「(お店は)目的地じゃなくて、出発点」群馬県桐生市からアジアのコーヒーの魅力を伝えるNORRY’S COFFEE 小林貴典氏【起業インタビュー106回目】|起業サプリジャーナル

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「(お店は)目的地じゃなくて、出発点」群馬県桐生市からアジアのコーヒーの魅力を伝えるNORRY’S COFFEE 小林貴典氏【起業インタビュー106回目】

公開日:2019.05.28

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群馬県桐生市の駅前に店舗を構えながら、台湾の中心地 台北にも店舗を持ち、中国にも取引先を持つなど、地方からアジアに活動の領域を拡げる珍しいコーヒースタンドを見つけた。(アジアのコーヒーって美味いのか?)そう疑問に思う、編集部に出してくれたコーヒー。これが飲んでみたら、とっても美味しい!「最終的には、一人のアジア人として、それぞれが持つ国のイメージをフラットにしていきたい」と話す、バリスタ 兼 オーナーの小林貴典氏。一杯のコーヒーを通じて、アジアの魅力を伝える、群馬というローカルで見つけたグローバルを取材しました!

 

プロフィール(NORRY’S COFFEE 小林貴典氏)

1985年生まれ、群馬県桐生市出身。高校卒業後、大阪にて就職。しかし、やりたいことが多過ぎて、職を転々とする。そのタイミングで海外にも興味を持ち、世界を旅するバックパッカーへ。その後、ワーキングホリデー先のメルボルンでコーヒーの魅力に出会い、バリスタの道へ。現在は、群馬県と台湾、それぞれにコーヒースタンドを構えるオーナー 兼 バリスタとして活動。現在は、台湾のみならず、中国にも顧客を持つ。モットーは、「やりたくないことはやらない」。

 

 NORRY’S COFFEEについて

> お店について、お教え下さい。

 

NORRY’S COFFEE(ノーリーズコーヒー)は、アジアのコーヒー豆を中心としたスペシャリティーコーヒー(※)を提供しているコーヒースタンドになります。お店は、群馬県桐生市の桐生駅前と、台湾の台北市にあるホステル内にある、2店鋪を運営しています。

台湾の店舗は、3人のオーナーで共同経営をする形を取っていまして、お店の名前も「tahoja(タイホージャ)」と変えています。オーナーの国籍が、台湾・香港・日本とそれぞれバラバラなので、それぞれの国の頭文字を取って付けたのと、現地の言葉で「すごく美味しい」の意味がかかっています。

※ 一定の品質が担保された豆。どこで・誰が・何を作った、までのトレーサビリティが分かっている豆によって提供されるコーヒーのこと。

 

> へえ、台湾にもお店があるんですね!お店の特徴としては、どんな点があるのでしょうか?

 

「アジアに特化している」というのは、今のコーヒー業界全体をみても、ちょっと珍しいかもしれません。実際に、お店で出している中国・ベトナム・台湾産の豆は自分で買い付けもしてます。

後は、“日常の様々なシチュエーションにコーヒーを持ち歩いて欲しい”と考えているので、テイクアウトでも美味しいコーヒーを楽しめる様な工夫を、持ち帰り用で使っているカップやフタ一つ取っても拘りを持って選んでいます。新しいメニューでも、テイクアウトした時に味が再現が出来なければ、メニュー化しないくらいテイクアウトにも力を入れているんです(笑)

 

> コーヒーって、南米とかそっち方面のイメージがありましたけど。。アジアで出来るコーヒーって美味しいんですか?

 

昔は、そこまで品質が良くなかったですが、ここ数年で有名産地にも劣らないレベルまで追いついてきています。ただ、全体の流通量が多くない為、そもそもアジアで作られているコーヒー豆を日本で手に入れることが難しいです。あったとしても値段が高騰しているといった現状もあり、まだまだメジャーではない状況ですね。

 

> なぜ、NORRY’S COFFEEでは仕入れが出来ているのでしょう?

 

長いことアジアにフォーカスして、情報を集めていたのもあって、現地での繋がりもそれなりに出来ていた為、今はそういった繋がりの中で良い豆を仕入れるルートが出来ています。

元々、お店を始める前にバックパッカーをしていて、その時からアジアの国が好きだったのもあり、(コーヒースタンドをやる!)と決めた時には、アジアのコーヒー豆を取り扱おうと決めてました。

 

> なるほど。

 

 25歳までやりたい事は決まらず。ワーキングホリデーの帰国前に転機が訪れる

> 元々、起業しようとは考えていたのですか?

 

高校生の時から、漠然と(サラリーマンは向いていない)と思っていたのと(何かをつくる仕事がしたい)とは考えていました。ただ、その時に“コーヒー”の選択肢は一切無くて、高校を卒業してからは、大阪にいって、港で働いたり、デザインの専門学校に通ってから、デザインの仕事をしたり、配達の仕事をやってみたり・・その頃から海外への興味も出てきて、バックパッカーやワーキングホリデーをしたり、と。

 

> 典型的なフリーターっぽいですね(笑)良い具合に転々とされてる!コーヒーとの出会いは、いつから?

 

ワーキングホリデー先のオーストラリアで出会ったんです。その時はメルボルンに滞在していて、もうすぐ日本に戻るってタイミングだったんですが、たまたま街を歩いていて見かけた「コーヒー教室」に参加してみたんです。

 

> へえ!それはやはり、その時からコーヒーが好きで?

