フリーランス?社長?それとも、オーナー??起業する時にはゴールも意識しておこう。|起業サプリジャーナル

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フリーランス?社長?それとも、オーナー??起業する時にはゴールも意識しておこう。

公開日:2017.11.15

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起業をするときに、ビジネスモデルや資金繰りのことを考えるのは当然ですが、起業時に「ゴール」を意識している人は案外少ないかもしれません。

ですが、ゴールを意識することで、ゴールから逆算して自分は経営者として何を行えば良いのか、何を意識すれば良いのか、ということが見えてきます。「ゴール」という表現自体、やや抽象的かもしれませんが、大きく言えば、起業家には3つのゴールがあると私は考えています。

 

フリーランスとしての成功をゴールとする場合

第1のゴールは、フリーランスとして成功することをゴールと考え起業する場合です。

人を雇うことは基本的には考えず、プロのカメラマンやデザイナー、あるいは士業として、自分の才能や知識を最大限に活用して生計を立てていくイメージです。

このような人は、自分自身が全て、自分自身が商品なのですから、自分の専門性に磨きをかけることに最大限の努力をすべきです。

また、自分の持ち時間は1日24時間と限られているので、税金や保険などの細々としたことで時間を取られるのは非常にもったいないです。税理士など信頼のおける専門家を早めに見つけることも重要になってくるでしょう。

 

社長をゴールとする場合

第2のゴールは、社長として会社を切り盛りすることをゴールと考えて起業する場合です。

具体的には、中小企業のオーナー社長や、士業でいえば税理士法人や弁護士法人の代表社員ということになるでしょうか。

自分が陣頭指揮を取りながら、従業員を引っ張り、会社として業績を上げていくイメージです。

この場合、人を雇うことになるわけですから、雇用主としての義務を果たすため、労働基準法などの労働関係諸法令を最低限度勉強しておく必要があります。

しかし、労働基準法を隅々まで勉強したり、社長自らが給与計算や社会保険の手続を行うったりするのは時間のロスです。総務や経理を任せられる従業員を早めに雇うか、税理士や社会保険労務士に外注することが賢明でしょう。

また、社員をまとめていくためには、リーダーシップやコーチングといったスキルを身に付けていくことも重要になります。

会社でリーダー的ポジションや管理職を務めた人が起業する場合は、これまでの実務の中である程度は人を引っ張っていくスキルは身に付いているでしょうが、学生からいきなり起業したり、会社でリーダー的ポジションを経験しないまま起業をする人は、意識してリーダーシップやコーチングの勉強をしておくと良いでしょう。

人を雇って仕事をする場合は、自分自身の専門性を最大化することが最重要ではなく、会社としてのアウトプットを最大化することが最重要事項です。

 

オーナーをゴールとする場合

第3のゴールは、オーナーとして会社を見守ることができる状態になることをゴールと考えて起業する場合です。

会社をつくって従業員を育て、業績を伸ばしていくところまでは第2のゴールと方向性は同じなのですが、その次のステップとして「自分が存在しなくても会社が回る」ようにすることまで推し進めるのが、第3の起業パターンのゴールです。

社長を退任して後継者に会社を任せ、自分はオーナーとして会社の方針を決めるような重要な意思決定にのみ口を出すイメージです。

自分がいなくても会社が回るようになれば、自分は役員報酬や株式配当などで収入を得つつ、次にやりたいことに向かって走り出したり、半隠居して悠遊自適に暮らしたり、場合によっては会社をM&Aで売ってまとまった金銭を得たりと、人生の選択肢も広がります。

自分がいなくても会社が回るようにするためには、信頼できる後継者を育成し、徐々に自分が実務からフェードアウトしていくといった段取りが必要です。

自分がいなくなっても会社が変な方向を向いてしまわないよう、経営理念をしっかりと浸透させたり、会社のルールをきちんと整備したりと、「自分がいなくなる」前提で、自分以外の人が会社を回していけるよう、社長をゴールとする場合以上に、仕組み作りやルール作り、そして、人材育成を意識的に行っていく必要があります。

 

まとめ

起業をするにあたっては、自分がフリーランスとして成功したいのか、社長として成功したいのか、それともオーナーとして成功したいのか、是非「ゴール」も意識してみて下さい。

向き不向きもありますし、何が正しいのかとか、優劣がある訳ではありません。

しかし、自分の目指している「ゴール」をはっきりさせることで、起業家として取り組むべきことの要否や優先順位が明確になってくるのです。

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投稿者について
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榊裕葵

東京都立大学法学部卒業後、上場企業の海外事業室、経営企画室に約8年間勤務。独立後、ポライト社会保険労務士法人を設立し、マネージング・パートナーに就任。「社員から信頼される会社作りをサポートする」を経営理念として、顧問先の支援に当たっている。

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