大手企業や製造業などで導入される基幹システムと連携し、更なるデータ活用とDXを推進するDX協調プラットフォーム「CBP(Connected Business Platform)」上に展開するクラウドサービス「CBP注文決済サービス」。2021年には経済産業省が推進する「IT導入補助金」にも認定をされたサービスと、新卒から同社に入社をし、代表取締役まで上り詰めた吉岡氏のキャリアについてお話を伺いました。
プロフィール(株式会社テクノスジャパン 代表取締役社長 吉岡隆氏)
・1999年 テクノスジャパン入社
・2013年 当社東日本ソリューションセンター長 SCMグループ長
・2014年 当社執行役員 東日本ソリューションセンター長
・2016年 当社執行役員 西日本ソリューションセンター長
・2016年 当社執行役員常務
・2016年 当社ソリューションセンター長
・2017年 当社執行役員社長
・2017年 当社代表取締役執行役員社長
・2019年 当社代表取締役社長(現任)
株式会社テクノスジャパンについて
ー 事業内容について、教えて下さい。
弊社は、BtoB向けにITソリューションを提供している会社です。取り扱いソリューションは、ERPのグローバルスタンダードであるSAP、CRMのグローバルスタンダードであるSalesforceが中心で、現在はこれらに加えてテクノスジャパン独自のDX協調プラットフォーム「CBP」上に展開するクラウドサービス「CBP注文決済サービス」を運営しています。
ー 「CBP注文決済サービス」とは、どんなサービスなのでしょうか?
CBPとは、Connected Business Platformの略称となっており、各企業が持つシステム同士が連携し、企業間データを齟齬無く、柔軟かつリアルタイムに活用していくための協調プラットフォームです。それに、注文・入出荷・請求・支払までを一気通貫する機能を加え、企業間取引を標準化・最適化するクラウドサービスが「CBP注文決済サービス」となります。CBP上のサービス活用により、注文決済における業務効率化と、ERP/CRMの更なる活用を実現することが可能です。
ー では基本的に御社が提供するERP、CRMをはじめとしたサービスの延長線上で、より機能を発するというものになるんでしょうか。
仰る通り。まずは、既存でサービスを提供しているお客様に対してしっかり利用をしてもらい、ERPの連携システムとして使って頂くサービスとしてクラウドベースで開発しました。目指していきたいのは、大企業から中堅・中小のお客様まで「データとデータを繋げて、連携させていく」ということをよりスムーズに活用出来ることをサービスを拡販と共に世界観として目指しています。
ー このサービスがなかった頃、お客様はどのようにされてたんですか?
正に全てがアナログ…要は、電話や紙、FAXといった旧来のツールを利用していました。実際デジタル化といっても、ただメールでやり取りしているだけという現状が、私たちが顧客対象にする大手企業の中には存在しています。デジタルトランスフォーメーションとは、ただ紙がデジタルデータになることではなくて、意味のあるデータをしっかり管理していかないといけないのですが、PDFや画像など、紙をイメージデータに変換しているやり方がDXと理解されているやり方も、一部では存在します。
例えば、ERPにも販売や購買管理機能が既に存在するのですが、どちらかというと在庫をどういう風にコントロールする等がメインで、顧客と「共通データを持ってコミニュケーションしましょう」という発想ができないんです。なぜなら、自社システムなので。そこをもうちょっとフラットな共通化できるフィールドをつくって、そこでデータを連携させていきませんか?というのが、このCBP上でのソリューション提起ですね、
ー なるほど。
他社に転職してもやることは一緒。ブランド力のない組織で成果を出す方がやりがいも成長も実感できる
ー お話を吉岡さんご自身にも向けていきたいのですが、元々テクノスジャパンには新卒で入社されているのでしょうか?
