いつか起業したいな…と考えている方もいらっしゃるでしょう。でも、起業するタイミングはなかなかつかみづらいものではないでしょうか?
今回は、実際起業した経験から、起業のタイミングについてお話をしようかと思います。
勢いの起業は危険?
起業の準備をしていれば、「起業したいオーラ!」が醸し出されることが多いので、仕事仲間や身近な友人、家族は気づかないふりをしていても実際はわかっていることが多々あります。
さて、起業して成功するかどうかについてですが、「一番成功するかどうかわかっているのは他人(特に経営者)である」というのが私の実感です。
会社の評価制度でもそうだと思いますが、自分の評価は自分がすることではなく、他人がすることです。更に言えば、起業すれば取引先がこちら(起業家)を評価して取引の可否を決定します。取引を行っても大丈夫か?言い換えれば、起業直後でも経営は安定するのか?資金が続かなくなることはないのか?などを評価するのです。
経験上、一番失敗しやすいケースとしては、起業意欲の強い方が、自己過信をし、計画性もなく勢いで起業することです。多くのケースにおいて、自己過信が粉々に打ち砕かれるような「起業直後の厳しい風当たり」に打ちひしがれることと思います。
起業のタイミングは?
私も、起業したいと常々考えていましたが、就業していた際に成功した経営者から次のような言葉を頂きました。
「起業するタイミングは、周りから自然と起業を勧められ、自然と起業を選択できるようになった時だ。まだ、自然と起業を選択できる状況でない場合は、起業するには早いからもう少し勉強した方が良いよ。」
つまり、自分の判断だけで起業するのは危険だよということです。奥が深く、今になって噛みしめる言葉です。
周り、特に経営者は、採用や社員の成長が経営において最重要であることもあり、客観的に身近な人の能力を判断してしまっています。
私も今は経営コンサルタントであると同時に実業の経営者ですので、社員はもちろん、仕事で関係する人まで無意識に評価してしまっています。
更に、経営者は、経営に必要なスキルや覚悟を分かっています(成功すれば天国ですが、失敗すれば地獄が待っているハイリスクハイリターンな職業です)ので、無責任に起業を勧めることも滅多にないと思います。
まとめ
サラリーマンに必要なスキルと経営者に必要なスキルは、今では全く別物だと心底感じます。いくらサラリーマンで優秀だとしても経営者としてやっていけるかどうかは未知数です。経営者だから経営者を判断できるのだと思います。
周りから勧められ自然と起業を選択できる環境になったら、起業の絶好の機会だと判断してもらえれば良いのではないかと思います。