広告業界のブラックボックスを透明化する、”ありそうでなかった”広告メディアの検索プラットフォーム「ビズパ」株式会社ビズパ 石井俊之【起業インタビュー207回目】|起業サプリジャーナル

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広告業界のブラックボックスを透明化する、”ありそうでなかった”広告メディアの検索プラットフォーム「ビズパ」株式会社ビズパ 石井俊之【起業インタビュー207回目】

公開日:2022.11.28

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広告代理店ごとによって異なる提案から、これまで不透明だった”広告の価格”をECサイトをみる様に、カタログをながめる様に価格目安を見ながら自ら媒体をチョイス出来る、これまでの商流を覆す新しい広告プラットフォーム「BIZPA」というサービスを知っているだろうか?これまで、ありそうでなかったプラットフォームは如何にして生まれたのか?起業家石井氏にお話を伺いました。

 

 プロフィール(株式会社ビズパ 代表取締役 石井俊之氏)

大学卒業後、大手住宅メーカーに営業職として入社。2000年株式会社ラクーン(現:ラクーンHD)に創業メンバーとして入社。2003年取締役、2010年取締役副社長として、執行部門を統括。BtoBマーケットプレイス事業、BtoB決済事業、子会社社長等を歴任。2006年マザーズ上場、2016年東証一部上場まで導く。その後、ラクーンを退職し、2018年12月に株式会社ビズパを設立。広告プラットフォーム「BIZPA」の運営を行う。

 

 株式会社ビズパについて

ー 事業内容について、教えて下さい。

当社は「もう広告で迷わせない」をミッションに、広告メディアの検索プラットフォーム「BIZPA(以下、ビズパ)」を提供しています。

 

ー 広告メディアの検索プラットフォーム「ビズパ」とは、どんなサービスなのでしょうか?

ビズパは、中小企業や個人事業主のための広告プラットフォームです。看板・デジタルサイネージ・紙媒体・交通広告・WEB広告など様々な広告メディアがECモールの様に掲載されており、予算・ターゲット・最寄駅・地図など様々な条件で検索でき、自社に最適な広告を効率的に探すことを可能にしているサービスです。商品の特徴・価格・属性のグラフなど事前にWEB上で確認することができ、見本誌・媒体資料などもダウンロード可能。サービスを通じて媒体と直接取り引きができますので、適正価格での取引や小ロットでの取引も可能にしています。

 

ー サービスの特徴についても教えて下さい。

ビズパの最大の特徴は、これまで「ありそうでなかった」広告プラットフォームであるという点です。従来、広告の世界は代理店の営業を介して、はじめて媒体の価格を知るというのが業界の商流でした。それによって生まれていたのは【価格の不透明さ】や【提案領域の限界】でした。また、中小企業や個人事業主など、大手と比べ広告予算に限りのあるクライアントに対しては、そもそも代理店が付かないといった現状もあります。それをAmazonの様なモール形式にして、広告主が媒体と価格を調べられる様にし、自ら発注まで出来る様な設計にしている点が、ビズパが「ありそうでなかった」と言われている最大の理由かと思います。

 

ー なるほど!現状、どんな層のユーザーに利用されているのでしょうか?

地方の飲食店や大企業の支店など予算の都合上、代理店が付かない規模感で広告を検討している事業主の方や、最近は広告に一定の知識を持つスタートアップなどが中間コストを削減する為に自ら媒体を探す為のツールとしても利用頂くケースもあります。

 

ー サービスのビジネスモデルについても教えて下さい。

媒体(メディア)と直接やり取りか、弊社を間に介在させるかによって変えています。

サービスを介してメディアと直接取引をして頂く際は、ユーザーの【送客】に対して費用を頂いており、弊社が代理店の様なカタチで機能する際には、成約時に【仲介手数料(マージン)】を頂く、2パターンがあります。

 

 残りの人生、どう生きるか?東証一部上場企業の副社長のキャリアを経てスタートアップを創業

ー 起業することの意識は、いつ頃から持っていたのでしょう?

