20代で二度の起業を経験。趣味は「日サロ通い」の20歳が起業家へ転身するまで。株式会社manebi田島智也氏【起業インタビュー第66回】|起業サプリジャーナル

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20代で二度の起業を経験。趣味は「日サロ通い」の20歳が起業家へ転身するまで。株式会社manebi田島智也氏【起業インタビュー第66回】

公開日:2018.04.02

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冒頭 / 導入文

起業に失敗はつきもの。ただ、そんな時に「自分は乗り越えられるのだろうか・・」と不安に思う方も多いのではないでしょうか?20代で2度の起業を経験。会社が潰れそうな時、何を考え、立ち上がったのか?起業家としての苦悩との対峙、そして会社・サービスを通じて創っていきたい未来の話を伺いました。

 

プロフィール(田島智也氏)

1986年8月生まれ。2009年4月に新卒で経営コンサルティングの会社に入社した後、1年を待たずに2009年12月に退職し、Bees&Honey株式会社を共同創業し、代表取締役副社長に就任。3年7ヶ月の勤務後、2013年8月23日に株式会社manebi(マネビ)を設立し、代表取締役CEOに就任。

 

株式会社manebiについて(事業内容)

>manebi(マネビ)の事業についてお教えください。

 

はい、その人の人生を自立させる「これまでに無い自立のインフラ(仕組み)創り」を軸に幾つかの事業を展開していますが、現在伸びているサービスとして、派遣のミカタという派遣スタッフと派遣事業者向け専用eラーニングシステムがあります。

 

>どんな特徴があるサービスなのでしょうか?

 

特徴としては、5点あります。

・人材派遣業界に特化したeラーニングシステムであるという点

・派遣業者にとってはキャリアアップの学習計画作成の支援までがサービスで完結出来るという点(※)

・日本人、外国人、有期と無期雇用問わず5年以上先のキャリアアップを見据えた学習コンテンツを豊富に揃えている点

・事業者は労働局に学習成果の報告をする必要があるのですが、その提出フォーマットに沿ったデータがシステムから取得出来るという点

・上記を一気通貫で提供しながらも、安価でシステムを利用出来る点

その他、派遣スタッフも使いやすい様にスマホやアプリ対応もしておりますし、レッスン数3,000を超える各ジャンルに特化した動画教材を用意しています。

 

※2015年の派遣法改正により、派遣元(事業者)から就業スタッフに対しての研修実施が義務付けられています。

 

>3,000も!?提供しているコンテンツは全て自社制作なのでしょうか?

 

自社制作が多いですが、資格総合スクールのLEC社とも業務提携しており、同社のeラーニングコンテンツを派遣のミカタで配信していたりします。イメージは、Netflixみたいな感じです。自社ドラマやったり、他社映画も配信していたり、と。

 

>派遣と一口にいっても、業者自体の規模もそうですが、色んな業種・業界に特化した会社があると思います。その全てが対応出来るサービスなのでしょうか?

 

派遣業者の規模に関しては問いません。現在は、5-10名の企業様もいれば、何万人規模の企業様もいたりと、業者の大小は問わないです。

業種に関しては、一部対応出来ていない業種はありますが、ほとんどの業種に対してコンテンツを提供出来ています。当社調べではありますが、業界に特化したeラーニングシステムとしては、現在シェア1位を持っていると思います。

 

>サービス自体のローンチは2016年と伺いました。サービスとしては後発なのかな、という印象を受けますが、そこを大手が使うサービスとして成長できた背景はどんなところにあるのでしょうか?

 

いや、それが意外と業界全体そこが整っていなかったという点が大前提としてあり、そこに対して事業者がお金をかけられないという現実がありました。それに対して、中身と値段のフィットするサービスがそもそも無かったといった点がありますね。

 

 20代で二度の起業を経験。趣味は「日サロ通い」の20歳から、起業家へ転身するまでのストーリー

>これまでに二度の起業を経験されていますが、最初の起業のきっかけは何だったのでしょうか?

