起業家にとっても役に立つ新規事業に関する最近注目の書籍をご紹介します。
2017年4月11日発行の『新規事業ワークブック』(総合法令出版)です。
“「国語」「算数」「理科」「社会」で考えれば、新規事業のチャンスをどんどん見つけることができる!大手企業を中心に100社で3,500人が受講!元リクルート新規事業開発室マネジャー、All About創業メンバーによる、ゼロから新規ビジネスを考えて社内承認を得るまでのメソッド!”
(本書、帯より)
著者は、新規事業インキュベータの石川明氏です。
“株式会社インキュベータ代表取締役。
リクルート社で7年間、新規事業開発室のマネジャーを務め、リクルート社の企業風土の象徴である社内企業提案制度「New-RING」の事務局として、1,000件の事業案に携わる。
2000年にリクルート社社員として「All About」社を創業し、2005年JASDAQに上場。
2010年に独立し、大手企業を中心に、新規事業の創出、新規事業を生み出すボトムアップの仕組みづくり、創造型人材の育成に携わっている。
リクルート社時代も含め、これまで携わってきた新規事業・企業内起業家は、100社、1700案件、3500人。
早稲田大学ビジネススクール研究センター特別研究員、SBI大学院大学MBAコース客員準教授。
著書に、『はじめての社内起業』(ユーキャン)がある。”
(本書、帯より)
新規事業について真正面からノウハウを提供した書籍は多いとはいえない状況にあります。そのような状況の中で、本書籍では、石川氏が提唱する「国語・算数・理科・社会思考法」を中心に、新規事業を進める上で役に立つ情報がしっかりと記載されています。
この「国語・算数・理科・社会思考法」については、順番に大きな意味があるのですが、この点は書籍を手にとってご確認ください。どうしても順番が逆になりがちだったり、私自身も新規事業を実際に動かしていますが、この点強く意識しています。また、私自身は頭の中にこのフレームワークができたので、実際に起業家の方にインタビューするときに、自然とこの枠組みに落とし込んで理解していると感じたことがあります。
この書籍では、アンゾフのマトリックスやカスタマージャーニーマップなどの有名な理論も出てきますが、これがリクルートなどの実際の形に落とし込んで記載されている点はイメージしやすく理解の助けになります。
最後に、「事業」について書かれた本書の帯より、
“「事業」とは「不」の解消です。”