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後任採用ってことを隠して募集するのやめません?後任採用に特化した求人メディア【起業インタビュー第45回】

公開日:2017.10.19

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後任採用と聞くと、前任者の持っている能力は?どんな実務経験がある?など、前任者のスキル面を把握して募集をかけることに視点がいきがちではないでしょうか?また、後任採用というワードそのものに、ネガティブな印象を持つ人も少なくないかもしれません。

 

今回は、そんな後任採用のイメージそのものを覆そうとされている起業家のお話です。

 

森尚樹(もりなおき)氏

新卒でリクルートキャリア(旧リクルートエージェント)に2007年に入社し、営業企画やマーケティング、法人営業を経験した後、2013年にエムスリーキャリアへ転職。自社採用を約4年間担当し2017年4月に退職。現在は様々なスタートアップの採用や新規事業の支援をしながら、株式会社juice upにて「後任さん」という求人サイトの立ち上げを行う。

 

会社旅行の幹事・名刺の発注、予想もしない仕事が育んでくれたキャリアのベース

※新卒時代の森さん(右上)

 

>森さんのこれまでの経歴を教えてください

 

新卒でリクルートキャリアに入社をし6年間在籍した後、当時は100名程度だったエムスリーキャリアに人事として入社し4年間勤務。2017年4月以降は、フリーのHRコンサルタントとして企業の採用支援、株式会社juice upにて新規メディアの立ち上げなどを担っています。

 

>新卒でリクルートを選んだのは、やはり起業を視野に入れていたからでしょうか?

 

就職活動時点では明確にいつまでに起業するという考えがあったわけではないですが、ぼんやりと想いはありました。父が起業家で、約15年で上場まで会社が成長していっている様子を、子どもの頃から近くで見ていた影響もあったと思います。

なので、会社や事業をつくる立場の方との接点の多さ=人材紹介業の法人営業職と考え、リクルートキャリアを選びました。

 

>人材紹介業であれば様々な業界や職種、役職者と仕事をする機会が多いですよね。実際、希望していた仕事にはすぐに就けたのでしょうか?

 

同期の90%は法人営業に配属になる中、自分はまさかのスタッフ職へ。1年目は、キャリアアドバイザー(CA)組織の営業企画部門への配属でした。

最初の頃の仕事は、CA組織でのキックオフ旅行@草津の幹事や、転職者の知人紹介促進用名刺のデザイン作成及び発注、新人入社者の自己紹介ムービーの作成や転職者用マイページ画面のお問い合わせエスカレーション対応など、入社前に思い描いていた仕事とはかけ離れていたものでしたね(笑)2年目からは、登録者を集める集客の部署に異動し、Webマーケティングの担当をしたりと経験を積み、社会人4年目でようやく本来の希望だった法人営業へ異動しました。

 

>思い描いていたものとの乖離が大きければ、そのまま転職して違うキャリアを選択してしまう方も多いのかと。今振り返ってみて、どんな成長があったのでしょうか?

 

1年目に配属された部署は社内でも優秀なCAや、企画人材が集まっている部署でした。裏方的な仕事が多かった1年間ではありましたが、振り返ると、実務的なスキルというよりは、そういった方々の日々の仕事に対する姿勢や考え方から多くのことを学べましたし、今の仕事の基礎になる土台を築けたと思っています。初めの頃は、教育担当初め、周りの皆様から毎日怒られていたので、土台を築けたというよりは、根っこから矯正させられたと言う方が正しいかもしれないですが(笑)

 

>リクルートを卒業された後、エムスリーキャリアに人事として転職されたわけですが、そこではどんな学びがあったのでしょうか?

 

外部の立場と内部の立場での採用について、ギャップを知れたのは大きな学びでした。採用を外部の会社に発注するまでは通常は複数のプロセスがあって、これまで自分がリクルートキャリアで関わっていたのは後半部分だったんだな、と。内部の立場だと、会社や各事業を見ながら、事業進捗の状況把握や人材の必要要件、配置人数や採用手法を決め、ようやく外部に発注する意思決定が生まれます。このプロセスを経営に近い立場で知ることができたのが大きかったです。

 

>人事に転職したことで良かったことはありましたか?

 

リクルートキャリアにいた時は、入社→おめでとうございます!で終わっていたことが、自分で採用をした方が「同僚になる→時に悩む→壁を乗り越える→活躍をする」といった過程を間近で見ることができます。ちなみに、自分が採用に携わった方については、入社後必ずマンツーマンでランチの時間を取って、定期的に話を聞く接点を持つようにしていました。

 

採用の内側と外側を知ったからこそ生まれた後任採用特化型求人メディア「後任さん」

 

>「後任さん」というサービスについてお教えください

後任さんは、後任採用に特化したキャリアストーリーメディアです。

 

一般的な求人メディアとの違いは2つありまして、1つ目は、媒体掲載費を取らない完全成功報酬型で料金を頂戴している点。2つ目は、企業の採用広報としても使える程の記事内容を作成し、後任採用ポジションについてのリアルな情報を掲載している点です。

 

現時点では、私自身が実際に企業に足を運んで営業し、前任者に取材をした上で、後任採用についての強い想いがある企業様のみを掲載しています。

 

> サービス立ち上げに際しては、どんな背景があったのでしょうか?

 

リクルートやエムスリーキャリアでの経験を通じて、これまでの「後任採用」という言葉には、どうしてもネガティブイメージが付いている気がしていました。確かにネガティブなケースもあるにはあるのですが、ポジティブに巣立っていくケースだとしても、みんな基本的には後任採用だってコトを隠したがるんですよね。

そんなタイミングで、エウレカの人事だった庄田さんが、自分自身の後任採用を探す為のセミナーLPを作った企画がバズっているのを思い出して「あれをパッケージ化できたら面白いのではないか?」という考えがつながり「後任さん」の構想が始まりました。

 

> 今後は、どのようなサービス展開を考えているのでしょうか?

 

直近では、掲載案件数と職種のバリエーション増加を進めます。中長期的には、中途採用の後任採用だけでなく、学生長期インターンの後任探しや、中小企業の事業承継につながるサービスといった分野まで拡大をしたいと考えています。

昨今、どうしてもテクノロジーを前面に出した効率的な採用手法にサービスがいきがちですが、人と人との相性、チームや企業文化の継承、といった、人が絡むからこそ生まれる”人間くさい”ところにも、まだまだミスマッチは発生し続けていると感じています。そこを埋めていけるサービスを考えていきたいですね。

 

編集後記

今回、森さんが「後任さん」を半年弱で立ち上げたのは、ビジネスオーナーとして自ら参画している株式会社juice upとのシナジーによるものが大きいようです。リクルートキャリア時代の同僚を中心に既に立ち上がっていたjuice up社は、「後任さん」の事業アイディアを受け、元々保有していたサービス企画力やエンジニア力を活かし、協同で一気に新サービスの立ち上げに至りました。

新しい事業の立ち上げは会社設立や新規事業部署への異動から始める、というこれまでの固定概念はもはや古いのかも知れない、といった時代の変化を感じました。森さん自身も「事業会社と組むことで新規事業立ち上げのスピード感を出せる面白さがある」「やりたいことがあれば色んな人を巻き込んで実現すればよい」といった考えをお持ち。柔軟な発想を持つ両者だからこそ実現した、今回のスピードリリースなのだ、と改めて感じた次第です。

起業サプリジャーナルをご覧の皆様からも、何かサービスを使った新しいネタを募集しております。

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