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ユーザー目線になり辿り着いた、シンプルでスマートなオンライン賃貸プラットフォーム「airdoor」株式会社エアドア鬼頭史到【起業インタビュー208回目】

公開日:2022.12.20

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賃貸のお部屋探しにおけるユーザーのニーズは多様化する中で「とにかく自分の気になる物件だけを見たい」や「シンプルに一番安い料金で契約できる会社を知りたい」など、従来のお部屋探しにおけるやり取りの簡素化と料金体系の明確化を求める声は一定数存在すると今回取材をした起業家鬼頭氏は話す。仲介業における非対面化や今回ご紹介するairdoor(エアドア)の様な料金体系の明瞭化の流れは、業界としても避けて通れなくなっているとも同氏は語る。ユーザー目線になり、辿り着いたシンプルでスマートなオンライン賃貸プラットフォーム「airdoor」。そのサービスと、起業ストーリーについて伺いました。

 

プロフィール(株式会社エアドア Founder / CEO 鬼頭史到氏)

福岡県立小倉高校を卒業後、立教大学へ入学。不動産業界特化型SaaS企業、いい生活に新卒で入社。3年目より営業マネージャーに就任した後、営業部長/新規事業推進の部長職などを歴任。業務支援ツールおよびオンライン契約サービスの普及、入居者アプリの企画開発などを行う。OYOHotelsJapanに転職し、初年度年間トップセールス。2020年9月28日株式会社エアドア(旧Room Store)を創業。

 

株式会社エアドアについて

ー 事業内容について、教えて下さい。

オンライン賃貸プラットフォーム「airdoor(エアドア)」の企画・開発・運営をしています。

 

ー オンライン賃貸プラットフォーム「airdoor(以下、エアドア)」とは、どんなサービスなのでしょうか?

エアドアは、オンラインで内見予約、申込、契約まで完了することができる賃貸プラットフォームです。物件情報は、元付会社(貸主、および管理会社)による一次情報のみを掲載し、おとり物件のない、鮮度の高い情報のみがサービスに掲載されています。さらに、従来仲介会社の営業担当と同行してまわっていた内見は、現地集合・現地解散と、旧来オフライン型のお部屋探しにはない、ユーザー主導でお部屋探しができるサービスにエアドアはなっています。また最大の特徴として、従来は家賃の1ヶ月分を請求されていた仲介手数料が0円、または2.2万円という安価な価格設定になっています(2022年12月時点)

 

すでに都内を中心とした大手デベロッパーおよび管理会社50社以上が掲載し、総取扱戸数で120万戸を超えるデータベースが構築される、これからのお部屋探しのスタンダードになりうる次世代型賃貸プラットフォームがエアドアです。

ー 素朴な疑問ですが、一般的に賃料の1ヶ月などと言われる仲介手数料を、どうして安くできるのかでしょうか?

従来の仲介会社は業界の慣習として、首都圏や都市部の物件は物件に対して“販促費用”が設定されており、旧来の仕組みでは、この“販促費用”は仲介手数料に加えたインセンティブとして、不動産会社の特に営業担当への営業報酬として使われてきました。店舗型かつ、競合優位性が付きづらい業界構造のため、この構図は仕方のない状況だったと感じます。

しかし、エアドアは店舗を持たず、営業担当も存在しない。物件掲載や物件の確認、提案なども一切しないため、固定費を大幅に削減することに成功し、物件の販促費用だけで、成立するビジネスモデルにした結果、ユーザーから頂戴する仲介手数料を従来より大幅に下げているという構造になっています。

 

ー なるほど!そういうことだったんですね。仲介手数料が抑えられる以外のユーザーメリットとして、他にどんな点が挙げられるでしょうか?

