【起業インタビュー第21回】丸の内から日が昇る インキュベーション施設「Startup Hub Tokyo」を訪ねてみた|起業サプリジャーナル

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【起業インタビュー第21回】丸の内から日が昇る インキュベーション施設「Startup Hub Tokyo」を訪ねてみた

公開日:2017.04.17

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今回、起業サプリジャーナル編集部は、丸の内にあるインキュベーション施設Startup Hub Tokyoにお邪魔した。
統括マネージャーの小野修氏と広報チームプランナーの中村忠明氏のお話も交えつつ、この施設をご紹介する。

 

Startup Hub Tokyoとは

Startup Hub Tokyoとは、「東京都長期ビジョン」の都市戦略や政策指針の事業の一環として2017年1月27日にグランドオープンしたインキュベーション施設である。日比谷通りをはさんだすぐ先が皇居のお濠という抜群のロケーションだ。

 

創設の経緯

東京都がヒト・モノ・カネというリソースをふんだんに注ぎ込み、これほど本腰を入れて創業支援をする理由をお伺いした。

広報・中村氏:日本の開業率は4.6%と、西欧と比べて圧倒的に低い(フランス15.3%、イギリス11.4%)という統計が出ています。近時では起業家の数こそ横ばいですが、起業希望者が右肩下がりに減少しているんです。この起業希望者を増やすというのがStartup Hub Tokyoの目的です。
また、実際に起業した方々へのアンケートでは、「起業の相談をする相手がいなかった」という声が非常に大きかった(全体の26.7%)という集計もあります。ですから、そういった初期の起業希望者の相談にお乗りできる「創業支援の入り口」としての役割も果たしたいと考えています。

統括・小野氏:東京都も、少子化→産業の衰退→働く場所の減少、という課題を抱えています。事業者の高齢化が進み、廃業が多いのも実態です。
ですので、せっかく起業されるのであれば、会社が長く続くように入り口をしっかり固めるサポートをして差し上げるのが私たちの役目だと思っています。

 

「官」ならではのできること

「官」と「民」の違い、それは営利を度外視できるかどうか、という点に尽きる。東京都が主導するSTARTUP HUB TOKYOは、この点で強い。

統括・小野氏:起業家のフェーズは、①漠然と起業を考えている層、②起業の情報を集めだした初期的準備層、③具体的に創業準備に着手した層、④起業した層に4分類されると言われています。
これまでの民間の起業支援サービスや行政の支援活動でも手厚いのは、圧倒的に③、④の方々を支援するものです。サポートが効果を発揮しやすいのがそのフェーズだからです。
しかし、①と②の方々の支援に関しては、民間ではリスクも高く、私たちのような「官」から委託を受けた事業者が特に力を発揮する場面だと思っています。。Startup Hub Tokyoで毎日開催しておりますイベント、セミナー、ワークショップにご参加いただき、何なりとお気軽にご相談いただければと思います。

 

コンシェルジュ

Startup Hub Tokyoにはコンシェルジュと呼ばれる相談員が総勢14名おられ、1ヶ月で100件以上の相談に乗っているという。

統括・小野氏:補助金・助成金の獲得、システム系コンサルティングなど各人の精通分野はさまざまですが、全員が創業経験者です。
創業を希望する初期的段階の方々のご相談を受ける際は、まず聞き役に徹します。まだ答えを出す段階ではありません。ぼんやり漠然と何となく創業したい、という方には、「そもそもどうして創業したいのか」というところから解きほぐします。

また、自身のアイデアを思いついて事業化したい、という方には、「そのアイデアに対する思い」や「ご自身が本当にやりたいことなのか、やれることなのか?」とか「どういう製品で誰に訴求したいのか」等といったアイデアの整理から始め、最終的には自身の事業計画に対する漠然とした不安を払拭して起業の後押しを図りたいと思います。

いずれにしても、相談という形を通じて頭の中を整理していただくことで、ご自身が実行しようとされていることに筋道を作ることができる、というのが私たちコンシェルジュの狙いです。

 

設備も充実

都心一等地とは思えない広々とした施設に、蔵書は約1000冊。wi-fiも完備。

奥のイベントスペースでは、起業に役立つセミナーやイベントがほぼ毎日開催。

キッズルームでは一時保育サービスも。

 

創業支援への想い

創業支援に関わっておられることへのやりがいについて、お2人に伺った。

統括・小野氏:HUB(拠点)として、私たちの果たすべき役割、社会的意義は明確です。そのミッションをどうやってクリアしていくか、という点はやりがいがありますね。
それに、これだけの環境でチャレンジできるというのはめったにないじゃないですか。ここまで環境が整っているわけですから、あとは良いコンテンツを作って、いろんなところと連携もさせていただいて、良い起業家さん達をたくさん輩出したいですね。

広報・中村氏:広報担当者としては、やはり多くの方々に知っていただけることが何よりの喜びです。初めて来られた方と接して、いろいろと尋ねていただく機会があるのもやりがいを感じます。
創業・起業はやってみると大変なこともたくさんあるとは思いますが、Startup Hub Tokyoをご利用いただき、ご自身の選択肢のひとつとして創業・起業を考えていただけたならば、これほど嬉しいことはありません。

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