ちょっと夢がある話です。しかし、そう遠くない未来で実現されるでしょう。
今回は、宇宙という夢のあるベンチャー企業をまとめてみました。
ベンチャー企業まとめ
株式会社アクセルスペース
“宇宙を、普通の場所に。”というビジョンのもとに、超小型衛星の設計・製造をしています。 超小型衛星は、北極の海氷の様子を観測し気象情報に役立たせることや、「ほどよし1号機」は、国が支援するプロジェクトで超小型衛星分野における日本の世界一の地位を確実なものとすることを目的としています。
将来、50機もの小型衛星を使用し、地球上のあらゆるものを毎日見ることができる宇宙観測インフラサービスを提供していくとのことです。今年は3機打ち上げ、まずは特定の場所の観測ができるようになるとのことなので期待していきたいです。 また将来的には、自分の超小型衛星を打ち上げる未来もありえるとのことです。
PDエアロスペース株式会社
HISやANAが出資している企業で、宇宙航空機の設計・製造をしています。従来の打ち上げ型ロケットと異なり、行って帰って来る航空機タイプを目指しています。 宇宙への輸送インフラが整えば、私たちも低コストで宇宙旅行が可能になります。
現在は、先行して無人機を開発中とのことですが、2020年には、有人型宇宙航空機の運用開始を目標にしています。
インターステラテクノロジズ株式会社
超小型衛星を運ぶロケットを設計・製造している会社です。現状、超小型衛星を運ぶロケットは、高いコストがかかっています。 もともとは宇宙が好きなメンバーが集まってやっていたところ、企業や大学、国を巻き込む事業に発展している企業であり、堀江貴文氏がスポンサーになったことでも有名です。
今までもいくつかのロケットを打ち上げており、近い将来には、低コストで超小型衛星を運ぶロケットが製造されることになると思います。
ispace
宇宙資源開発のベンチャー企業です。月面には、貴重な鉱物だったり、未知の物質だったりと様々な資源があると言われています。しかし、それを採取するとなると環境に適応したロボットでなくてはなりません。また、資源がどこにあるか把握する必要があります。 それらを可能にするロボットを開発することを目的としています。
また、ispaceが運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO」は、日本から唯一、民間月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に参加しています。
株式会社アストロスケール
スペースデブリの問題に向き合う会社です。スペースデブリとは宇宙のごみのことで、打ち上げロケットや人工衛星の残骸など大きさは様々ありますが、宇宙空間を秒速7~8kmで浮遊しています。もしも衝突してしまったら、ひとたまりもありません。 このスペースデブリを探知・除去に努めようとしているのが、アストロスケールです。
アストロスケールの取組みは、ハーバードビジネススクールでも取り上げられ、ベンチャー企業では稀なことです。
おわりに
昨年の11月16日、私企業のロケット打上げや衛星の運用についての許可制度を定める法律(宇宙活動法)が公布されました。すでに欧米各国では宇宙活動法は制定されていたので、日本は少し出遅れています。
しかし、宇宙開発の分野では先進国であり、国際宇宙ステーションに参加している国はアジアからは日本のみです。 今後はこの宇宙活動法の制定を機に、日本での宇宙ビジネスはますます活発化していくと考えられます。