ポートフォリオ・キャリア~“好きな仕事・やりたい仕事”をつくる~【起業インタビュー第36回】|起業サプリジャーナル

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ポートフォリオ・キャリア~“好きな仕事・やりたい仕事”をつくる~【起業インタビュー第36回】

公開日:2017.08.17

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ポートフォリオ・キャリアは、「自分を構成する仕事はひとつでなくていい。複数の仕事を通じて、世の中に伝えていきたいことを表現している」状態のことです。

 

寒川 英里氏
大学卒業後、リクルートグループにて新卒採用・中途採用の提案営業、楽天・リクルートグループで人事の仕事を経験し独立。フリーランスとして人事・組織作りに関するコンサルティング業や、コーチング、ワークショップのファシリテーターとしてキャリア支援、また自分らしく働き生きることへ「ふみだす一歩」を応援するwebメディアCokowillを運営。2017年4月からコワーキングスペースであるDIAGONAL RUN TOKYOにコミュニティ・マネージャーとして参画。

 

“やりたい”を実践してきた経験

寒川氏は、多くの“やりたい”を探し、みつけ、そして実践してきた女性である。彼女がどういった経緯で、ポートフォリオ・キャリアを選択したのか、お話を伺った。

仕事はやりたいことの表現手段である

子供の頃の夢は、学校の先生になることだったという寒川氏。あるとき大学の講義で「なぜ教師になりたいのか」を見直し、「人の成長や変化に携わりたい」という結論に至ったという。

教師の仕事は、教科教育に多くの時間を注ぎますが、私がやりたかったのは人の成長や変化に携わることでした。教科教育を中心とするのではなく、人の成長に直接寄与することを中心に置きたいと思いました。だって、自分の生きている時間の多くを費やす仕事なのだから、楽しくなかったら私の人生がつまらなくなってしまいますよね。

また、先生として子供に携わるなら、社会に出ていく子達を育てるということで、学校以外の社会を知っておく必要があると思いました。大学を出てすぐ教師になってしまうと「学校」という世界しか知らず、社会経験が不足していると考えました。

 

自分の将来を真剣に考えるようになった寒川氏は、「社会を学ぶ」、「人の成長や変化に携わる」「働くと生きるを分けない」の3点を念頭に仕事を調べていくうちに、HR(ヒューマン・リソース)という分野を知る。そして、全てを満たし、やりたいことが仕事としてできるであろう、リクルート社への入社を決意した。

 

やりたい仕事を見つめ直す

転機が訪れたのは出産後。学生時代にやりたいことを明確にしていた寒川氏だからこそ、迷わずに選択することができる。「やりたいことは何か」を見つめなおしたきっかけをこう語った。

産休から復帰したものの、仕事内容が以前とは変わり、働く環境も変わり、変化に対応しようとする中、子育てと仕事に追われ、自分のやりたいことの表現であったはずの仕事が、目的になってしまっていることに気づきました。

 

「仕事はやりたいことの表現」と考える寒川氏が改めて自分自身の働く意味ややりたいことを考えはじめたときに出会ったものが、コーチングだった。

コーチングはコーチと会話することで自分の大事にしたいことを明確にし、実際の行動に移していきます。コーチングを受けることで、私が悩んでいたこと、大事にしたいことに気づき、同時に「人の変化に携わる」コーチングを私もやってみたい!これは私のやりたい仕事の形かも!と思いました。

 

コーチングを学び始めると同時に、「人の変化や成長に直接関わる」仕事にシフトするために転職を決意した寒川氏は楽天社に入社することになる。

楽天社では採用人事を担当一方で、採用に限らずに仕事ができたため、人事領域について多くを学ぶことができたとのこと。そのうちに新たな興味を持つようになる。

人事という仕事をもっと深めてみたい。そして「その人がどのように活躍していくか」など、個人に焦点を当てながらも、組織としての仕組み作りをやってみたい。

 

やりたいことは取り組んでいるうちに見つかるもの

「人が活躍する仕組みを作りながら、社員が個人として活躍できる会社」といえばリクルートだと思い、古巣に戻った寒川氏は、人事企画という仕事を担当することになった。

経営・事業戦略に基づいた要員計画、組織パッケージづくりや人事異動計画の策定、担当する組織の社員の面談や労務対応などそれまでにしたことがなかった仕事を担当させていただきました。まさに、組織作りと人の活躍などにフォーカスした仕事でした。

リクルートにはとても感謝しています。やってみたかった仕事に就くことができましたから。転職した当初は、従業員のデータをたくさん触るものの、その従業員の顔が見えないため、従業員に会いに行き、話を聞くことで顔の見える人事になろうと思って取り組んでいました。そんなことをしているうちに、ある面談でその人の人生にふれさせてもらい、やっぱり個人の人生に立ち合わせてもらう瞬間に心が震える自分がいて、私が目指したい方向はこっちだ、と感じました。

 