 

きっかけになった出来事が2つあって、1つ目は就職活動での出会いです。

僕、そもそもダメなやつだったんですよ。10年前の成人式とか、ガングロ・ロン毛で、はじめるバイトは続かなくて、、なんて感じでした。あ、でも渋谷109でのバイトはちょっと続きましたかね(笑)

 

> 今の感じからは想像がつかないです(笑)

 

本当に昨日一昨日落ち着いたばっかなんですよ(笑)

昔は今とは想像がつかないレベルのダメなやつでした。当時はそんな感じだったので、就職活動の時期になっても誰よりも就活をしなくて、自分より成績の悪い友人からも「お前、就活しないとやばいよ」なんて言われるくらいでした。ただ要領は良い方だったので、友人の言葉をきっかけにスイッチを入れて、日サロも控えて、髪を短くして、ようやくスタートします。そこで何人かかっこいい社長に出会えました。皆んなそれぞれの夢があって、仕事を楽しんでいて、周りに感謝をしている、それまで自分が電車の中で見ている大人とは違った大人を見て、(あんな風になれるなら社会に出て見たいな・・)と素直に憧れました。その時にシンプルに「起業したい!」という想いと起業に対する憧れが芽生えました。

 

※登壇の際に出しているというスライドの中から当時の写真を見せて貰った。確かにちょっとチャラそう・・

 

>なるほど、2つ目はどんな出来事があったのでしょうか?

 

2つ目は、使命感です。

中学生に上がるタイミングで父親を亡くしているんです。そこから母親と兄弟3人での生活になるのですが、家庭を経済的に支えてくれたのは母親でした。当時は経済的な苦しさを感じずに過ごしてきましたが、大人になってから当時が苦しかった事を知ります。兄弟の中でも自分だけ大学に通わせてもらった事も含めて、母親が全財産を子どもに対して使ってくれていたんです。たまたま見た母親の履歴書の自己PR欄には、”70歳まで働けます”とだけ書いてあり、スキルの無かった母親が一生懸命に僕ら兄弟を養おうとしてくれた姿に、これまで支えて貰った分の恩返しをしなければ、と考える様になりました。

そこから1社目に入った会社の先輩と意気投合して、まずは起業してみよう!と会社を起しましたが、起業を志した背景には「出会い」と「使命感」が大きく影響しています。

 

>最初の起業時って、不安とか無かったんですか?

 

無かったですねー、1社目がブラック企業の成れの果てみたいな会社だったので、感覚的には「あ、解放される」っていう感覚でした。

 

>一同:(笑)

>起業する方が楽になるんじゃないか?って感覚なんですかね

 

そうですね!普通にそう思いましたね(笑)自由になれるぞ、とか楽しみで仕方なかったです。新卒時代は、毎日2時間睡眠、休日出勤で手取りが10数万円みたいな環境だったので、ある意味底辺での経験を先に積めたのかもしれません。だから、不安は無かったですね。

 

>なるほど、そういう不安の消し方もあるんですね。

 

二度目の起業と、会社が潰れそうになった時に自身を奮い立たせた想いとは・・

>二度目の起業(manebiの設立)に至る経緯を教えて下さい。

 

最初の起業は楽しかったですし、仕事へのやり甲斐も持っていました。それはそれで良かったのですが、自分の世界観や夢を追いかけたいという想いは心のどこかで常に持っていました。ただハッキリとそれが何かをカタチに出来ず、ずっとモヤモヤしていました。

 

>どのタイミングで、それが具体化されたんでしょうか?

 

その時期に今の会社の顧問である板越さんと出会います。

当時はインテルの役員をやっていた方なのですが、イベントをきっかけに知り合いになり、一度インテルの本社に遊びにいかせてもらう機会を頂きました。今は、はるか遠くの存在ですが、その時はメタップスの佐藤さん・ウィルゲートの小島さんという、豪華なメンバーも一緒でした。

 

>おお、すごい!

