会社の中で大きなコトを成せるのは、それが組織であり、チームであり、プロジェクトである、といった、”一人では完結しない”仕組みの中でモノゴトが動いているからではないでしょうか?それは、フリーランスや個人事業主にも同じことが言えそうです。ある一定の規模や、自分のスキルやキャパシティを超えた時、「仲間」や「チーム」が必要になってくるタイミングが必ず訪れます。そんな時に使って欲しいサービスが、今回紹介する【TEAMKIT】です!フリーランスのプロジェクト単位での働き方を支援してくれる、新たなサービスについて、ご紹介します。
運営会社の紹介(株式会社Lbose)
創業:2017年10月
所在地:東京都渋谷区神南1-20-2 第一清水ビル 3階
代表者:代表取締役 小谷草志
代表プロフィール:
株式会社Lbose代表&フリーランス 株式会社schooの立ち上げ期にインターンとして参画。その後、企業にてマーケティングプランナーとして従事。現在は、鳥取⇄東京の二拠点生活をしながらプロジェクトシェアプラットフォーム『TEAMKIT』の運営とフリーランスのパラレルワーク中。
※ 今回は、同社代表取締役の小谷草志さんにお話を伺いました。
フリーランスのプロジェクト単位での働き方をサポートする「TEAMKIT」とは?
> TEAMKIT(チームキット)とは、どんなサービスなのでしょうか?
「フリーランス向けのプロジェクトシェアプラットフォーム」と我々は呼んでいます。
フリーランスが誰かとプロジェクトを成功させる為に“仲間をつくる”や、自分が立ち上げたいプロジェクトに賛同してくれる“仲間を見つける”といったことをTEAMKITでは可能にしています。
仕事やプロジェクトをシェアすることで、フリーランスの仲間集めを支援するプラットフォームになる、というのが我々の目指したい立ち位置です。
> 具体的には、どんな事が出来るのでしょ?
大きくは、3つあります。
一つ目は、【プロフィールページの作成】。
これまでのフリーランス向けサービスでも、スキルの可視化や過去制作実績のポートフォリオの掲載といった機能はあったかと思いますが、それに加えて「どんなプロジェクトにどんな形で関わってきたのか?」や過去に「取材をされた記事」や、個人に紐づくSNSアカウントとの連携といった機能を盛り込むことによって、多角的な“個人”の表現を可能にしています。
二つ目は、【Whoop(ウープ)を送る・貰う機能】。
これは簡単に言うと「他己紹介」です。私自身もフリーランスを経験してきていく中で、自分の信頼している人の紹介から繋がる仕事は、結構良い形で繋がるケースが多かったことを踏まえ、そういった一つの信頼をレビュー(評価)ではなく、リファレンス(推薦状)に近いモノとして付けた機能です。
加えて、フリーランス個人に紐づく、定性的な信頼を可視化したい!という意図もあって、サービスの仕様上は、お互いに紹介をしないと表示がされない、といった仕組みにもなっています。「お互いに紹介が出来る信頼関係」があって、初めて機能をする仕組みということですね。
最後に、【プロジェクトを立ち上げて、仲間を集める機能】。
我々のサービスでは、それを「TENT(テント)」と呼んでいますが、自分以外のメンバー(仲間)を必要とする案件や、これから新しく始めたいプロジェクトの仲間集めといった時の“仲間集め”や、興味のある“プロジェクトへの参加”が出来る機能になっています。
> プロフィールページ機能、拝見しました。各種SNSやWeb記事や履歴書・ポートフォリオといった、個人に紐づいて散見している情報が、TEAMKITのプロフィールページであれば、一つに集約が出来る印象を受けました。
正に、仰る通りです。理想としては、プロフィールページのURLを送れば、その人のことを総合的に理解が出来る様な、Web上の名刺になれる様な立ち位置を目指しています。
なので、自分にキャッチコピーを付けられる機能があったり、自分を最大4枚の画像で表現することが出来たりなど、サービス内で「自分を表現する」といったコンテンツの選定には、かなり力を注ぎました。
> 「他己紹介」機能も良いですね!Whoop(ウープ)という言葉自体は、造語ですか?