 

いや、その時はオーストラリアの思い出づくりとして(笑)

 

> 一同:(笑)

 

ただ、オーストリア自体がコーヒーを飲む文化がとても生活と密な国でもあるので、滞在をしている間、自分の中でもコーヒーを飲むことが習慣化していたんです。なので、(せっかくだから、参加してみよう)くらいのノリだったんですが、目の前で作られるラテアートを見たときに衝撃が走りました。

 

> 当時は、まだ珍しいものだったんですかね?

 

ラテアート自体、その時からあったんですけど、目の前でそれが作られる光景と、それを見た皆んなが笑顔になっていく姿が衝撃でした。イナズマが落ちましたね・・「これだ!」って思いました。

 

> 漫画でよく見るようなシーンですね(笑)

 

単純に(これ超カッコいい!)とか(モテそう!)とか、そういう感情もあったんですけど、たかが一杯のコーヒーでこんなに大勢の人をハッピーに出来るんだって思いましたね。その時に、『日本に帰ったら、絶対コーヒーの道に進もう』って決めました。

 

> それが、何歳のタイミングですか?

 

25歳です。そこから、スペシャリティーコーヒーの存在も知り、お店をオープンするまでの5年間はコーヒー屋で働きながら、都内のコーヒー屋をまわったり、海外のコーヒー農園にいったりして、2015年に初めて自分の店をオープンしました。

 

東京ではなく、地方と海外でお店を始めた理由について。

> ちょっと話は変わるんですけど、お店をスタートさせる時、なぜ東京ではなく、群馬を選んだのですか?流行りとか市場の観点でも東京の方が、やりやすいのかなと思うのですが・・

 

『(それが)あるところでやってもおもしろくねえな』って、いうのが理由としては大きいですね。お店を始めようと思ったタイミングで、

・群馬県にスペシャリティーに特化したお店が無かった

・特に、“コーヒースタンド”というテイクアウトに特化したスタイルのお店は無かった

という事実があって、自分がコーヒーと出会ったメルボルンのスタイルに寄せて、【街中にあって・気軽に入れるコーヒー屋】をつくって、美味しいコーヒーを持って街を歩くとか、コーヒーを提供するだけではない、そういう“文化”も一緒に創りたいって考えたんです。

それを考えた時に、東京には既にあって、群馬には無かったのが大きいですかね。

元々、桐生市は地元でもあり、始めるにあたっては色々と動きやすいこともあって、自分の生まれ育った場所で始めることを決めました。

 

> なるほど!駅のすぐ目の前にあるのもそんな理由からだったんですね。台湾のお店は、どんな経緯でスタートしたのですか?

 

2015年にNORRY’S COFFEEをオープンさせたのですが、オープン前の2014年にアジアのコーヒー農園を巡る旅をしていたんです。

その時に泊まったホステルで現地で仕入れたコーヒーを淹れていた時に、熱心にコーヒーのことを聞いてくる客がいて、自分もコーヒー好きとしては嬉しくて、一生懸命知っていることを語っていたら、なんとそいつがそのホステルのオーナーだったんです(笑)

 

> すごい偶然ですね(驚)

 

その時に、自分が元バックパッカーで旅好きなことや、アジアのコーヒーの魅力についても色々と熱く語って、「いつか一緒にやれたらいいね!」という話をしたのが、その2014年で。

そこから3年が経って、彼が台北にオープンする2店鋪のホステルの中で、コーヒースタンドを構えることが実現出来た、という経緯です。

 

> 宿泊客から始まって、後に一緒にお店を始めるって、すごいドラマがありますね(笑)地方から始まって、いきなり海外でお店をやることの不安とか無かったですか?

 

いやー、、それが全く無かったんですよね。何より、ゲストハウスやホステルでやること自体が一つの目標だったので、それが叶うことの嬉しさとかワクワク感が先行して、その辺りは正直あまり考えていなかったです。

 

今後について

> 中長期的な展開について、教えて下さい。

 

コーヒーやお店を通じて、もっとアジアのことを知って貰いたいと思っているので、現在は台湾のみですが、他の国にも出店したいと考えています。現在、少しずつ始まっている豆自体の卸も日本だけじゃなく、色々な地域で取り扱いを始めたいです。

個人的な話をすれば、一人のアジア人として、国と国が持っているイメージをフラットにしたり、国同士を近づける様な存在になりたい、と思っています。

自分が台湾に店を開いたことで、これまで結構な数のお客さんが台湾に遊びに来てくれているんです。その逆もあって、台湾店のスタッフや現地の関係者が桐生市に遊びに来たり、といったことも起きていて、人と人・国と国のトレードの様なことが生まれたんです。自分のお店をキッカケに、台湾や桐生市に来てくれる皆んなが『こんな良い場所だって知らなかった』と言ってくれるのは、素直に嬉しいですね。

NORRY’Sを通じて、関係してくれる人達の居場所や世界が拡がっていく、そのツールとしてコーヒーがあって、コーヒーを通じて、クールジャパンならぬ、「クールアジア」を伝えていきたいと思っています。

だから、お店は目的地じゃなくて、そこからその人のいつもの一日が始まるんでもいいし、そこから新しい何かが始まる様な“出発点”でありたいと思っています。

 

> 「目的地じゃなくて、出発点」って良い言葉ですね!最後に記事内でお伝えしたいPR事項などもあれば教えてください

 

まずは、一度お店に足を運んでくれたら嬉しいです。もし、この記事を読んで、桐生のお店に来てくれたら、台湾産の貴重なコーヒー豆をプレゼントします!Instagramでも情報発信しています。

 

> 皆さんも是非この機会にNORRY’S COFFEEに足を運んで下さい。今日は有難うございました。

 

ありがとうございます!

 

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