 

本当にただただ遊びにいくつもりだったのに、その場に社長・副社長・役員全員・VC、、計8人くらいがその場にいて、「あ、やべえ!どうしよう」みたいな(笑)一緒にいたメンバーも困惑してましたね。まあ、そんな事もあり板越さんからは懇意にして貰えて、「エグゼクティブコーチをやっているのだけれど、是非受けてみないか?」とお誘いを頂き、そこで半年間の受講期間の中で、自分の中のモヤモヤを整理しました。

その時に自分の人生かけてやりたい事って、「ダメだった自分が生まれ変われた様に”人生変革”を提供できることをやっていきたい、究極は自分が死んでも稼働する、”人が自立していく仕組み”そのものを創っていきたい」って言語化が出来ました。それに自分のターニングポイントであった、かっこいい大人(経営者)の存在や、偉大な母親の背中といった”真似ぶべき人”の教えと価値観と出会って(自分が)変わっていったな、というのもありmanebiという会社名が誕生しています。会社のビジョンとしては”自立のインフラ”という言葉を使っていますが、教育システムをつくりたいのではなく、本質的には人が自立していく仕組み、そのものを創っていきたいんです。

 

>なるほど。起業の経験が多い分、失敗も数多くされてきたと思います。辛い時、どんな事を考えて、自分を奮い立たせているのでしょうか?

 

これは綺麗ごとではなく、「使命感」でしかないと思います。

manebiをはじめて1年目のタイミングで、事業をどう動かして良いか分からない、でも始めちゃったし辞めるわけにもいかない、お金ももうない、助けてくれる人も(今は)いなそう、会社潰れたら恥ずかしい、、色んな想いがめぐってめぐって、どうして良いか本当に分からなくなった時期がありました。例えるなら、真っ暗な深海にいる様な状態です。本当に光が見えなくて、、多分病んでたと思います。でも当時はそんな感覚すらも無かったです。

そこから這い上がれたのは、こういった経験も含めて、元々ダメだった自分が変われた事を人に伝えたかったんだよな、って想いに立ち戻ったんですね。そこから、ここで自分が止まってしまったらダサいなあ、とか。自分を変革してくれた存在(経営者・母親)の様に自分自身が在れているのか?とか原点を思い返し、自分を鼓舞しました。

その時は連絡出来る経営者の方、全員に手当たり次第連絡をして、会社がピンチな状態とは一切伝えずに出来る領域でのニーズを1社1社に当たっていくという地道な活動でしたね。

多分そこが無いと、「まあ良いか、辞めよう」ってなっちゃうと思います。理念とか使命感が大事だよねって言われるのは、極限になった時に対面すれば直ぐに分かります。

 

これからのmanebi・田島さんについて

若干31歳にしながらも様々な経験と苦労を重ねてきた田島氏、最後にこれからのmanebiについても伺いました。

> 事業の中長期的なビジョンを教えて下さい。

 

現在、取組んでいるモノとして、ITや製造系エンジニアといった各専門職の教育ラインナップの拡充、日本語の語学習得を始めとする外国人教育に関するサービスがあります。事業展開としては、継続してBtoBの領域を拡大しつつも、個人としての学びにも対応できる様なリアルなスクール展開をしようと考えています。後は「働く」や「生きる」といった長いテーマに対して、メディアを地道に制作しています。

長期的な展開としては、個人の本当の特性が分かるような、「個人のトリセツ」をつくりたいと思っているんです。アセスメントツール自体は、これまでも数多く出ていますがどれもイマイチしっくり来ていなくて、その人のビジネス的側面だけじゃなくて、生きてきた背景や人生に焦点を当てて、本当の特性を導き出すツールをつくりたいと考えています。結果が出る配置が最初から出来れば、雇用する企業側にとっても、組織に属する従業員にとっても幸せな関係が築けるのではないかと考えています。それが実現出来たら、今の世の中にある多くのストレスを無くせると思っているんです。「人✕会社」「人✕仕事」「人✕人」全ての最適化を行う事で本当の人がイキイキとした最適化社会が創造出来ると信じています。

manebiのサービスにのると、その人の人生が自立的に向上していくインフラを創り、これからの社会に価値として提供していきたいですね。日本から世界へ。やるからには世界一を目指します。それがシンプルにかっこいい背中だからです。

 

編集後記

キャッシュ(お金)が尽きそうになった時、本当に目の前が真っ暗になり、深海にいる様な感覚がした、と話す田島さん。そこから光を探す為に自身のプライドを捨てて、色んな方にコンタクトを取るという行動に、起業をする事でしか味あわえない苦労と経験が詰まっているのだと感じました。きっとその行動の結果が、成功であっても失敗であっても、そこで得られること全てが「学び」なのだとも同時に思った次第です。

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