起業をするにあたっての最大の障壁は何でしょう?ビジネスアイデア?仲間集め?もしかして一番の悩みは「お金」にあるのではないでしょうか。起業をアイデアだけで終わらせない!起業家とエンジェル投資家を効率よく出会わせる「起業家たちの出会い系サービス」に注目です。
会社プロフィール
会社名:ファウンダー株式会社
代表者:福田 拓哉
設立:2017年8月1日
資本金:500万円
従業員数:6名(業務委託スタッフ含む)
事業内容:
ビジネスマッチング(事業パートナーの紹介)事業
ウェブサイト、ウェブコンテンツ、その他インターネットを利用した各種サービス等の企画、制作、販売、運営及び管理
各種コンサルティング業務
マーケティングリサーチ業
日本最大級の起業家&投資家マッチングサイト「Founder」とは?
> Founderとはどんなサービスなのでしょうか?
Founderは、起業家と投資家のマッチングサイトです。
自身のビジネスアイデアのスタート資金を集めたい「起業家」と、資金を出資・投資したい「投資家」をサービス内でマッチングさせることを目的としたサイトです。
最近よく見かけるクラウドファンディング型や株式発行型といった形ではなく、仕組みとしては出会い系サイトに近いです。お互いが共感し合ってはじめてメッセージやり取りが可能となり、信頼関係が築ければ、会って直接やり取りが進みます。
> サービス自体の収益モデルは、調達額の××%といった成功報酬型ですか?
いえ、起業家が投資家にメッセージを送る時にお金が発生する仕組みとなっています。
起業家側には、利用料として月額9,800円を頂いていますが、メッセージは送り放題ですし、そこからの課金は一切発生しません。投資家側の利用は、無料です。
> 正に、出会い系のサービスモデルを当てはめている感じですね!ユーザーには、どんな属性の起業家・投資家の方たちが登録されているのでしょうか?
起業家の方に関しては、これから事業をはじめる為のスタートエンジンとして資金調達を考えている方や、ベンチャーキャピタル(以下、VC)に投資を依頼するほどの金額でもないビジネスアイデアや事業展開を考えている方。後はVCに相談にいったものの、結果断られてしまった為、新たな資金調達手段を考えている方などがいます。投資家は、余剰した資産で投資を検討しているサラリーマンやご夫婦、プロの投資家まで様々です。現在、毎月600名の起業家が新規で登録をしており、投資家の毎月の登録数は60名ほどになります。
> 先ほど話にもありましたが「資金調達の手段 = 金融機関・VCから」といった構図が、クラウドファンディング型や株式調達型といった形式が出てきて多様化したと思います。その中でFounderの優位性を教えてください。
他サービスと比較した時の優位性は、主に2つです。
1つ目は、起業家にとっての「始めやすさ」。クラウドファンディング型や株式投資型ほど審査も厳しくないので、本当に簡単に自身のアイデアを投資家に向けてアピールする事が出来ます。仮にVCから投資を断られ続けたとしてもFounderなら投資を受けられる可能性もあります。2つ目は、「分かりやすい料金体系」。価格はシンプルにサービス利用料のみなので、うまくいけば月額9,800円で500万円の資金を調達出来た!なんてことも可能です。
後は「ビジネスパートナー探し」としてもサービスが役立っているというユーザーからは聞きます。起業家と投資家のマッチングを通じて、直接資金調達に繋がらずとも、メンターとして情報交換を続けたり、投資家から事業の成長に有益なパートナーを紹介してもらったりなど、マッチング機会の創出をつくる事を目的にしたFounderならではの利点かと思います。
ありそうでなかった!?起業家と投資家のマッチングサイト設立の背景に迫る
>そもそも、Founderはどんな経緯で生まれたサービスなのでしょうか?
実は私自身、キャリアのスタートは柔道整復師としてスタートしています。そこから未経験であったWebの領域へ転身して、Web制作やマーケティングを学び、法人化。直近では、立ち上げた事業を6億円で売却するまでに至りました。
>え、柔道整復師から?それまでWeb業界には全く関与していないのですか?
はい、知人がはじめていたアフィリエイトをきっかけにWebに興味を持ちはじめました、そこからですね!
そういった私自身の経験もふまえて、「起業することって、難しいと思っていたけど(実は)簡単なんだ」など。もっと世の中の起業や、誰かの旗揚げを支援したいと思いました。起業家・投資家のマッチングサイト自体は、Founder立ち上げ前から既に存在していましたが、自身の想いと、まだまだこの領域には介在する価値があると感じ、後発ではありましたが、サービスの立ち上げに至っています。
働き方や生き方の多様性に社会が寛容になりつつある今の時代だからこそ、起業家やフリーランスなどの形態を問わず、「個人の力」で生きていく人がきっと増えていくと思います。そんな中で、お金の悩みで始めることを諦める機会を無くして、「起業することって、そんなに難しくないんだよ」とサービスを通じて、旗揚げする方たちの背中を押す存在になりたいんです。
マッチング事例:Founderを使って資金調達をした方々の声
ここでは実際に同サービスを使って、資金調達に成功した起業家たちの声をピックアップ。Founderを使って資金調達を成功させる方々が増えています!
