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五月病に克つための健康職場モデル

公開日:2017.05.09

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新しい環境への適応と五月病

4月は、入社、異動、転勤などによって仕事の環境が変化する人達が数多く発生します。したがって、新しい環境に適応することが求められます。

 

誰にとっても新しい環境に適応するにはストレスがかかるため、ストレスにうまく対処することが必要です。しかしストレスへの対処がうまくいかずに「五月病」と呼ばれる状態が現れることがあります。
「五月病」は少し元気が無くなったという軽度の状態から、うつ病を発症してしまうような深刻な状態もありえます。うつ病を発症してしまうと不眠、遅刻、さらには欠勤ということにもなりかねません。

「五月病」はゴールデンウィーク明けの時期に現れやすく、4月の一ヶ月間、新しい環境に適応するために、張り切りすぎることの反動として表面化しがちです。新しい環境に適応する努力を行う過程で、かなりのストレスがかかり、そのストレスが蓄積されてしまうことが原因となる場合があるからです。

五月病を克服するためには、ストレスをためないことが必要であり、その人らしさを自然に表現できる職場環境を整えるべきです。一人一人が自分らしく振る舞うことができれば、職場満足度は高まりストレスをためることを防げます。

 

職場満足度と生産性の両立

職場満足度を高めることは、職場を仲良しクラブの状態にすることではありません。仲良しクラブ状態の職場では、仕事の成果を高めることを難しくしてしまいます。職場のメンバーのメンタルヘルスは重要ですが、それ以上に仕事の成果を重視すべきです。

 

「五月病」を克服する上で望ましい状態は、職場満足度と仕事の生産性の両方を高めることです。職場満足度と生産性の両立させる上で「健康職場モデル」が参考になります。

「健康職場モデル」とは、米国立労働安全衛生研究所(NIOH)が提唱している考え方です。
NIOHによると、職場満足度と組織の生産性は両立させることができ、これらが両立できるとその職場は健康である、すなわち「健康職場モデル」である、ということになります。
そして、このような「健康職場モデル」を実現するためには、職場のマネジメント体制や人事制度に加えて「組織文化」が大きな影響を及ぼすとしています。

 

健康職場モデル実現の鍵を握る組織文化

「健康職場モデル」を実現する上で重要な「組織文化」とは、組織として意思決定する場面や仕事を進める上での拠り所であり、組織が持つ価値観や身につけている行動様式です。

企業全体としての「組織文化」は、その企業の経営理念や経営者の日々の言動を通じてつくられます。しかし同じ企業であっても、顧客に接する営業部門と人事や経理といった管理部門では、異なる「組織文化」を持っていることが一般的です。例えば営業部門は仕事のスピードを重視しますが、一方、管理部門では仕事の正確性を重視するといった相違があります。

こうした職場単位の「組織文化」をつくること、そして「組織文化」を保持する上で大きな影響力を及ぼすのが、職場の責任者やリーダーです。
「組織文化」は日々の仕事を通じてつくり上げられるため、責任者やリーダーの日々の仕事ぶりや言動が大きな影響力を持ちます。責任者やリーダーが、メンタルヘルスを含めた対人的な配慮と仕事の成果向上をバランスよく求めていくことで、職場満足度と組織の生産性が両立できます。

ゴールデンウィークが終わって、職場で意欲が低下しているメンバーが現れた場合には、まず「五月病」であるかどうかを確認すべきです。
もし「五月病」である場合には、職場満足度と生産性の両立を実現できるような「組織文化」があるかどうかを点検して下さい。そして対人的な配慮と仕事の成果獲得のバランスを見直すことを通じて「健康職場モデル」の実現を目指しましょう。

 

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