Whoop自体は、スラング(俗語)的な使い方で「イエイ!」という意味合いを持っている言葉です。
> フリーランスや個人事業主は、どんなタイミングでTEAMKITを活用すると良いでしょうか?
活用の仕方としては、2つあると思っています。
一つは、自分以外のメンバーが必要になる仕事に直面した時。
例えば、デザインは出来るけどコーディングが出来ないといったデザイナーがエンジニアを探すといった時に、サービスを使い仲間を探す・集めるといった使い方が一つあるのと。
もう一つは、自分の志向性にあったプロジェクトを探す時。
今の自分の手持ち案件だけでなく、もう少し自分のやりたい方向性に合った案件や、挑戦的なプロジェクトを探し、実際にそれに参加をすることで、フリーランスとしての仕事の幅を拡げる、といった使い方も出来ます。
> なるほど。“募集”と”参加”の観点でフリーランスは、このサービスを使えるんですね!
アイデアの着想は、自身がフリーランスとして「仲間集めに苦しんだ経験」から。
> TEAMKITのアイデア自体は、どういった経緯で生まれたのでしょうか?
きっかけになったのは、自分自身がフリーランスとして(仲間集めに)苦しんだ、という実体験が一番の理由です。
私自身、デザインもコーディングもスキルとして持ち合わせていない中で、クライアントからそういった相談を受けた時は、必ずSNSを使っていました。皆さんも絶対見たことあると思うんですけど、『いいデザイナーさん、いませんか?ご紹介ください』みたいなSNSの投稿ってあるじゃないですか。
> 【ゆる募】みたいな投稿で、よく見かけるやつですね。
そうです、そうです(笑)あんな感じで仲間を集めるしか無かったんです。そこから個別にメッセして、その人のスキルセットを確認して・・といった工程を(これって大変だな)と思う様になって、もう少し一人一人のやってきたことや、出来ることが見えていれば、スムーズにチームを組めるのにな、という課題とニーズに気づけたことが、最初のきっかけです。
後は、もっと根本的なベースにあるのは、皆んな(こういうライフスタイルを実現したい)って想いが少なからず、あるんじゃないか?と思っていて、それを実現しようと思った時、多くの人の働き方がまだまだ不自由な部分があると感じています。その時の選択肢の一つとして、「フリーランス」になることが、今は可能性としてあると思いますが、自分がフリーランスになってみて感じたのは、フリーランスも思った以上に不自由な側面もあるし、続けていく中での課題もあるな・・と感じたんです。ここを解決していけば、もっと働き方の自由度の幅を変えていけるんじゃないか?と考えているんです。
これからのTEAMKIT
> TEAMKITを通じて、つくっていきたい社会や世界観なども伺いたいです。
一つ目は、個人で働くイメージが強いフリーランスでさえも、当たり前にプロジェクトワークを組める世界をつくっていきたいと思っています。
二つ目は、今現在、フリーランスという立場の人が抱えている問題って、まだまだ沢山あると思うんです。例えば、保育園に入りづらいとか賃貸の審査に通りづらいとか・・働き方の認知が上がっている一方で、そこの社会的信用の欠如や、社会全体のサポート体制が追いついていない現状を感じています。そういった課題に対して、究極は会社に所属することで受けている社会的信用や、その恩恵を、フリーランスでも受けられる仕組みをつくりたいとも考えています。
> 最後に、今後の展開についても教えて下さい。
先日PRTIMESでもリリースを出しましたが、フリーランスを活用する企業向けの取組を新たに始めましたので、組織としてやりたいことや、新しい挑戦に対して人材が足りないと感じている企業様がいれば、是非ご連絡を頂ければと思っています!
後は、TEAMKITのユーザーであれば、無料で利用可能なコワーキングスペースとの連携も企画中ですので、これからの展開にも是非注目を頂けると嬉しいです。
> コワーキングスペースとの連携はユーザーにとっては嬉しい話ですね。起業サプリの読者にも、今後是非活用して欲しいです!
はい。その際は是非、TEAMKITに登録を頂いて、うまく活用をしてくれたらと思っています!