> 2週間で資金調達を成功させた(株)FP-MYS 工藤氏
遺産相続プラットフォームを展開する同社。登録して4日後に個人投資家からの連絡を受けて、2週間後には出資を受けたという超スピード調達を実現。同氏からのコメントにもある様、スタートアップが全ての投資家とじっくり膝をつき合わせて会話をすることの難しさに直面したタイミングで同サービスを利用して調達に至った様だ。
“最初のうちは様々な資金調達の機関を利用していましたが、なかなかうまくいきませんでした。投資家の方とお話できる数分の間に、相続に関するビジネスのビジョンや課題などを全て伝えるのは難しいためです。(同氏のコメントを引用)”
詳細はコチラから。
> 薬物依存症回復施設の事業で200万円の資金調達に成功。(株)ヒューマンアルバ金井氏
ご自身の家庭環境をきっかけに「同じような経験で苦しむ被害者・加害者をなくしたい」と同社を立ち上げた金井氏。UIもシンプルで使いやすく、また利用料が他のサービスに比べ安価だったのをきっかけにFounderの利用をスタート。最終的に「社会性の高い事業に投資をしたい」といった想いのある投資家とのマッチングに成功し資金調達に至った様だ。
詳細はコチラから。
これからのFounder
最後にこれからの事業展開や、起業家としてもバイアウトを経験している福田氏に事業売却で得た資金の使い道についても伺いました。
>今後サービスとしては、どんな機能を実装していく予定ですか?
まずは、起業家・投資家それぞれに「評価」が付けられる様な仕組みをつくりたいと思っています。今現在、登録ユーザーの信頼性の担保といった意味では「本人確認登録(法人の場合は登記簿謄本、個人の場合は身分証明証)」の有無をサイト内で確認出来る様にはなっていますが、それだけでは無く、その起業家・投資家がサイト内でどんな評価を受けているか?といった機能ですね、例えばマッチング数や、それぞれからのオファー依頼件数などが、評価に該当します。
>評価が付けば、お互いパートナーを探しやすいですし、それぞれの質の向上にも役立ちそうですね!中長期的なサービスの展開などもお教え下さい。
中期的には、起業家の「教育」に関与したサービスを展開したいです。
直近のFounderでは、まずは(起業を)始めるハードルを下げることや、もう少しカジュアルに自分のやりたいことの声を上げるといった「(起業の)敷居を下げる」ことを意識していますが、一方でそれだけでは資金を支援してくれる投資家の目を引くことは難しいとも考えています。魅力的な事業計画書の書き方であったり、投資家への還元方法の設定・交渉など、資金調達をするプロセスに関与出来る教育サービスを考えています。
長期的には、私自身立ち上げた事業を3年で6億にして事業売却した経験(※)もあり、現在はそういった経験をもとにM&A仲介のビジネスもしています。そういったゴール(exit)のことを考えた会社の作り方やサービスの作り方に関しても裾野を広げていきたいです。
※福田氏の事業売却の経緯に関する詳細はコチラ
→【サイトM&A】30歳の私が運営歴3年のアフィリエイトサイトを6億2000万円で売却した全記録
>なるほど。6億の資金をもって、リタイアとはいかずとも、もう少しペースを落としてゆっくり活動しようとは考えなかったのでしょうか?
現実的に税金等の話もあるので手元に残るのは4億円弱になるかと思いますが、更なる高みを目指して、事業売却で得た資金を事業投資に当てます。最近は、exitって経営者にとっての「転職」に近いモノだと考えていまして、売却益=退職金の代わりとして、その資金を持って、また新しい事業を創っていく。今後、起業がカジュアルになっていくことで、exitと起業を繰り返す「連続起業家」も増えていく中で、私自身は、そういった起業の入り口の部分と出口の部分もデザインしていく立場として、自身のサービスや活動を通じた啓蒙活動を含め、引き続き「起業家」でありたいと思っています。
編集後記
起業をすること自体が、とてもカジュアルになってきたと感じる昨今。それに伴い、面倒な業務をサポートしてくれる便利なWebサービスも増えてきて、改めて、起業をする敷居がどんどん下がってきたと感じます。今回は「資金」という、一番の悩みどころに切り込んでくれる正に起業したい人にとって嬉しいサービス!資金面で起業の悩みを抱えている方は、是非一度Founderを利用してみてはいかがでしょうか?その他、同社ではM&A仲介の相談も受けているとのことです。起業の入り口から出口までサポートをしてくれるFounderに、今後も注目です。