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500円からはじめるPR活動~「ワンコインプレスリリース」が可能にするもの~

公開日:2017.08.15

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広報活動に力を入れているベンチャー企業や、中小企業はどれだけあるのでしょうか。

例えば、創業間もない頃は経営者が事務から営業と多くの業務をこなすゆえに、広報まで手が回らないということはよくあることでしょう。また、限られた資金のなかで予算を組むとなると、広報活動は後回しにされやすい傾向にあるかと思います。では、仮に全国紙に広告を出した場合、自社の商圏を考えると、果たして費用対効果は高いといえるのでしょうか。

今回お話を伺ったのは、たった500円で広報活動ができるサービス「ワンコインプレスリリース」を運営する株式会社マテリアルの斎藤こずえさんです。

 

プレスリリースは信用度の高い情報になりえる

 

そもそもプレスリリースとはなんでしょうか。

はい。ではプレスリリースと広告の違いを交えながらお話します。

広告の場合、新聞、雑誌、テレビなどのメディアに対してお金を支払って、広告スペースを購入し情報発信をします。対価を支払っていますので、必ず掲載されます。

一方、プレスリリースとは、あくまで企業の「お知らせ」で、新商品・新サービスの発表をメディアに対して広く公表する広報活動の手段の一つです。例えば、「新商品を開発しました」といった企業のお知らせを、メディアが「発信する価値がある」と思ったら掲載してもらえるということになります。ですから掲載にあたってはお金を支払いません。その代わり、必ずしも掲載されるとはかぎらないんです。

また、プレスリリースとして発信した情報がメディアに取り上げられることで、その情報は第三者が発信した情報として閲覧者に伝わりますから、信用度の高い情報を閲覧者に提供したことになり、広告よりも訴求力が高いといえるでしょう。

 

PR活動をもっと身近な存在に

プレスリリースは大企業の広報手段というイメージがありますよね。

そういった点は否めません。私たちが「ワンコインプレスリリース」を開発した理由の一つに中小企業様にも広くプレスリリースを活用してもらいたいという想いもあるんです。

 

では、具体的に今回のワンコインプレスリリースが生まれた背景を教えてください。

はい。私たちマテリアルグループは、PR事業を主として活動しています。携わっていると分かるんですが、PRとは、大企業が大手代理店に依頼し、私たちがメディア様へリレーションするといった、先ほど述べられたイメージ通りなんです。ですから、もっとPRを身近なものにしたいという想いがありました。

また、私たちは普段メディア様と一緒にお仕事させていただいております。いうなれば、メディア様とのつながりは私たちの強みであり、マテリアルグループの財産なんです。

こういったメディア様とのつながりという財産を活かし、PRを身近なものにしたいというコンセプトのもと、生まれた新規事業が「ワンコインプレスリリース」でした。

 

当初からワンコインでできるサービスを構想されていたんですか。

実は違うんです。

最初はワンコインではなく、もう少し割高な価格で、その分、様々な機能をそろえたプレスリリースサービスを考えていました。

しかし、地方の中小企業や小売店を回ったテストマーケティングで厳しいお声をいただきました。例えば、「PCが使えない」、「予算がない」、「プレスリリースを出すほど商圏が広くない」、「そもそもプレスリリースとはなに」といったものです。

現場の私たちは、このままリリースしてもサービスが広まらないな、と確信しましたね。

そこから社長を交え再検討し、「利益度外視のワンコイン、かつスマホでも出来るようにすればもっと身近なものになるのでは」いう現場視点での仮説から、大きくピポッドすることを決めたんです。それが現在の「ワンコインプレスリース」というサービスです。

 

ワンコインというとかなり低価格ですよね。こだわりを教えてください。

テストマーケティングで厳しい声をいただくなか、身近なPRというコンセプトを見つめ直しました。

様々な機能をそろえたサービスは、いわゆる大手企業向けのものでした。中小企業や小規模の小売業が利用するとなると、限られた機能のみで十分なんです。例えば、全国紙にプレスリリースが掲載されるよりも、地元紙に掲載されたほうが、商圏が狭い中小企業には効果があるんです。であれば、一つの都道府県に絞ったほうが効率的です。メディア様にとっても、不要な情報が送られるのを防ぐことができます。また、PCを使わないアナログな企業でも、スマホを使用している経営者は多いんです。

機能を絞り、その分価格を抑え、また身近にあるスマホを使った、「ワンコインプレスリリース」は、私たちのコンセプトにピッタリなんです。

また、500円という価格についてはインパクトが強いと思います。「ワンコイン」はキャッチーな言葉ですし、なにより普段、数十万から数百万円が飛び交う広告業界においては業界破壊の価格設定です。

プレスリリース配信サービスは数多くありますが、私達は価格を抑えてPR活動の第一歩として取り組みたい方々へ訴求したいと考えています。

 

