ強さ」みたいなものも含めて、自分が苦しくならない国際協力を続けることも必要だと思います。

 

>下里さんが「周囲の人が力になってくれている」と感じたのはどのような瞬間でしたか。

 

自分の想いに共感してくれたときに強く感じました。出会ってきたほとんどの人が「シエラレオネ…どこ?」という反応から始まります。

けれど「どこかよくわからないけれど、下里夢美が頑張っている。よし、応援しよう!」と言ってマンスリーサポーターや、イベント参加、運営の手伝いなど様々な形で協力してくれたのです。

そうしてこれまで4年間の活動で、1,000万円ほどのご支援をいただき、シエラレオネという前代未聞の国へ挑戦し続けることができました。

 

 

>大学ご卒業後はずっとNPO法人一本だったのでしょうか?

 

いえいえ、アルバイトと掛け持ちの時期もありました。

世界の裏側にいる人たちのために必死だけれど、自分のことは後回しばかりで、風邪をひいたら生きるか・死ぬかのような世界にいるくらいお金がない時期もありました。

お世話になったフレンチ料理屋のシェフには、何度も人生相談にのってもらい活動に関するアドバイスもたくさんいただきました。アルバイトで雇っている人にしなくてもいいくらいのことをたくさんしてくれました。

次にお世話になったアルバイト先はラーメン屋で、店長さんや仲間が本当に親切でした。私以外はお店の2人で回しているくらい人がカツカツなのに応援をしてくれていました。

シエラレオネの渡航で必要な長期休みも快くくれたり、疲れがピークにたまっているときはバイト先と家までバイクで送ってもらったり、病院にまで連れていってくれました。

こんなに理解ある人たちがいなかったら今はなかったかもしれません。そのくらい私の価値観を尊重し、応援し続けてくれる方ばかりでした。

 

 

#4 人の応援を大切にしている下里さんは〝応援される人〟である

 
 >たくさんの人に支えられ、そして自身も人をたくさん応援している下里さん。応援される人ってどういう人だと感じますか?

 

「信念をもってやり続けられる人」そして、「周りを応援できる人」です。

自分がやりたいことを全力でやって駆け抜けていたら、もちろん辛いことはたくさんあったり失敗はしても、そこに人は必ずいてくれます。

これまでに〝人を応援する場〟を日本とシエラレオネでつくってきました。両国で行ったことによって、シエラレオネの支援だけをしていたら出会えなかった人たちに出会い、繋がることができたのです。

4年ほど全力で走ってきて感じるのは、できるかできないときに応援してくれる人ってこんなにもたくさんいるんだ、という感動があります。これから挑戦する人たちに伝えたいメッセージです。

 

>最後に、今後の下里さんが目指していることをお教えください。

 

「誰もが自分の夢を実現するためのステップを踏むことのできる世界」です。

高校生の私がテレビでたまたま知ったシエラレオネ。課題ばかりが目立つ同国では、今、多くの若者が「この国を変えたい!」と志を掲げています。しかし学ぶこともできず、貧困から抜け出せない人がたくさんいます。その現状を変えたいのです。

シエラレオネの人たちは経済的に貧しいけれど、すごく優しいんですよ。治安も実はいいのです。

それはもしかしたらみんなが貧しく、格差がないからかもしれないのですが…テーラーが働く職場で大規模な火災が発生したときも、地域の人たちが、被災したご近所さんに、自分たちも貧しい中、服やサンダルを分け与え、見ず知らずの人同士でも助け合える精神の人ばかりです。

日本から来た私のことさえ、「食べるものある?」と気遣ってくれて温かい人ばかり。シエラレオネ人は生まれながらに、周りの人や家族を大切にできる人たちなのだと強く想います。彼らから学んだ、数多くのことの一つです。

人のことを優先し、人とシェアできる人たちが活躍できる社会になったら、もっともっと誰もが夢を実現できるようになっていくと思うのです。そんな社会をこれからも周りの皆さんと一緒に作っていきたいです。

 

◆編集後記

下里さんの取材前は国際貢献をしている=人のため、社会のためにすごいことをしているという認識でした。

今もその姿勢への敬意は変わらないのですが、自分がつくりたい世界をつくり、新たな風を吹かせている印象だったのです。

周囲を巻き込み、日本人もシエラレオネ人も笑顔にしている。

下里さんのブログで”奪い合えば足りず分け合えばあまる”と書いてありましたが、その分け合う精神を日本にいる私たちも、大切に広げていきたいと思いました。

 

◆お知らせ

「シエラレオネの貧困を解決する」をミッションに下里さんが行っているマンスリーサポーターのご登録はこちらです。

学生は月に500円(1日500円)から、社会人は月に1,000円(1日33円)から可能です。

「シエラレオネの人々を支援ではなく応援してほしい…!」そんな想いを込めて作られた制度です。ぜひ応援をよろしくお願いします!

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上村 菜穂

上村 菜穂

20代女性向けの集客やPRが得意なライターとして学生時代からフリーランスとして独立。14歳でメールマガジン20,000人・恋愛部門1位を取得。歴代最年少記録。これらの経験を活かし、ライターのほかにも女性起業家のPR指導者として活動中。

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