EC事業者に提供する”攻め”のソリューション。Shopify×AIレコメンドエンジン「PeecAI」DeFactory株式会社 徳満翔平【起業インタビュー204回目】|起業サプリジャーナル

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EC事業者に提供する”攻め”のソリューション。Shopify×AIレコメンドエンジン「PeecAI」DeFactory株式会社 徳満翔平【起業インタビュー204回目】

公開日:2022.11.14

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これまで必要となるデータ量の多さや導入のハードルの高さから大規模なEC事業者に限定をされていたECのレコメンドエンジンをShopify上で簡単に導入できる製品にしたAIレコメンドエンジン「PeecAI」。自らのEC事業者としての経験もあり、生まれた”攻め”の課題解決サービスについて、起業家徳満氏に伺いました。

 

 プロフィール(DeFactory株式会社 代表 徳満翔平氏)

SEO/コンテンツマーケティングを創業事業として、17年に合同会社P&Fを設立(20年12月にDeFactory(株)に社名/組織変更)。Web制作、ECサイト構築などの受託事業及び自社ECを運営(コマース事業)。現在は「コマース事業」、「開発支援事業(ソフトウェアのサービス/プロダクト開発の支援)」、「コマース支援事業(レコメンドエンジンの開発・運営)」を展開。

 

 DeFactory株式会社について

ー 事業内容について、教えて下さい。

DeFactory株式会社では、デジタルマーケティング事業(SEO/コンテンツマーケティング)、Webサイト制作事業(EC構築)を創業から約3年行ってきて、現在は開発事業(ソフトウェア開発支援/MVP開発)に加え、Shopify×AIレコメンドエンジン「PeecAI」の開発運営に注力をしています。

 

Shopify×AIレコメンドエンジン「PeecAI」とは、どのようなサービスなのでしょうか?

PeecAIは、Shopify上でクロスセル・アップセルを実現する、パーソナライズされたEC体験を提供するレコメンドアプリとなっており、顧客のあらゆるデータを機械学習によって最適化し、質の高いレコメンドを表示させることで、CVR(コンバージョンレート)・顧客単価・1コンバージョン当たりの購入件数の増加を可能にします。これにより【LTVの向上】、【新規顧客獲得コストの低減】、2つの価値をユーザーに提供します。現在(22年10月末時点)はベータ版として、初期費用も月額費用も、無料で利用出来る様になっています。

将来的な課金としては、月額数千円~3万円程度のプランで提供を想定しております。

 

ー サービスの特徴としては、どんな点が挙げられますでしょうか?

大きくは、2つあります。

 

1.少ないデータ量でもレコメンド表示を可能にしている

2.最短3分でセットアップ!手間なく、簡単に利用可能

 

従来は一定数のデータ量がないと機能としてフィットしないと言われていた為、導入にハードルが高いと思われていたレコメンドエンジンの導入を可能にしています。

 

ー 従来のレコメンドエンジン導入における課題には、どんなものがあったんでしょうか?

これまで自社運営のEC事業者が自社でレコメンドエンジンを自社開発で構築するにはハードルが高い側面があり、その為、外部のIT事業者を活用したりするのが一般的な為、開発コストの面も含め障壁がありました。一番大きな課題としては、先ほどもお伝えした様にデータ量の観点で豊富にデータが無いとレコメンドが機能しないという課題や月額利用単価が高く費用対効果が大中規模、小規模事業者では合わなかった傾向がありましたね。AmazonやZOZOといったデータ量や商品数がたくさんあるモールや大手の大規模ECサイトに、レコメンドエンジンがフィットしやすい理由はそこにもあります。

 

ー なるほど。PeecAIでは、どのくらいの規模感のサイトから対象になるのでしょう。

目安として、月商300万円以上または、注文数1,000件以上のサイトから、PeecAIが利用可能になってきます。商品数は、20~30商品(SKU)でも、十分に利用価値はあり、成果も少しづつ出てきています。

もちろん事業のフェーズや事業課題の優先度により、レコメンドの施策がタイミングとしてマッチしないこともあったり、商品力やブランド認知度、サイトのUIUXの観点で「機械学習のレコメンドエンジンが確実に成果が出る」という保証はありませんが、ECサイトの顧客体験は店舗と異なり、リアルタイムで人が介在しにくいからこそ「その瞬間に顧客の心を掴む」必要があると思っており、そのためのレコメンド提案を行っていきたいと思っております。

 

 自らEC事業者になったことで見つけた、”攻め”のソリューションアイディア

ー 起業することの意識は、いつ頃から持っていたのでしょう?