今年47歳になるのですが、最初に考えたのは2000年のネットベンチャー創生期、当時私が25歳くらいの時だったかと思います。サイバーエージェントの藤田晋さんなど、自分と近い世代の若い起業家が活躍していく姿に刺激を受けて、そこで初めて「起業をする」という選択肢を貰いました。

 

ー そこから、どう起業に向けてキャリアを形成していかれたのでしょうか?

当時はまだ起業をすること自体、自分の中でハードルが高かったこともあり、スタートアップに転職をしました。それが前職でもある(株)ラクーンになるのですが、創業メンバーに近いカタチで参画をさせてもらい、最終的には取締役副社長として同社を東証一部まで上場させる経験をして、ビスパを創業しています。

 

ー 一部上場企業の副社長という立場を捨てて、起業することへの怖さみたいなのは無かったのでしょうか?

私の中で創業から東証一部上場までを見届けたというのは、一つ区切りという意味では良いタイミングだと感じたことに加え、当時43歳くらいの時に「残りの人生をどう生きるか?」を考えた時、挑戦しなかったことに、きっと自分は後悔をするだろうと感じたんです。

 

ー スタートアップ創業期から一部上場企業の副社長を経験していても、0からの起業は大変だと感じますか?

前職、私はどちらかと言えばCOO的なポジション。会社のPLとBSでいえば、PLの数字を伸ばしていくことに責任を与えられてきたポジションとなっており、組織の雰囲気や風土をつくることにも関与はしていましたが、責任範囲として求められていたのは主に事業の拡大でした。しかし現在は、会社づくりをしつつ、事業を伸ばし、そしてこれから会社が向かうべき方向を定めていくという、全てに責任を持ってやっていかなければいけないので、本当に自分も勉強をしながらやっていっているというのが現状ですね。

 

大変さも感じていますが、数字以外の部分で醸成されるメンバーとの繋がりなど、数字を追う以外にも楽しさを感じることが多く、大変さの中にも充実を感じています(笑)

 

ー なるほど!サービスが生まれた経緯についても教えて下さい。

前職では、アパレルや雑貨などの小売業に向けたBtoBプラットフォームを運営している会社にいたのもあり、この複雑なプラットフォームの構築やグロースをさせるノウハウは、他人以上に一定数あると自信を持っていました。ですので、まず初めに「このノウハウを他業種に転用しよう」と考えました。そこでフォーカスを当てたのが、商流のアナログさや価格の不透明さの課題が存在する広告業界でした。この領域をDXする価値は、広告を必要としながらもその手段を見つけられていない中小企業・個人事業主にとっても必要なサービスになると感じ、ビズパは生まれました。

 

 今後について

ー 中長期的な展開についてお教え下さい。

課題の多い広告業界の中で、まず我々が一番に実現したいことは「日本中、全ての広告をビスパの中で発注できる様にしたい」という世界です。その上で、広告には制作や発注という後工程も発生してきますので、今後そういった工程もサービスの中で全て完結できる様な機能を実装予定です。

 

中小企業の広告に関する課題は、どこに広告を掲出するかという【メディアプランニング】と、その後の【クリエイティブ制作】、大きくはこの2つに集約されます。これらを全てワンストップで提供できるサービスになるのが、中長期的な展望です。

 

ー 最後に、記事内でお伝えしたい事項もあればお願いします。

最近では、ビスパをスタートアップの方々にも利用頂くケースが増えてきました。ネット広告以外の次なる手法として新しい広告を検討する際は、新たな選択肢を検討する幅という意味でも、効率という意味でも非常にいいサービスだと思っていますので、スタートアップや中小企業にこそ、まずは使ってみて欲しいと思います。

 

ー サービスの今後展開も非常に楽しみです、本日はありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございます。

 

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