お部屋探しにおいて、店舗の窓口にいく煩わしさや、営業担当に提案されることが苦手と思った経験ってありませんか?もう自分で探して、そのお部屋だけ気軽に見たいと。

 

ー はい、すごくあります!(笑)

そういった方には、非常に簡素化されたシンプルなやり取りで、お部屋探しが完結出来るメリットを享受出来ていると思います。お部屋探しにおいても「どういった体験がしたいか?」というユーザーニーズが多様化する中で、例えばそれなりに土地勘も分かっていて、自分の希望も明確化している方にとって、従来の店舗型の窓口に入って、関心が向かないお部屋を提案されたり、営業と一緒にお部屋を回ることを煩わしく感じる方が一定数いると感じます。そういった方にとっては、既存の仲介営業の仕組み自体がフィットしていないと思います。

ー 確かに、そうですね。

ですので、エアドアの様な非対面にすることで、かつ金銭的にもメリットがでる、この仲介スタイルを受け入れてくれる層もいれば、土地勘のないエリアで、そのエリアの相場や特徴を知りながら担当に相談しながらお部屋を探したい層もいる中で、今後はユーザーにとって最適なカタチが細分化されていくのが理想だと感じます。

 

ー なるほど、とっても納得です。

 

自己表現をすることの楽しさ。それを社会でも継続して続けられる環境を求め、起業の道へ

ー 起業することの意識は、いつ頃から持っていたのでしょう?

大学でのダンスサークル、そしてインストラクターの活動を通じて、表現することの楽しさを知りました。それまでの私は「自分を出しすぎることに少し引け目を感じる」様なタイプでしたが、そういった自己表現をすることの楽しさと、それを続けられる環境を社会の中でも求める様になり、その一つとして起業を意識し、就職活動でも将来の起業準備に繋がる環境として、不動産SaaSを展開する会社を選びました。

 

ー そこから実際に、どう起業されたのでしょうか?

新卒で入社した会社には、およそ9年在籍し、そこから一度近しい別業界を見るべく、当時日本に参入し、勢いのあったOYO Hotels Japanに転職します。そこでの経験と、改めて業界を俯瞰しながら何をすべきか考え、会社を創業しています。

 

ー サービスが出来た経緯についても教えてください。

初めは、マンスリー賃貸事業やホテルの時間貸といったサービスを出来ないか考えており、そのビジネスアイディアをVCに相談にいくなどしていましたが、どれもしっくり来るものではありませんでした。その時に共同創業者でもある菊川から、私のキャリアを活かしたど真ん中の事業をやるべきだ!と言われ、その上で、改めて自分の経験を活かせる一番の事業は何かを考え、賃貸領域の分野でエアドアの構想を練り始めたという経緯です。

今後について

 

ー 中長期的な展開についてお教え下さい。

サービスとしては、リアルタイムの不動産情報をユーザーが見ることができ、全国どこにいても情報格差なく、明朗会計で安心した仲介取引が行える世界にしていきたいです。また、初期費用が用意できない人への支援や、家具家電を持つ時代からお部屋に合わせて借りる時代に対応したサービス等、まだまだ不動産仲介において出来ることは山積みです。不動産業界は、まだまだアナログな業界であり、業界外の方から見ると保守的で遅れている業界と思われているかもしれません。ただ私自身、この業界に育ててもらったという恩も感じていますし、今後もこの業界で生きていきたいからこそ、より魅力的な業界に変えていきたいとも感じています。そんな業界の発展に、私たちのサービスが寄与出来たら、とても嬉しく思います。

 

ー 最後に、記事内でお伝えしたい事項もあればお願いします。

私たちは国内における賃貸サービスで、最も情報精度の高く便利なサービスを目指しています。ぜひ「エアドア」を使い、理想のお部屋探しを実現してください。またサービスについても、沢山フィードバックを頂けたら嬉しいです。

 

更に組織としても、メンバーの拡大を検討しており、メンバーの約9割は不動産テック経験者で構成されています。業界に熱い想いと志を持ったメンバーが集まってきていますので、少しでも不動産業界に興味がある方、また巨大産業の変革に興味のある方は、弊社にお問い合わせください!

 

ー 業界に熱い志を持ったメンバーと働けそうですね!本日はありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございます。

 

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