起業家のコミュニティや、起業家と投資家を繋ぐプラットフォームを運営するプロトスター（株）が主催をする「StarBurst DEMODAY」に参加してきました。今回で5回目の開催となったDEMODAYは、産業構造・技術構造・社会構造的にブレイクスルーを必要とする困難な領域（=HardTech）に挑むスタートアップの取り組みと、それを国内外の投資家・事業家に広く認知をしてもらうことを目的としたピッチイベントです。当日の様子をレポートにて、お届けします！
StarBurst DEMODAY とは？
StarBurst DEMODAYとは、「スタートアップと支援者を結びつけ、ムーンショット企業（※）の創出を目指す」起業家コミュニティStarBurstが、産業構造・技術構造・社会構造的にブレイクスルーを必要とする困難な領域（=HardTech）に挑むスタートアップのビジネスを、国内外の投資家・事業家に知ってもらい、更なる成長を遂げてもらうことを目的としたピッチイベントです。
イベントでは、同コミュニティの中でも特に活躍が期待されるスタートアップ8社が、サービスやプロダクトの紹介、直近の活動や今後の展望などのプレゼンテーションを実施し、それぞれ参加者や協賛企業からの表彰を受ける。イベントは、起業家・投資家を中心に事業会社やスタートアップ関係者などの完全招待制となっており、400名程度が来場する大型イベントとなっている。
運営は、起業家コミュニティや起業家と投資家を繋ぐプラットフォームを運営するプロトスター株式会社。
※ムーンショット＝時価総額1兆円超え
StarBurst DEMODAY #5 登壇企業の紹介
今回のDEMODAYにエントリーした企業は全8社。BtoCからBtoBまで多種多様な顧客の課題やニーズを満たす、新進気鋭のスタートアップが集まった。まずは、これからのビジネスシーンを熱くする全8社を簡単にご紹介！
株式会社mellow
(株)イグニスでは上場を経験した代表粕谷氏が手がける企業。日本最大級のフードトラック・プラットフォーム「TLUNCH」を運営。ビルの「空きスペース」と「フードトラック」をマッチングするプラットフォームとなっており、営業場所の確保が難しいフォードトラックと、ビルの空きスペース活用に困っているビル側に「美味しいランチ」を通じて、新たな価値を提供している。
株式会社CUVEYES
個人が運動量に応じて企業のスポンサーシップを獲得できるアプリ「SPOBY」を運営。2018年5月の無料アプリDLランキングでは1位を獲得するなど、リリースして3ヶ月で早くも注目を集めたアプリとなった。ユーザーは、運動量に応じて、スポンサー企業からの健康を支援する様々な商品を受け取れたり、企業とのスポンサーシップでを記事としてSNS配信が出来るなど楽しく運動を継続する仕組みが盛り込まれている。
株式会社SPACER
カギは、スマホで手に入れ、スマホをかざして閉める、新しいロッカー「SPACER」展開。同社は、CCC（カルチュア・コンビニエンス・クラブ）のベンチャー協業プログラム「T-VENTURE PROGRAM」の第4期にも参加しており、デモデイでは優秀賞を受賞している。このプログラムが契機となり、CCC傘下のTSUTAYA都内5店舗で実証実験が開始されている。
Tokyo Hearth株式会社
空き家問題と外国人の賃貸入居拒否問題を解決するサービス「BeLiving」を運営。2020年の東京オリンピックやインバウンド需要の増加に伴う、外国人の賃貸に関する様々な課題を同社のプラットフォームが解決してくれる東京を国際化するプロジェクトとしての注目が集まる。
株式会社ウィファブリック
企業・法人間で在庫を売買する繊維・ファッション業界のフリマサイト「SMASELL」を運営。日本でも年間100万トンという廃棄処理がされているアパレル廃棄の問題に対して、企業の抱える在庫を廃棄することなく資源とみなし、グローバルにシェアする世界の実現を目指している。TV「ガイアの夜明け」や、週刊東洋経済の「日本を変える有望ベンチャー100社」への掲載など、メディアからも多数の注目を集めるベンチャー。
株式会社シューマツワーカー
副業社員を企業に紹介するサービス「シューマツワーカー」を運営。2018年は、副（複）業元年とも言われる年であるが、そんな副（複）業を、始める側の人材・雇用する企業の側面からサポートしてくれるサービス。現在は、登録人材の8割がエンジニアを中心とした構成になっているとのこと。
株式会社souco
必要な時に、必要なだけ倉庫を借りられる物流網のマーケットプレイス「souco」を運営。通常、外部倉庫を利用するには、13を超えるプロセスがかかるところを、soucoでは、それを３ステップに短縮し、最短3日で倉庫が借りられる様になっている。あまり日常生活では知ることの少ない分野だが、日本市場は2兆円とも言われ、その市場は世界のドローン市場と同じと言われる。業界内で長く続いてきた慣習にイノベーションを起こすスタートアップ。
株式会社ピーステックラボ
“持たない自由”実現するレンタルプラットフォーム「Alice.style」を運営。個人対個人、企業対個人の「レンタル」でシェアが出来るサービスとなっており、20代から40代の女性をターゲットに、体験志向型のレンタルサービスを手がける。2018年7月には、総額3.5億円の資金調達を実施するなど、正式なローンチ前から早くも注目を集めたサービス。
StarBurst DEMODAY#5 受賞者発表
登壇企業のプレゼンテーションを終え、1時間ほどの審査を経て、表彰へ。合計で10の賞が受賞される豪華なイベントとなりましたが、今回は優勝・準優勝・3位の企業をご紹介します。
3位：Tokyo Hearth株式会社
受賞のポイントは、これからの日本が迎える「人口減少」や「グローバルになっていかなければいけない」といった時代背景とマーケット需要を見越した選出となった。
準優勝：株式会社ピーステックラボ
受賞のポイントは、レンタルプラットフォームという新しいニーズの開拓とそれに目をつけた先見性を評価した選出となった。
優勝：株式会社ウィファブリック
受賞のポイントは、同社が取り組む社会課題の実現困難性と、それに取り組む姿勢、そして、それを実現して欲しいといったStarBurst側の期待も込めた選出となった。ウィファブリック社は、今回のイベントで合計で3つの賞を受賞するなど、今回のStarBurst DEMODAY#5の賞を総ナメにし、一夜にして今後の活躍が期待される注目株となった。
以下、その他賞の受賞企業一覧。
オーディエンス賞：株式会社mellow
EY新日本賞：株式会社ウィファブリック
ENTX賞：株式会社CUVEYES
31VENTURES賞：Tokyo Hearth株式会社
IBM BlueHub賞：株式会社SPACER
ネットプロテクションズ賞：株式会社ピーステックラボ
Awesome賞：株式会社ウィファブリック
フォトレポート
※当日は（株）ソニー・ミュージックエンタテインメントが9月からスタートさせるアクセラレーションプログラム「ENTX（エンタエックス）」の参加企業説明会も開催された。
※本イベントを主催したプロトスター （株）CEOの前川氏。
※交流会の様子。400名近くの参加者が集まり、当日は盛り上がりをみせた。