自分の目指したい方向がわかり始めた寒川氏が、次に出会ったものが“本当の仕事”という本であり、その著者が運営しているワークショップだった。
※「本当の仕事 自分に嘘をつかない生き方・働き方」著者:榎本 英剛

“本当の仕事”のワークショップでは、仕事との向き合い方を通じて「その人が本当にやりたい仕事」を創っていきます。仕事と言っていますが、結局は生き方につながるんです。私はずっと「人の成長や変化に携わる」ことの表現としての仕事を模索し続けてきました。そして「働くと生きる」を分けない生き方も。

このワークショップに出会ったときに、やっぱり、私が大事にしている生き方を求めている人が世の中にいるんだ、と思い、このワークショップで伝えている仕事の考え方、生き方を多くの人に届けたいという気持ちになりました。

 

「自分の本当の仕事(天職)をつくり、自分らしく、働く人たちが世の中にいて、そういった生き方があることを伝えていきたい」と語る寒川氏は、自分に合った働き方としてポートフォリオ・キャリアという選択をする。

 

ポートフォリオ・キャリアの構成

多くの“やりたい!”を実践してきた寒川氏は今の仕事の価値観についてこう語る。

ポートフォリオ・キャリアは、「自分を構成する仕事はひとつだけじゃなくていい」「自分自身が取り組む複数の仕事を通じて、世の中に伝えていきたいことを表現している」状態のことをさしています。繰り返しになりますが仕事は結局、自分のやりたいことの表現なんです。

私は多くの仕事をやっていますが、お金を生み出さない仕事があってもいいと思っています。やりたいことをやってみて、自分自身の仕事としての表現をしているうちに、「結果的にマネタイズできるものがあった」という仕事があってもいいし、好きなことをやり続けていたら結果的にそうなるときが必ずきます。

 

現在はリクルート社を退社してフリーランスとして活躍している寒川氏は今までの経験を活かし、さまざまなことにチャレンジする。また同時に多くのことを仕事としている彼女を構成する今のポートフォリオを紹介する。

 

経験を活かした“人事・採用コンサルティング”

人事コンサルタントとしてさまざまな企業の方とお仕事をしています。過去に在籍した企業や一緒に働いていた仲間が転職した企業などの研修の設計や実施、採用コンサルなど外部人事という立場で一緒に仕事をさせていただいていますね。人事の仕事はやりたい仕事のひとつですし、今まで一緒に働いた方とのつながりの中でさせていただく仕事ばかりなので、ご縁に感謝しています。

本質的な変化に関わる“コーチング”

人は本当のことを話しているときに、それが状態や声に現れます。コーチングでは、その変化をキャッチし、質問をしたり、フィードバックしたりするだけで、「自分自身を知り、大事にしたいことがなにか」をクライアントさん自身が気づいていきます。私もクライアントとして、コーチングを体験しましたし、今でもコーチについてもらっています。自分の人生のハンドルを握ることのお手伝いをすることは、人の変化に立ち合わせてもらうことなので私がやりたいと思っていた仕事です。

本当の仕事(天職)をつくる手伝いをする“ワークショップ”

“本当の仕事”のワークショップは、「天職とは見つけるものではなく、つくるもの」という考えに基づいています。
好きなことは何か?―
喜びを感じるときはいつか?

大事にしたいことは何か?―
この世に存在する意義は何か?
そもそも仕事とは何か?という定義から見つめなおし、自分にとっての仕事の意義を捉え、自分らしい仕事をつくり、自分らしい人生を歩むきっかけを提供しています。

自分らしく働き、生きる「ふみだす一歩」をサポートする“Cokowill”

一人ひとりが「自分らしく生きる、働く」ことのきっかけを作るためにワークショップやイベント、インタビュー記事の公開を行っています。Cokowillを始めたことで出会える方が増えました。今までCokowillを通じて100名以上の方々と接点を持たせていただいているのですが、今後もいろいろな出会いとつながりを持ちながら活動を広げていきます。

新しい働き方の提案、人と企業を結びつける“コミュニティ・マネージャー”

“DIAGONAL RUN TOKYO”でコミュニティ・マネージャーを任せていただいています。「働き方」をテーマにイベントを企画したり、今後は社内外の方々を結びつける動きをしています。
このコワーキングスペースは、企業や団体、個人とつながりながら、具体的な手段を提供することが可能です。Cokowillのテーマとも一致しているため、やりたいことがたくさんあるんです。可能性を秘めた場所ですので、コミュニティ・マネージャーとして、さまざまな価値を生み出したいと思います。

DIAGONAL RUN TOKYOについては、以前の記事をお読みください

 

年に30回はキャンプを行う寒川氏は、様々な方と出会い、それがきっかけで仕事へとつながることもあるという―
キャンパーも今では私のポートフォリオ・キャリアを構成する仕事のひとつですね。―

今まで、やってみたいことをチャレンジする機会を様々な形でいただいてきました。私は「やりたいことはやってみる。考えるよりも先に動く」ことを大事にしています。やってみたいことは口にしてみること。そうすると、出会いの中からきっと機会が巡ってくると信じています。

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