ホームページは会社の「顔」
どんな会社でもまず起業した際に準備するものとして、ホームページがあります。今やホームページはあって当たり前。ホームページがない企業は信頼性も低くなる時代です。取引を開始する際も、まずはホームページを検索しますし、会社の顔として必ず用意すべきものでしょう。
そんなホームページですが、とりあえず存在していればいいというものでもないですし、名刺の詳細版というだけでも効果は限定的で、もったいないです。せっかく作るのであれば、ホームページから新規顧客やリクルートの問い合わせが来てほしいですよね。ホームページによって知名度を上げていきたいですよね。
それを最初から実現するための方法として、初回に作るホームページの注意点についてお伝えしていきます。
7つの注意点
注意点は全部で7つです。
- ホームページの目的を明確にする
- ターゲット層を明確にする
- 自社の強み・アピールポイント・差別化を表現する
- ページごとに誰に・何を・どのように伝えるかを考える
- ページは、量・質・更新頻度のしやすさ、のすべてを高める
- ページ流入を最大化する(SEO、広告、SNSなど外部連携)
- 継続改善あるのみ
1.ホームページの目的を明確にする
まずは、何のためのホームページにするのかを自問自答します。つまりは、ホームページコンセプトの検討ですね。
ここがはっきりしていないと、計画性のないその場しのぎのホームページが出来上がってしまします。新規顧客開拓を主眼とするのか、会社イメージの訴求なのか、それともECサイトなど販売部分までを担うのか、前提となる要素を決めていきます。
考え方のオススメは、会社の戦略を、「ホームページ(オンライン)で実践したいこと」、「ホームページ以外(オフライン)で実践したいこと」の2系統に分類し、ホームページでないと実現できないような内容を検討することです。
ホームページの利点は、①検索しやすい、②遠方など距離に左右されない、③いつでも見れる、④視聴や購読ができる、の4点です。これらを踏まえて、ホームページが果たすべき内容を考えましょう。
2.ターゲット層を明確にする
ターゲット層を明確にすることは大事です。実際の顧客層とホームページを閲覧してもらう顧客層が違う場合もあります。
仮に、会社全体としてのターゲットが0歳から100歳までの年齢層だったとしても、ホームページ閲覧ターゲットは20歳から40歳というように絞り込られるはずです。また、男性向けなのか女性向けなのかでもホームページのデザインや見せ方が変わります。ですから、ターゲット設定は非常に重要な前提事項なのです。
ターゲットの絞り込みは、以下の基準を使うことが一般的です。
- 地理や立地
- 性別や年齢層、未婚・既婚などのライフステージ
- 価値観や趣味・嗜好、ライフスタイルなど
- 見込顧客か既存顧客(購買頻度の高低も含め)か
これらの基準を複数使いながら絞り込んでいきます。絞れば絞るほど、作るべきホームページの詳細が浮かび上がりやすくなります。
3.自社の強み・アピールポイント・差別化を表現する
1のホームページの目的に沿った内容で、2のターゲット層に対して、的確に訴求すべき内容を検討します。ここをなんとなくの惰性で作ると、何の魅力も特徴もないホームページができあがってしまいます。
やはり大事なのは、他とは違う自社だからこそ実現できる、という差別化された強みです。そのため、どこにどんな強みがあるのかということを事前にしっかりと検証することも必要です。
従業員や周りの人、またはコンサルタントなど外部の人に聞くことによって、自分で認識していなかった強みも抽出することができます。経営資源の「ヒト・モノ・カネ・情報・ノウハウ・スピード」という項目に即して、それぞれの項目で強みになっている部分はないか、という分析をしてもいいでしょう。
また、大手外資系コンサルティング会社であるマッキンゼー社が考案した、7Sという観点も使えます。これは、ソフトの4S(共通の価値観・経営スタイル・人材・スキル)、ハードの3S(戦略・組織構造・システム制度)に大別されます。考える際の切り口として利用するといいでしょう。
後編へ続きます
残りの4つ、
- ページごとに誰に・何を・どのように伝えるかを考える
- ページは、量・質・更新頻度のしやすさ、のすべてを高める
- ページ流入を最大化する(SEO、広告、SNSなど外部連携)
- 継続改善あるのみ
については、『スタートアップ期に立ち上げるホームページの注意点(後編)』でお伝えしていきます。
▶『スタートアップ期に立ち上げるホームページの注意点(後編)』