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稲盛和夫に学ぶ、業績を上げるには“心”から!?

公開日:2016.11.18

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こんにちは。社会保険労務士法人町田社会保険労務士事務所代表社員の近藤由香です。

今回は、業績を上げるにはどうしたらいいかという点についてお話します。

「業績を上げるにはどうしたらいいか」

新規顧客を増やすために営業に力を入れる、無駄な残業を無くすためにスケジュールを見直す、業務を改善する等いろいろ思いつくが、ただ業績を上げるポイントは経営者、経営幹部の“心”にある、と言われたらどうだろう。

稲盛和夫氏のJAL再建当時の逸話

そこでご紹介したいのが、稲盛和夫氏のJAL再建当時の逸話である。氏は1932年鹿児島生まれで、京セラ、KDDIを設立し、若手経営者を育てる盛和塾の塾長として、経営者の育成にも力を入れている誰もが知る人物である。さらに2010年JALの会長に就任し再建を果たしたことはあまりにも有名である。

その再建の手法がとても興味深い。

幹部の意識を変えること

まず、着手したのは、幹部の意識を変えることからであった。幹部教育で倒産した事実を認識させ、JALの新しい企業理念を定めた。同時にこの理念を実現させるために社員が持つべき考え方、判断基準として40ページにも渡る「JALフィロソフィ」が社員主導でまとめられた。

人間として正しいことを追求すること

また、氏は幹部に向かって「人間として正しいことを追求すること」が経営の判断基準であり、素晴らしい人間性を持つこと、強い意志を持つことがリーダーとしては必要で、経営をするにあたり必要な考え方なのだということを徹底的に伝えたという。

 

結果2011年3月の再建初年度の業績は、売り上げ1兆3623億円、営業利益1884億円という会社創設以来最高の実績であった。氏のエピソードは、いかに経営者、経営幹部の“心”が業績という数字に影響を与えるか如実に物語るものである。数字の伸び悩みで社員を鼓舞したいと考えている企業は多い。そこでノルマを与える、数字を見える化させ個人の業績をグラフ化する、等いろいろ手を尽くすことだろう。

ただ、そこで思い出して欲しいのが稲盛和夫氏のエピソードである。氏は、現状(倒産をしたという事実)を正しく認識させた上で、人としての正しさを追求することの大切さを説いた。

 

人としての正しさを追求すると、お客様への挨拶、応対も変わってくる。それがお客様の心を打ち「また利用したい」と思わせ、それが業再建に繋がったに違いない。

まとめ

一般の企業も同じである。まず現状を正しく認識させ、会社としての理念、“正しいあり方”を共有する。それを経営陣、幹部に徹底的に落とし込むことで社員にも伝わり、それは大きなうねりとなるのである。業績を上げたければ“心”から。覚えておきたいポイントである。

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投稿者について
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近藤 由香

大学卒業後、損害保険会社勤務時代に損害保険代理店と関わる中で中小企業では就業規則が整備されていない現実、離職率の高さに直面。企業が発展するには企業理念・それに基づく教育、働きやすい制度が必要と考え、在職中に社会保険労務士を取得。その後社会保険労務士事務所にて代表社員。 東京都内で、社労士事務所を新設し、同時にワークライフバランスについての相談業務専門の「株式会社 港国際ワークスタイル研究所」を設立。 現在はワークライフバランスコンサルタント、社会保険労務士の資格を活かしながら、企業の”ホワイト化”・企業変革を中心に活動中。

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