今回は「日本語能力試験(JPT)」を紹介します。
「日本語能力試験(JPT)とは
JPTは、日本語を母国語としない人や日本語を学習している人が受けられるテストです。今のあなたの日本語のコミュニケーション能力のレベルを測ることができます。
JPTの結果は、日本語教育機関へ入学する資格として認められています。また、韓国の大企業や公共機関などで、就職における評価にも使われています。
(主催・運営)一般社団法人 日本語能力試験実施委員会
(実施国)国内/タイ、ベトナム、韓国、インドネシア、中国、香港・マカオ
(判定)得点(合否なし)
(試験形態)四肢択一で行うCBT(Computer Based Testing)⽅式。
(試験回数)年12回
(評価)得点の無段階評価(トータル10点~990点まで、5点ごとのスコアででる)
(結果)試験日から2年間有効
初級学習者でも気軽に受験が可能
JPTは学習年数に関係なく、みんなが同じテストを受けます。日本語がまったくわからない低いレベルから、Native Speakerに近い高いレベルまで測れます。そのため、日本語を学び始めたばかりの人から、高度なコミュニケーション能力を証明したい人まで、幅広い日本語の能力判定が可能です。
問題はパートごとに、簡単な問題から難しい問題まで、一定の割合で出題されます。そのため、学び始めたばかりの方にはわからない問題もありますが、すべての問題に答えられなくても、今の能力を測ることができます。
日本語能力試験(JLPT)との違い
JPTは日本語でのコミュニケーション能力のレベルを測るために作られたテストです。結果は合格・不合格ではなく、10点~990点のスコアで出ます。そのため合格・不合格では表せない能力の比較が正確にできます。また、JPTは毎月実施されるので受験機会が多く、結果発表も2週間後と早いので便利です。
いっぽう、JLPTは受験レベルがN1~N5の5つに分かれていて、それぞれのレベルで合格・不合格の結果が出ます。実施は毎年7月と12月の年2回で、結果発表まで2ヵ月かかります。
JPTとJLPTのレベル比較
JPT受験者を対象にしたアンケート調査によると、日本語能力試験(JLPT)合格者はN2とN3合格者に比べ、JPTにおいても平均スコアが高いことが分かり、一定の相関関係が認められます。また、N1合格者であっても、JPTスコアは500点から990点まで広く分布していることがわかります。
JPTはスコア評価により、段階評価では表せない能力比較を正確に行うことができます。
JPTは法務省出入国在留管理庁が認めている資格
JPTは、日本語教育機関へ入学する資格として認められています。
「一般社団法人日本語能力試験実施委員会が実施するJPT日本語能力試験において315点以上取得していること。 」
※法務省のホームページはこちら
※ただし、特定技能にかかわる日本語試験としてはまだ認められていません。
◇試験実施日
第348回 2021年3月21日(日)※受付終了
第349回 2021年4月18日(日)実施予定
場所:東京・大阪・静岡
申込期間:2月18日~3月18日
第350回 2021年5月16日(日)実施予定
場所:東京・福岡・兵庫
申込期間:3月16日~4月16日
※受験料:6,000円(税抜き)
※JPT試験申込はアプリからのみ対応しています(方法はこちらから)
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