「写真を通して社会課題の解決を。」写真で社会の課題をうつしていく、ソー写ルグッド株式会社 汰木志保【起業インタビュー166回目】|起業サプリジャーナル

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「写真を通して社会課題の解決を。」写真で社会の課題をうつしていく、ソー写ルグッド株式会社 汰木志保【起業インタビュー166回目】

公開日:2021.06.24

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オンライン撮影などのコロナ禍に合わせた、新しい撮影のあり方を展開するソー写ルグッド株式会社は、“20-for-1プロボノ”をスローガンに20件の獲得した仕事の対価として、1件のプロボノ撮影を行う社会活動を通じて、まだ私たちの知らない社会課題について発信する取り組みを行う。直接的な物資や金銭の提供ではなく、写真を通じた社会課題の解決とは一体どういうことなのか?起業家 汰木(ゆるき)氏にお話を伺いました。

 

 プロフィール(ソー写ルグッド株式会社 代表取締役CEO 汰木志保氏)

岐阜県出身。世界を旅する中でカメラと出会い、フォトグラファーになる。西日本豪雨をきっかけに災害の実状に関する情報発信「ボラ写PROJECT」を立ち上げる。写真が社会へもたらす影響に可能性を感じ、2020年8月にソー写ルグッド株式会社を設立。現在は東京を中心に活動する。

 

 ソー写ルグッド株式会社について

ー 事業内容について、教えて下さい。

ソー写ルグッドは、写真・映像の企画、制作、編集等を手がけるフォトプロダクションです。

メディアや企業広報用の撮影からイベント撮影・映像編集まで幅広く手がけており、直近では対面しなくても撮影が実現できる「オンライン写真館」もスタートしました。

 

そして、私たちは“20-for-1プロボノ”をスローガンに、プロボノ撮影(プロのスキルを提供するボランティア撮影)を実施する「ボラ写PROJECT」をしており、写真を通して社会課題の解決を目的とした活動にも力を入れています。

 

ー 対面しなくても撮影が実現できる「オンライン写真館」とはどんなサービスでしょうか?

オンライン写真館は、文字通りオンラインにて撮影を実施するサービスです。感染リスクを考慮して、対面することを避けている個人の方のプロフィール・記念撮影や、企業の広報用素材の撮影などをZOOMなどのツールを使って実施します。撮影会場も、自宅やオフィスなどモデルさんの指定頂いた場所でOKですので、移動に伴う感染リスクを最小限に抑えた撮影を行うことが可能です。

ー このご時世、とても嬉しいサービスですね!写真を通して社会課題の解決を目的とした「ボラ写PROJECT」とは、どんな活動なのでしょうか?

私たちの社会的貢献(CSR)に繋がる活動になりますが、20件の撮影に対して、1件プロボノ撮影を行うという取り組みになります。その内容は、2つのルールのみに縛られています。

 

1.ボランティアを行う方と、その活動を撮影すること

2.フォトグラファーもボランティアをしながら撮影すること

 

自然災害などの災害活動に限らず、障がい者支援などの社会課題に寄り添った活動をこれまで写真に納めてきました。

活動事例:NPO法人アクアリズム

 

実際に撮影された写真は、どの様に活用しているのでしょうか?

活動団体の広報素材や、撮影をした個人の方にそのままお渡ししています。

合わせて、私たちのnoteやTwitterでもその内容を記事化して発信していて、微力ながら活動の認知拡大に寄与する取り組みなども行っています。

 

 一枚の写真が1日にして1.3万件のリツイート。写真 × 社会課題が生まれた経緯について

ー そもそも「写真 × 社会課題」というテーマや組織の活動は、どの様にして生まれたのでしょうか?

会社は2020年の8月に設立していますが、活動のスタートになったのは2018年の西日本豪雨災害でした。当時、私は1人のボランティアとして活動にあたっていたのですが、ボランティア人数が不足していたことに対して、1人でも参加を増やそうと思い、現場の状況を写真でおさめて、Twitterで発信したことが活動の原点となりました。その時、私はTwitterを始めたばかりでフォロワーも全然いなかったのですが、一枚の写真と現場の状況を綴ったメッセージが、あれよあれよとリツイートされ、結果的にその日だけで1.3万人の方にRTされたんです。

 

ー ええ!それはすごいですね。

実際に「Twitterをみて、私も参加しなきゃと思ってきました」という方も出てきて、一件のツイートから被災地の状況を知ってもらう・人手の足りなかったボランティアセンターへの応募者が増加したということを経験して、「写真ってこんなに影響力があって、チカラのある発信ツールなんだ」と感じました。そこから、写真を通じて社会の課題を発信するという「ボラ写PROJECT」の元となる構想は生まれました。

 

「個人での活動には限界がある」フリーランス → 起業を選択した理由。 

ー 起業することの意識についてはいつ頃からお持ちだったのでしょうか?

2011年からフリーランスとしてフォトグラファーをしていたのですが、私自身は自分がコントロールしたい範囲で自由が効くフリーランスという気質がとても合っていたので、正直ずっとフリーランスでいたかったです(笑)

 

ー そうなんですね!それでも、起業という選択を取ったのには何か理由があったのでしょうか。

法人化に踏み切ったのは、フリーランス、個人での活動には限界があったということにつきます。

私は東日本大震災の時、被災地のために「もっと自分が出来ることがあったんじゃないか?」という胸のつかえをずっと持っていて、その経験から災害に対する強い想いを今でも持っています。

 

なので、今度は有事の際にすぐにフォトグラファーが駆けつけられることと、それを写真を通じて発信するということを迅速にやるとなった時、法人格を持っている方がより活動の社会的信頼が得られると考えました。

 

ー なるほど。もしも時に、今から出来ることを・・といった経緯からだったのですね。

 

 今後について

ー 中長期的な展開についてお教え下さい。

事業としては、オンライン撮影の可能性をもっと広げていきたいと思っていまして、ココの売り上げを伸ばしながら、災害発生した時にすぐに現地フォトグラファーを派遣できる体制・ネットワークづくりを今から構築していきたいと考えています。

最近では組織の企業活動の一環にSDGsを絡めた打ち出しを模索している会社もありますが、同じ撮影でも私たちにご依頼頂ければ、結果的に社会貢献に繋がるというブランディングをもっと対外的にも認知して貰える様、会社のブランド力も強化していければと思っています。

 

ー 最後に、記事内でお伝えしたいPR事項などあれば教えて下さい。

ソー写ルグッドでは、今後提携が出来る【社会課題に関心のあるフォトグラファー】さんを全国に増やしたいと思っていますので、私たちの活動に興味を持っていただける方はご連絡ください!合わせて、こんなご時世になってしまい、「撮影はしたいけど対面するリスクを懸念している」「オンラインで手軽に撮影したい」という企業様や担当者の方がいれば、是非オンライン撮影のご依頼もお待ちしております。オンラインでも、プロのフォトグラファーが介在することで出来るクオリティの差を実感頂けると思います。

 

ー オンライン上であれば手軽に撮影できますし、尚かつ、感染リスクも心配ないですね!是非、興味のある方がいればお問合せ下さい。本日は有難うございました。

こちらこそ、ありがとうございます。

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