実は、当社創業時の肌感としては2社目の起業のような感じでした。1社目は24歳の時に友人が立ち上げた創業2期目の会社に役員として参画した経験があったのですが、自分の力不足もあり、あまりうまくいかず、そこからもう一度修行という意味や、次は何をやるのか?を探す期間を含め、株式会社Speeeに入社しています。

 

そこから再度、起業に踏み切った経緯については何かあったのでしょうか?

元から20代で、もう1度起業しようと考えていましたが、タイミング的には、プライベートな理由にはなるのですが、当時27歳になる年で「もう一回起業するなら、30歳までにちゃんと一家を養えるくらいになってね」と嫁に言われたのが大きな理由です(笑)

 

ー そうだったんですね(笑)そこから起業をされて、「PeecAI」が生まれた経緯についても教えてください。

創業時は不動産領域の課題解決の意識が強く、不動産領域のサービスを検討して創業しました。しかし、ドメイン知識の課題や参入タイミングの観点から、不動産領域の参入を断念しました。

それから、DeFactoryを立ち上げてからPeecAIを立ち上げるまでの間に、自らEC事業を行っていたことがキッカケで、PeecAIの着想に至りました。自社でPBブランドを販売し、、ECの事業者様の立場になったことで見えてきたたくさんの課題や、自身の中に沸々ちミッションができ、その課題解決の手法として「PeecAI」は生まれています。

 

最初はEC運営上にある、別課題に対して開発したサービスがあったのですが、そのサービスがEC上のDX文脈でいうと、どちらかというと”守り”領域(業務効率化、コスト削減)の価値提供だったんです。ただこの市場的に、参入が少し早すぎたのと、事業者目線で考えたら結局、「売り上げが上がらないと事業って成り立たないよね」という中小企業様にとっては、業務効率化やコスト削減より、売上利益が重要、という至極シンプルな結論にいきつき、そこから”攻め”領域での文脈に切り替えて今のサービス構想を考えました。ヒアリングしてみると、EC全体で見ればコロナの追い風の影響もあり、顧客獲得コストが上がったり、LTV上げる施策って難しかったりだとか、AmazonやYahoo!では上手くいっているが、自社ECが上手くいっていない、というような課題が非常に多くて。その辺りの課題を解決していきたい、と自分自身が事業者の立場になったが故に凄く共感して、サービスを考えられたのが非常に大きかったです。

 

一方で、レコメンドエンジンのサービス自体は、10年以上前からあり

・今さらレコメンド?

・小規模のニーズってある?

というようなことも、開発前に言われましたし、業界の流れ的にも、他にホットなソリューションやサービスがあるのは事実です。

 

今後は、本参入から得たインサイトをベースに、自社ECサイト上における『データ活用×LTV向上/かご落ち防止』のための課題解決を、本サービスを通じて提供していきたいと考えております。

 

 今後について

ー 中長期的な展開についてお教え下さい。

目先では「とにかく目の前にいる人を喜ばせるプロダクトを作る」、それ以上でもそれ以下でもない、です。サービスを必要としている事業者が目の前にいる中で、それを一緒に届けていける仲間をもっと増やしていきたいです。「今さらレコメンドエンジン?」と言われたりもするのですが、これはEC事業者の課題を解決する入口でしかなく、今後もこの入り口を起点に、顧客体験の向上とLTVの向上に寄与していきいたく思っております。

 

自分自身もEC事業者の立場で、この事業の意味を感じていたりするので、その意味をしっかり”価値”に置き換えられるように、PeecAIを必要とされるプロダクトにしていきたいです。会社として「IPOを目指す」とか「××円の規模の売上をつくる会社になる!」というようなことは、これまで意識してなかったのですが、会社としても少しずつそういったことを定めるフェーズになったかと思いますので、これからは、具体的な定量目標を外部発信していきたいと考えています。

 

【いい会社をつくる(組織) × 人が欲しがる製品をつくる(事業)】ことで、永続させる企業になっていきたいと思っています。

 

ー 最後に、記事内でお伝えしたい事項もあればお願いします。

現在、一般企業にお勤めになられている方やCXO候補の方で、弊社に興味持ってくださる方がいれば、カジュアルな形で面談でも結構ですので是非お話しさせて下さい。あとは起業されてる方やこれから起業を考えている方、踏み切れずに悩んでいる方がいれば、諦めずに5年もやっている奴もいるので(笑)しぶとくやっている自分の姿が誰かの励みになったら嬉しいです。

 

ー サービスの今後についても楽しみです。本日はありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございます。

 

リンク

コーポレートガバナンスサイト:https://defactory.co.jp/

製品紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=ehFrsvW1yHc

自社メディア:https://bizdev-tech.jp/

 

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