AIというと「人工知能」のことです。最近ではAIが世間を賑わせていますね。絶対に不可能と言われた、将棋の勝負でプロ棋士に勝利したり、自動車が本当に“自動”運転をしたり、ロボットと会話できたり・・・技術の進歩は著しいです。実はAIは業務管理でも活用できるんです。今日はその内容についてお伝えします。
業務システムでの活用例(入力面)
日報を書いたり、経理伝票打ったり、営業報告したり、在庫の棚卸をしたり、経費申請したり、勤怠報告したり、いろんな場面でシステムへの入力作業があるかと思います。この入力作業でAIが登場するんです。
例えば、勤怠報告の入力を挙げさせていただきます。毎週水曜日は“ノー残業デイ”、金曜日は“ハナ金”・“プレミアムフライデイ”ってことで早く就業を終えているパターンの人がいるとします。また別の人は、水曜日も金曜日も関係なく残業をしているとします。水曜日と金曜日にいつも早く帰る人が勤怠報告で画面を開いたら、最初から定時時間が終了時間として入力済みとなっていると便利ですよね。いつも残業している人には、残業申請画面への入力が勝手に立ち上がって提案されてきたら便利ですよね。これをコンピュータが従業員ごとにパターン解析して、自動的に画面をカスタマイズするんです。入力工数の削減にもつながります。
業務システムでの活用例(データ分析面)
データ分析って、結局は人が検索条件を加えたり、縦軸・横軸の指定をしたりするのが普通です。そうすると、担当者の好みとか癖に偏ることがあります。本当に必要なデータ・戦略的に有用なデータが出力されていない可能性もあります。AIが仲介すれば、刻々と変化する環境データを自動的に捉えながら、企業の内部データを元に企業内の現状を自動分析して、あるべき姿・方向性を提案してくれます。それに根拠となるレポートも自動作成してくれます。“優秀な秘書”とかそんなレベルではなく、“右腕”レベルです。経営役員の一人にAIコンピュータが登録されているような時代が近いうちにきますね。
工場作業での活用例
製造業での活用は多くの期待が集まっています。今や先進国の市場製品は多様化が進み過ぎており、大量生産によるコストダウンは一切通用しなくなりました。作る製品一つ一つをカスタマイズしていかないと売れない時代です。当然高価格だと売れない。待っているのは利益の悪化です。ここで救世主がAIとなるわけです。多品種少量生産なのに、大量生産並みのコストダウンが可能になっちゃいます。そこには、IoTだとか、ウェアラブルコンピューティングだとか、さまざまな別の技術が統合されて成り立つようになります。
例えば、ある機械の前に新人作業員が立って作業を開始しようとしたときに、自動的に顔識別センサーが反応し、人物を特定、新人向けのマニュアルをメガネ型のウェアラブル端末に表示させるとかです。熟練工へは、顧客からの複雑な要望データが表示されるとか、その判断にAIが活きてくるんです。ドイツなんかでは国を挙げて取り組んでいて、「インダストリー4.0」とかって呼ばれてますよね。サッカーのワールドカップでもドイツは圧倒的に強かったですが、あれもSAPという基幹業務管理ソフト会社の提供するサッカー解析ツールを利用した賜物とも言われています。圧倒的にAIを使い込んだ方が勝つんです。そんな時代になりましたね。
まとめ
もはや時代は変わろうとしています。まさに産業革命です。この時代に乗っていくか、取り残されるかはあなた次第です。新しい時代を受け入れて、一歩先に踏み出していってください。