ワンコインでここまでできる

 

「ワンコインプレスリリース」のサービスについて教えてください。

手軽に操作できるようなインターフェースになっており、スマホから配信したい都道府県を選択し、プレスリリースのタイトル、文章を記載。写真は2枚まで添付が可能です。

プレスリリースが完成しましたら、私たちが内容を精査し、のちにサービスを通してメディアへリレーションし、あとはメディアの反応を待ちます。

そのなかでも、特にこだわりを持っているものが、都道府県の選択制です。例えば、秋田県でパン屋さんをオープンするとなると、秋田県内のメディアへリレーションし、一方、秋田県のパン屋さんが東京へ進出するとなったら、東京を選択します。

ですから、私たちは地元密着型のメディアとの関係性を持つよう努めています。

また、内容の精査についてですが、双方が納得のゆくまで文章の校正をします。私たちもメディア様との関係性から未完成な内容のものをリレーションできません。例えば、法的に表現が問題ないか、誤字脱字はないか等ですね。そのため、多い方ですと3往復ほどして、ようやくプレスリリースの配信となります。

正直に申し上げますと、500円という低価格で提供するサービスとしては、十分すぎるくらいの手厚い対応をしていると思います。実際、活用いただいたお客様からは驚きとお喜びの声を多くいただいています。

 

一緒に運営されている「みんなのPR」というポータルサイトはどういったものでしょうか。

はい。「みんなのPR」は、地域に特化した、最新商品・キャンペーン・お出かけ情報を提供しているポータルサイトです。

企業様が「ワンコインプレスリリース」を配信すると、「みんなのPR」にも掲載される仕組みとなっています。プレスリリースは、どこよりも早い最新の情報ですから、「みんなのPR」に掲載されている情報も同様です。

また、消費者の方は、「みんなのPR」で最新情報を閲覧できるのと同時に、それぞれの企業様独自のクーポンを取得できます。

幅広い業種の企業様が私たちのサービスをご利用くださっていますので、観光情報から、ビジネスのヒントなど盛りだくさんの内容です。ぜひご覧下さい。

 

地域に根付いたサービスへ

 

今後のサービスの展望について教えてください。

私たちはPRを身近なものにするというコンセプトのもと、地域活性化に役立てるサービス作りに邁進して参ります。

東京にいると実感しづらいですが、地方の情報の孤立化が進んでいるんですね。地方には本当に良い商品やサービスがあるんです。しかし、地方の中小企業様は、自分たちの情報を発信する手段をもっていないことが多いです。

例えば、山形県にある部品工場が新製品を開発したとなった場合、情報発信する手段を持たない彼らは、せっかく活用したい企業が東京にあるにもかかわらず、その機会に辿り着けないことになります。そこで「ワンコインプレスリリース」を東京向けに配信すれば、ビジネスのマッチングができる可能性が生まれるんです。

ただ、そのためには「ワンコインプレスリリース」の知名度を高める必要があります。東京の企業様には利用いただく機会が多くなってきましたが、まだまだ地方では普及していません。いかに地方に対して私たちのサービスを知っていただくかが課題として挙げられます。

 

その課題に対しては、どのように対応しているのでしょうか。

地方活性化のお役に立てるサービスということもあり、地方自治体や中小企業支援団体の反応は好意的です。

おかげさまで、そういった機関が主催するプレスリリースの啓蒙活動に講師サイドとして参加したり、窓口に「ワンコインプレスリリース」のチラシの設置などの協力体制を強化しています。

また、SNSでの情報発信にも力を入れています。

「みんなのPR」では、消費者にとって良質な情報を届けている自負があります。ですから、まずは「みんなのPR」を認知していただき、それがきっかけで「ワンコインプレスリリース」を知ってもらえたらな、と考えています。

最終的には、企業様にも消費者にも気軽に使ってもらえるPRサービスを目指したいですね。

 

さいごに

「プレスリリースをメディアに取り上げてもらうには」という質問をしてみました。すると、「分かりやすいタイトルにする、写真を上手く活用するなどが挙げられます。また、私たちも文章の校正やアドバイスをさせていただき、良質な記事にするよう努めていますが、企業様にもスキルアップしていただくことが重要です。メディア様に興味を持ってもらうよう一緒に考えましょう」との回答をいただきました。500円のサービスとは思えないほどの充実ぶりが伺えるインタビューでした。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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投稿者について
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竹澤 駿

2017年に行政書士登録と同時に、行政書士法人jinjerの立ち上げに参画し、現在に至る。 外国籍の方の就労ビザの取得支援に特化し、サービス業を中心に一部上場企業から中小企業までの幅広い顧客を持つ。年間約300件の申請を手がけ、昨今は法改正のあった「特定技能」へも対応し、人材会社の新規事業の立ち上げ支援も実施。

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