【外国人の生の声をお届け!インタビューVer.2】中国籍Rさん「一人前の建築家になるため日本へ」|ビザサプリジャーナル

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【外国人の生の声をお届け!インタビューVer.2】中国籍Rさん「一人前の建築家になるため日本へ」

公開日:2020.08.13

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外国人インタビュー第2弾!

行政書士法人jinjerでビザ申請を担当させて頂いた外国籍の方より

日本に来たきっかけや日本の(企業)文化に対する意見・エピソードなどをインタビューし、生の声を届けていく企画です。

↓第1弾はこちら↓

【外国人の生の声をお届け!インタビューVer.1】
ネパール出身のSamikshaさん「日本とネパールの違いを知りたい」

 

プロフィール

お名前:Rさん
出身:中国
居住地:関東
現在の職業:建築設計事務所にて、建築設計業務
在日歴:7年

行政書士法人jinjerでは、技術・人文知識・国際業務の更新申請を代行させて頂きました。

現在の仕事について教えてください!

建築系の人材派遣の会社に登録していて、現在大手の建築設計事務所に派遣されています。

いまは大学の建築プロジェクトに携わっていて、基本的には設計図面を書いたり、設計検討、資料作成などをしています。

基本的にはデスクワークで、現場にはほとんど行かないですね。

お休みの日は何をしているんでしょうか?

最近はコロナのこともあって、いろいろできなくなりましたが(笑)

コロナの前には、会社の同僚と飲み会をしたり、ボーリングをしたりしていましたね。

コロナが終息したら、ピアノとか絵画の教室に行ってみたいです。

日本でコミュニティを作りたい気持ちはありますね。

休日にまちさんぽ、映画館に行くこともあります。

 

日本にきたいと思ったきっかけは?

もともと中国の生物系の大学でランドスケープデザイン*を専攻していて、建築外部空間の環境デザインについて学んでいました。

*ランドスケープデザイン=都市における広場や公園などの公共空間のデザイン

卒業してからは、中国でランドスケープデザイン事務所で働いていたんですが、仕事していくうちにだんだんと、「建築全体のデザイン」に興味を持つようになったんです。

そこで、建築デザインについて学ぼうと決意しましたね。

中国でランドスケープデザインの仕事をしていた時、日本の建築雑誌を見る機会がありました。

そこに載っていた建築家の作品を見てとてもかっこいいな、と思ったんです。

かっこいいだけではなく、日本特有のセンスが入っているんですよね。建物そのものの形や、建築の外装・内装材料の質感と色味など…いろんなところに日本的なエッセンスがちりばめられているので、そんな洗練されているデザインを学んでみたいと思いました。

また日本の建築設計は世界トップレベルで、日本の有名な建築家は世界中で活躍していますし、建築の世界ではとても大きな存在と思い、日本に行って建築を本格的に勉強することを決意しましたね。

 

日本で就職するまでの道のりは?

日本の中でもレベルの高く、環境の整った大学で勉強したかったので、まずは日本語学校の留学生としてビザを取りました。

日本語学校卒業後は、念願だったK大学の建築学科に合格して、そこでは本当にたくさんのことを学びましたね。当時の仲間とは、今でもたまに飲みに行くんですよ!

また、学校に通いながら建築設計事務所でアルバイトして、少しづつ実務を学んでいきました。

就職活動に関しては、新卒枠の求人は年齢制限があるので、新卒としての就活をしていませんでした。

なので、最初は知人の友達の小さな建築設計事務所で就職して働いていたんですけど、だんだんと会社の経営が厳しくなってしまって…

そこで、今の派遣会社に転職したんです。

派遣社員というと不安定なイメージを持たれがちかもしれませんが、働き方改革によって派遣社員の働く環境は以前よりよくなりました。

大手組織系建築設計事務所で大きなプロジェクトに携わる経験がつめますし、派遣契約を更新してくれるケースも多いので、すごく満足して働けていますね!

 

日本に実際住んでみてわかったこと

良いところは?

みんなが礼儀正しいし、優しいことに感動しました。今まで関わった人は、みんな優しかったですね。

あとは、町の中に秩序があることもいいなと思います。

人の礼儀だけではなく、町中のいろんなものが秩序正しく並んでいるんですよね。

たとえば住宅街の各住戸玄関前のスペース、ゴミ置き場、工事現場の周辺など、どこもきちんと、ごみも無くて整備されているんです。

これは中国では見られない光景ですね。

仕事の面でも同じことが言えます。日本だとちゃんとした段取りや、細かく決められた仕事のカテゴリーがあるので、すごくやりやすいです。

では、逆に悪いところは?

そうですね…場合によって集団に同調する行動を取ることで、プレッシャーを感じたことありますね。

もちろん、場合によって、同調行動という和の精神はとても素晴らしいと思います。

また、言葉のあいまいさでも少し苦労しました。

言葉のあいまいさには優しさと思いやりはあって、素晴らしいものと思うのですが、外国人からすると、言葉の意味を理解し間違えることがありがちですね。

たとえば「大丈夫です」、「いいです」という言葉は、YESなのかNOなのか、どっちかわからないときがあります(笑)

今でも仕事中、たまに「あれ?」となることがありますね。仕事に影響するかもしれないので、そういう時はしっかりと意図を確認してから仕事を進めます。

 

ビザを申請に関して不安だったことは?

派遣会社に転職してから初めてビザの更新をするとき、ビザが下りるか心配でした。

自分でネットで調べていた時は、あちこちで違うことが書いてあって、どこが本当のこと言っているのかわからなかったんです。

実は入管にも電話やメールで問い合わせたんですが、その時もあいまいな答えしか帰って来なくて、途方にくれましたね…

そこでいっそ、専門家に依頼してしまおうと思ったんです。

ネットで「ビザ 更新」などと検索して、ヒットした中からなんとなく直感で選びましたね(笑)

その後、無事にビザ更新できて、本当に感謝しています。

 

日本で今後やってみたいことは?

「1人前の建築家になりたい」とという夢があって、そこに向けた計画があるんです。

まずは建築の仕事で経験を積んで、建築士の資格を取り、業務範囲を広げたいですね。

あとは、日本のプロジェクトに関わっていろんなことを学びたいです。

また、5~6年後、経済的に余裕ができたら、有名な建築家の建築事務所に入って修行を積んでみたいとも考えていますね。

日本で立派な建築家になることが、私の目標です。

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投稿者について
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細田 加苗

1996年生まれ。埼玉県川越市出身。2018年 慶應義塾大学法学部政治学科卒。大学時代は国際社会学ゼミに所属し、外国につながる子どものための学習支援教室の運営に関わる。新卒で総合法律事務所に入所し、弁護士秘書として勤務しながらも、自ら直接的に社会に貢献できる行政書士の仕事に魅力を感じ、資格取得のための勉強を開始。2018年度行政書士試験に合格し、2019年行政書士法人jinjerに入職。東京都行政書士会新宿支部所属。趣味はダンス、フルート、お酒。