はい、当時は50名程度の会社で、現在でいうスタートアップの様なフェーズのテクノスジャパンに新卒で入社しています。入社の経緯を少しお話しさせて頂くと、私が就職活動をしていた当時は「コンサルタント」という言葉が出始めのころでした。そんな中で、私も「経営コンサルタントになりたいな」と思いながら、色々な企業を見ていましたが、就職活動を通して話を聞いていく中で、ちょっと机上の空論に近い様な、なんとなく空中戦になりそうな仕事だなと感じたんです。
それと合わせて、私が大学に入学した1995年はWindows95が世に出た時期でもあり、コンピュータがすごい進化をし始め、フロントエンドが大きく変わった実感を当時大学生の私ですら感じており、「これから経営や既存の仕事が、どんどんITと繋がっていくのかな」とぼんやり感じていました。そうこうしている内に、就職活動を迎え、外資系企業のSAPという会社が、「経営×IT」を軸にした展開で面白い・すごい盛り上がってるよみたいな話を周りから聞き、「じゃあ、SAPっていうのをやっている会社に入ろう」と思って、テクノスジャパンに入社したという経緯です。
ー そこから現在は代表取締役まで上り詰めていますが、社長や経営者になる意識というのはキャリアの中ではいつ頃から意識をしていたのでしょうか?
【経営の中核に入り、自分自身がやりたいことを会社という器を使って体現したい】といった想いは、せっかく小さな会社に入っているが故に実現しやすい環境下にあると思って入社したので、そういった想いは少なからず持っていたと思います。幸い、当時から会社も「若いフレッシュな人間がビジネスと向き合って新しく文化をつくっていきましょう!」という風土を持ち合わせており、現在のスタートアップに近いカルチャーを持っていたので、自分たちで考え、色々な企画を立てたり、教育プログラムを開発していたので、そういった延長線上に現在があると感じています。
ー 新卒で入社し、一貫してキャリアを築き、代表まで上りつめたうえでの仕事の哲学やキャリアの哲学みたいなものがあれば、是非お伺いしたいです。
要は、【何をやるか】ですよね。まずは私自身がテクノスジャパンでやっている事業、「IT×経営」で企業の業務改善や変革に携われる仕事、それ自体が好きだったんだなと感じます。その上で、他社に転職したところでやることは一緒だなとも早い段階から思っていたことです。
より知名度のある企業に転職できることは、ある種キャリアを上げることかもしれませんが、ブランド力のない中で成果を出す方が、大変だけど自分自身も成長するし、そういった現場感や臨場感が好きだったのかもしれません。元巨人の上原投手のキャリアが好きなのですが、そういった雑草魂が私の中にも少なからずあったと思います(笑)また50人程度の会社が大きくなる成長の過程を、現場の最前線で支えた自負も少なからずありますし、そういう色々なことを考えた時に、このビジネスを他社でやるんだったら、この環境の中でしっかりやろうという思いが私の中で常にありました。
スピンアウトして自分でやる選択肢も無くはなかったのかもしれませんが、結局今やっていることを5年後、10年後も繰り返すことになる気もして、そう考えると、会社をより成長させた先に見える未来に自分が携わる方に、私はワクワクしてきました。
ー なるほど、素晴らしいお考えです。
哲学ではないのかもしれないですけど、仕事の仲間や今は社員、そして顧客やビジネスパートナーと、どうやってwin-winの関係を築きながら、ビジネスを創っていくのかが醍醐味ですね。・・哲学ではないですけどね(笑)
今後について
ー 中長期的な展開についてお教え下さい。
現在、私たちがやっているのはERP・CRMにCBPを組み合わせて、新しいデジタルトランスフォーメーションの形と世界観をつくっていくことです。大企業・中堅・中小企業と連携しながら、デジタルtoデジタルを目指してはいますが、ベンチャーやスタートアップも上手くこういったサービスを活用しながらデジタルで支援していけるような裾野を拡げ、企業の生産性UPに寄与できるようなビジネスにどんどん変革していきたいなと思っています。
ー 最後に、記事内でお伝えしたいPR事項などもあれば教えて下さい。
昨年、「CBP注文決済サービス」が経済産業省が推進する「IT導入補助金」に認定されました。DX推進を検討する大手企業様には、より導入しやすいものとなりましたので、興味のある方は是非お気軽に弊社までご相談ください。
参照:テクノスジャパンが提供するクラウドサービス「CBP注文決済サービス」が経済産業省が推進する「IT導入補助金2021」に認定
ー IT導入補助金の制度が受けられるのは企業にとって検討しやすい材料のひとつになりますね!本日はありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございます。