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香りの領域にイノベーションを。自分だけの理想の香りを育てるaromeeeの魅力【起業インタビュー 第40回】

公開日:2017.09.20

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どんな香りだったかは表現することができない。
なのに、その香りをふと嗅いだ瞬間、それにまつわる全ての記憶がよみがえる。
例えば街ですれ違う誰かの香水であったり、風が運んできた花の香りであったり。

自分の思い出の香りを過去からたぐり寄せることができたら――
今回はそんな夢を叶えようとしている起業家のお話です。

 

太田 賢司(おおた けんじ)氏
大学院理学研究科を卒業後、国内最大手の香料会社にてフレグランスの開発に10年携わる。香り&ITの力で「新しい香り社会を描く」ことをビジョンに、2017年に株式会社アロマコードを創業。経営学修士(MBA)・理学修士。

 

 

あなたの1日に寄り添う、活きた香り。

「朝、昼、夜のシーンに対応するアロマミストが月に1度自宅に届く」
これだけ書くと、aromeeeがありきたりな通販サービスだと誤解されてしまうだろう。もちろんそうではない。

香水、アロマ、お香――香りを楽しむ選択肢は世の中にたくさん存在する。しかし、おそらくそのほとんどは「専門家が調合した、大衆の支持を得られるであろう香りを一方通行で享受する」という構図である。
この点、aromeeeは構図が全く異なる。プロバイダーとユーザーとの双方通行によって、両者で香りを育てつつ、サービスが継続されるからだ。

まずはWebでの「香り診断」を経て、「香りプロフィール」を作成させていただき、お勧めの香りをご提案します。
そのアロマをご使用いただいたフィードバック、お客様とのコミュニケーションを通じて次回(翌月)の香りを決めていく、というプロセスを重視しています。お客様の「好きな香り」と「合う香り」が重なり合う香りを一緒に探求していくサービス、とも言えるかと思います。

朝・昼・夜と各シーンに合わせてパーソナライズされた香りを毎月カスタマイズしていく楽しみ。自身の理想の香りに近づく楽しさ。
アロマでありながらITを駆使したユーザー参加型のサービスだという点が新しく、いかにも現代的だ。

 

香りの領域にイノベーションを

前職の大手香料会社でフレグランス開発に従事すること10年。企業人としてのキャリアを順調に積み重ねていた太田氏が起業を志した理由とは―。

香りの領域にイノベーションを起こしたい、to C(個人)にもっとダイレクトに香りをお届けしたい、という想いがありました。
起業自体は数年前から漠然と考えていたのですが、フレグランスの知識はあっても、経営のノウハウや人脈は不足していると感じていましたので、それを培うべくビジネススクール(グロービス経営大学院)に通いました。卒業したら、もう起業しない理由はありませんよね(笑)

起業後、makuakeのクラウドファンディングではわずか1週間で目標金額を達成し、ヤマハアクセラレータープログラムのみならずIBM BlueHub第4期にも採択された実績からすると、満を持しての起業であったといえよう。

前職の去り際も美しい。上司には「外に出て新しいチャレンジをし、新しい価値を提供し、社会貢献を目指すのであれば応援する。共に香りの業界を盛り上げていこう」と快く送り出されたそうだ。立つ鳥は、跡を濁さない。

 

地方創生

現在のアロマプロダクトに使用される天然精油は、海外産のものが主流だという。
職業柄、海外産の天然精油には数多く触れていた太田氏だったが、国産の天然精油の香りを初めて嗅いだ時のインパクトが忘れられない、と語る。

高知産のジンジャーエッセンスを初めて嗅いだ時、海外産の精油にない明るさを感じ、魅了されました。
地方には未知の天然精油がまだたくさん存在します。これを活用しない手はありません。
その良さが広く認知され、マーケットが生成されれば、地方も活性化されます。aromeeeを通じて、まずは国産精油の魅力を伝えていきたいですね。

いくつかの既存の業界では「今は昔」となりつつあるmade in Japan。太田氏は香りの業界発でその復権をも目指しているのかもしれない。

 

名前への想い

わが子の名付けと同じように想いを込めて自社やサービスの名前を決める起業家は少なくない。太田氏にもやはりその想いがあった。

aroma CODEには、「私たちが新しい香り社会をコーディングしていくんだ」という決意、「ひとり1人の遺伝子コードに寄り添うサービスを生み出していく」という想いを込めています。
また、aromeeeの3つのeには、私(me)に感動的な(emotional)出会い(encounter)を、という想いを込めています。良い意味で、驚きの出会いを提供していきたいですね。

宅急便、エレクトーン、ウォシュレット、セロテープ、テトラポッド・・・
上に掲げたものは実は一般名称ではなく、一企業が提供するサービス名ないし商品名だ。
「アロマといえばaromeee。」aromeeeが一般名称化する日もそう遠くない、と書くのは贔屓目に過ぎるだろうか。

 

編集後記

取材時に、サンプルのアロマを3種類嗅がせていただいた。
3つ目。懐かしい香りがした。富良野のラベンダーをベースに調合されたアロマだった。
ラベンダー畑に赤とんぼが飛び交う晩夏の光景、草原に寝そべって撮った今は無き一葉の写真…。20数年前のツーリングの記憶が脳裏に蘇った。

 

プルースト効果――香りがそれにまつわる記憶を喚起することを、フランスの文豪にちなんでそう呼ぶらしい。
aromeeeが傍にあれば、失われた時を求める必要は、きっともう失くなる。

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